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フリーソウルズ(2016)前日譚。天根教授の実験の全貌が明らかに！今回もト書きとセリフによるストーリー展開で難読容赦です。このスタイルが生まれるきっかけとなったふたつの魂の物語。

＜ストーリー＞
　高校生のときに母親と死別し、ひとりで生きていた小森友也。不良仲間と度々トラブルを起こし、十九歳のときに強盗傷害容疑で逮捕された。収監を終え真面目に働いていた二十九歳のある日、再び昔の仲間に悪事に誘われる。やんごとなき理由から仲間に加わることになり、とある豪邸に空き巣に入るが、運悪く仲間が家人と出くわす。
　慌てた仲間は家人の夫婦を殺害し、ひとり娘の優里も窒息死させる。優里は救命士に一命を救われるが、意識が戻ることはなかった。
　優里の祖父昭吉は、優里の回復を切望した。しかし医師から回復の見込みがないと告げられた昭吉は、脳科学者である天根与四郎に相談を持ちかける。それは、優里の潜在する自己意識を見ず知らずの同年代の女子生徒に転移させるという、非人道的なものだった。天根は躊躇するが、結局その申し出を受ける。果たして優里は、全く別人の容姿を伴って覚醒する。
　一方、優里が生き延びたことを知った強盗仲間は、友也に優里の殺害を強要する。友也は拒む。その後、友也の兄が実は警察官だと知った仲間たちは、素性がばれることを恐れ、友也を車ごと転落死させようと画策する。全身やけどと両足切断の重傷を負った友也だが、命は取り留める。

＜登場人物＞
小森友也・・・２９歳、通称「ハンガー」
遠藤博之・・・友也の兄、警察庁監査官
佐原優里・・・高校生。佐原昭吉の孫娘
佐原昭吉・・・佐原宝飾店会長
佐原彰　・・・昭吉の息子、佐原宝飾店社長
佐原里可子・・・彰の妻、優里の母親
唐津誠　・・・摩耶市職員、強盗団リーダー、通称「モンド」
日垣健介・・・私立探偵、通称「ツジヤマ」
湊伸二　・・・摩耶署刑事
鈴木淳　・・・兵庫県警捜査一課刑事
天根与志郎・・・脳科学者。摩耶大学教授
平松恵子・・・摩耶大学学長
佐伯道雄・・・摩耶大学天根研究室の助手
政岡エミリー・・・天根研究室研究生

青山千晶・・・高校生

和田　　・・・昭吉の執事
永井文彦・・・兵庫県警本部長
馬場武史・・・兵庫県警巡査