完全犯罪研究の「路傍の石」
本人そっくりのアンドロイドと入れ替わっている」
という発想であるが、実際には、
「どんなに似せて作っても、本人ではないので、いずれは、見つかってしまう」
ということである。
ただ、これは、
「それがバレた」
ということが最終ではないのだ。
「入れ替わっている」
ということをむしろその人物に知らしめて。ひょっとすると、入れ替わっていないとしても、
「そう信じ込ませることで、相手を心理的に追い詰める」
ということが問題となるのだ。
だから、
「カプグラ症候群」
というのは、心理的な問題だということで、その人物を、
「疑心暗鬼」
にさせることで、精神をむしばみ、その発想を持っていて、
「人間の間にある信頼関係を崩す」
ということから、
「何もしなくても、殺しあう世界がやってくる」
という発想だったりするのだ。
しかし、この話を特撮でテーマにした時、ナレーションで面白いものがあったのを覚えている。
再放送で何度お見たので、印象深いのだが、
「人間の闘争心と、疑心暗鬼を煽るとは、恐ろしい宇宙人だ」
といっておいて、そのあとに、
「でもご安心ください。これは未来のお話です。人間は、それぞれ宇宙人に狙われるほど、お互いを信用していませんから」
という、
「実に皮肉というパンチの利いた話だった」
ということではないか。
そういう意味で、今の人間は、
「絶えず、疑心暗鬼」
ということになっていて、お互いに、兵器で殺しあうということが普通にあるではないか。
「動物の中で、私利私欲のためだけに殺しあうのは人間だけ」
と言われている。
ただ、これは、
「他の動物を知らない」
ということから、実際に、
「他の動物に、私利私欲というものがあるのか?」
という根本的なことが分かっていないということで、
「本当に人間だけだ」
と思うのは、
「人間が、どの動物よりも高等だ」
ということの裏返しであり、その高等さの反面として、
「私利私欲」
というような悪を持っているということへの証明ということになるのではないだろうか。
それを考えると、
「カプグラ症候群」
というのは、
「人間というもののエゴが作り出した、疑心暗鬼であったり、嫉妬や妬み」
などというものとしての、幻影ではないか?
と考えられるのである。
そこに三すくみという考えかたと絡めるのは、本来であれば、
「1:1」
という発想が唯一なのだろうが、それが複数にんあると、倍数として増えていくということから、
「考え方が増幅していく」
ということで、
「研究の幅が広がる」
というものだ。
あくまでも、
「二宮博士」
というのは、
「研究者」
ということで、
「唯一無二だ」
と考えていることで、
「三という数字を考える時、それ以上の数字は、あくまでも、三からの派生でないといけない」
と考える。
だからこそ、
「カプグラ症候群」
においての、疑心暗鬼というものの正体を見つけようと考えるのであった。
警察の研究員である、
「二宮博士」
とは別に、
「悪の秘密結社」
においても研究員である、
「市場博士」
というのは、
「昔から近未来の発明」
と言われ、いまだに解決していない、
「タイムマシン」
という発想であったり、
「ロボット工学」
というものを研究していた。
元々、誰もがやっている研究というものを、まず研究することで、
「ここから先は、いかに研究するか?」
ということを考えるようになった。
つまりは。
「一つの研究において、それぞれにターニングポイントがある」
ということで、
「そのターニングポイントがどこにあり、どのような発想に基づくものか?」
ということに掛かっているということになるのだ。
それが、
「市場博士の発想」
ということで、実際に、タイムマシンというもので、前述のような、
「タイムパラドックス」
であったり、
「タイムスリップ」
「タイムリープ」
などという発想をいかに考えるかということで、その場のターニングポイントというのは、
「時系列というものを、いかに理解するか?」
ということに掛かっているといってもいいだろう。
「現在。過去、未来」
ということで、
「その中心にあるのが現在だ」
ということを考えれば、
「現在」
というものが、いかに前に進んでいくものか?
ということで、
「まるで尺取虫のようではないか?」
ということになるのであった。
実際に、
「時系列で考えると、未来はどんどん減っていくが、過去は増えていく」
ということになる。
ただ、
「過去も未来というものも、無限ということなので、あくまでも曖昧だといえるだろう」
そいうことで、現在の一瞬は変わらないという発想から、
「時系列」
を考えると、
「現在というものと、無限というものとの絡み」
というものが、
「タイムトラベルというものの発想につながってくる」
といえるのではないだろうか?
その発想を、市場博士は、
「結構前から考えていた」
というのだ。
実際には、
「昔のある博士が発想していた」
ということであり、それを書き残した文章が、まるで暗号のようになっているので、誰にも分からなかったのだ。
それは、
「自分の発想を、他の人に知られたくはない」
ということからの
「疑心暗鬼」
というもので。それが、
「二宮博士」
の考える、
「カプグラ症候群」
と呼ばれる、
「疑心暗鬼」
というものとつながってくるというのではないだろうか?
それを考えると、
「市場博士」
と、
「二宮博士」
というのは、それぞれに、
「運命の糸」
というもので結ばれているのではないか?
ということになるのではないだろうか?
それが、二人の研究家の発想で、実はもう一人重要人物がいるのだが、その人はまだ、表に出てきていないのであった。
交換殺人
市場博士の研究は、
「タイムマシンの研究」
というのは一番であった。
そこに今度は、
「ロボット研究」
というものが入ってきた。
それは、
「必然的な発想」
といってもいいだろう。
「ロボット開発の研究」
というもので、一番のネックになっているということを考えると、出てくるのは、
「無限の可能性」
というものへの問題ということであった。
その可能性というものを考えた時、
「どうして無限になるのか?」
という疑問が出てくるのであった。
「無限という考えかたになるから、曖昧なものとなって、何で割ったとしても、出てくる答えは無限でしかない」
ということになるのだ。
ということは、
「無限になる前に答えを出してしまえばいい」
ということになるのだが、それも、無理であった。
なぜなら、
「次の瞬間に、無限の可能性が広がっている」
ということで、
「一瞬の間」
ということから、単位としては、
「これ以上刻むことのできないもの」
ということである。
もっといえば、
「どこまでも薄い紙」
というものを、数十枚重ねると、少しの厚みが出てくるというものだ。
作品名:完全犯罪研究の「路傍の石」 作家名:森本晃次



