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森の中を行く親子。
森の中には得も知れぬ化け物が徘徊している。
森の中に立つ一軒の宿。因果者たちの集まり。
狩人は熊を狙い、詐欺師は偽札を買わないかと誘いをかける。
傷痍兵は故郷に戻ろうとするが、故郷を思い出せず
宿屋の横の納屋では女将が、色白の少女を半裸にして鞭を打つ。

発端は2018年3月の新天地のお題に始まり＿。
時は一年以上も流れ、平岩隆久々の小説が周回遅れで完成いたしました。
最終的には、2018年　3月　「化物」 ・「ｘｘ使い」・「ついでに」の他
更に2018　6月　の　「紐(ひも)」 　「蜜(みつ)」 「見てはいけない」
2018年11月の「走る」まで網羅した格好となりました。

目指すは「耽美」と「官能」と「底知れぬ恐怖」の融合。
ハッキリ言って、今回、エロいです。
インモラルな匂いを振りまきながら、怖くなっていけばよいのですが。
基本的には童貞喪失物語でございますので、「エッセンスとしてのエロ」でなく、直接的な性描写等を避ける事無く挑んだのですが、あまりにポルノ小説になってしまったため、数度の書き直しを経て、表現をいろいろと考えながら、刈り込んでみました。