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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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あなたが残した愛の音。

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 博之には1年から同じクラスの、仲のいい女子二人組がいる。奈美とは付き合いかけたが、もう一人の恵美莉のことが好きだったので、交際には踏み切れなかった。
 恵美莉はとても頭のいい娘で、博之とひとみ先生の動向に注目していて、陰で応援していた。「どの女子がどんなこと言ってたよ」とか、「多分、ひとみ先生はキッドのことを好き」だとか、いろんな情報を教えてくれていた。(※キッド:恵美莉が付けた木田博之のあだ名)

 そのうちに、博之とひとみ先生の変な噂が出回るようになって、注意するように助言もしていた。

「キッド、好きなのはよく分かるけど、先生と本気で付き合おうとか、考えてるわけ?」
「放っといてくれ。今はこれが楽しいの」
「あんまりやり過ぎたら、先生に迷惑になっちゃうよ」
「迷惑なことはしてないよ」
「音楽室で二人だけって、危ない噂になってるよ」
「ええ? ウソ!? 真面目にピアノ教えてもらってるだけ、なんだけどな」
 そんな時、この女子二人組は、噂を否定して、火消しにも協力してくれていた。

 中学にはもう一人、男子に人気の女教師がいる。保健室に常駐している養護教師がそうだ。歳はひとみ先生より少し上だったが、二人は気が合うようだった。

 ある日、その保健の先生から、
「木田君。ひとみ先生の誕生日近いよ」
と声をかけられた。
「来週の土曜日。もう聞いてるから、知ってます」
「何かプレゼントあげるの?」
「ちゃんと考えてますよー」


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「木田さんと母の仲は、公認の事実みたいな感じだったんですか?」
「いやっ、そんなはずではなかったと思います。僕の思い出だけ話すと、ずっと二人でいたみたいに聞こえちゃいますよね。実際には、ひとみ先生を慕う生徒はたくさんいましたから」
博之はブラックコーヒーを少し飲んで、
「保健の先生とひとみ先生は、僕のことをよく話してたみたいなんですけど、そんな話は聞いてませんか?」
「いいえ。聞いた覚えがないです」
「そうですか。ひとみ先生が僕のこと気にして、誕生日プレゼントの催促を、保健の先生に頼んだのかと思ってましたけど、教師がそんなことするはずないですよね。僕は馬鹿だな」