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「つかさ」と「ちひろ」

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 結局、学生時代に一番たくさん書いたものは、
「最初に小説を書こう」
 と思った時には、
「まったく考えていなかったジャンルだった」
 というのは、実に皮肉なものだったといえるだろう。
 そのジャンルというのは、
「ミステリー小説」
 といわれるジャンルで、別名としては、
「推理小説」
 であったり、黎明期には、
「探偵小説」
 と呼ばれるものであった。
 なぜ、ミステリーを書けないと思ったのかというと、前述にも書いたように、
「小説は、自分が経験したことでないと書けない」
 という思いがあったからだ。。
 恋愛小説の時に感じたことであったが、これがミステリーということになると、まず、
「推理小説に描かれているようなシチュエーションに陥ることは、一生のうちに、あるかないか?」
 ということであろう。
 なんといっても、
「殺人事件どころか、人が死ぬような交通事故というのも、なかなかお目に掛かれるものではない」
 といえるだろう。
「人が死ぬ」
 というと、
「肉親が亡くなる」
 というくらいで、後は、事故や事件に遭うことなく年を取るという人がほとんどではないだろうか?
 実際に、数年前にあった
「世界的なパンデミック」
 というものを思い出せばわかることである。
 これは、
「世界的に流行った伝染病」
 ということで、
「発生から感染というものまで、その正体が分からない」
 ということから、対策がどの国も後手に回ったということで、各国で、大流行するということになったのだ。
 日本の場合は、もっと最悪で、
「政府の対応として、絶対的な優先順位である、水際対策というものができていなかった」
 ということで、被害は避けられなかった。
 余計に、
「日本は平和ボケ」
 と言われたゆえんである。
 本来なら、
「日本という国は、海に囲まれている」
 ということから
「水際対策」
 というものに関しては、かなりうまくいくはずだったであろう。
 だから、感染数が多い時は、
「一日に多い都道府県で、新規感染者が、数万人を超える」
 と言われた。
 これは、
「感染者数」
 ということではなく、
「新規感染者」
 であった。
 中には、
「複数回感染」
 という人もいるだろうが、実際には、
「免疫ができることで、複数回感染のリスクはかなり低い」
 といわれている。
 だが、それでも、一日に、
「一つの都道府県で数万人」
 というのは異常である、
「一か月で、数十万」
 ということで、それこそ、
「数か月で、県民全員が感染したことになる」
 などというところもあるだろう。
 だが、これは不思議なことであるが、
 店舗などで、
「感染者が出たので、一時期休業します」
 というところは確かに多いが、なぜか、
「自分のまわりでは、一人もいないんだよな」
 という人が結構多いという。
 もっとも、
「感染者が一人出れば、他の人も感染している」
 ということで、
「感染者が出るか出ないか」
 ということで、感染数は決まるといってもいいだろう。
 だから、
「一人もいない」
 というところは、感染する可能性が低いということで、ある意味、
「当たり前のことだ」
 ともいえる。
 しかし、
「インフルエンザ」
 などでは、感染の大きさというものを、肌で感じることができる」
 噂になるからである。
 しかし、これが、
「未知の伝染病」
 ということであれば、あまり感染者が出たという噂にならないようにしているという傾向があるのも事実だろう。
 しかし、あの時は、
「パンデミック期間」
 ということで、数年間あったにも関わらず、
「自分のまわりで、感染した」
 という話を聞いたことがなかったのだ。
 実際に、そういう人は結構いるようだが、逆に、
「感染者がまわりにいた」
 という人は、
「かなりの確率で、まわりは感染していた」
 ということになる。
 今から思えば、
「実に不思議な現象だった」
 ということである。
 この、
「世界的なパンデミック」
 というのも、SF小説として描かれるということもあるだろう。
 ただ、あくまでも、
「SF」
 というのは、
「サイエンスフィクション」
 ということで、直訳すれば、
「空想架空物語」
 ということになる。
「そのまま書くのは、若干違うのではないだろうか?」
 といえる。
 それも、
「SF小説を書くというのは難しい」
 といえるところであろう。
 ミステリーを最初からイメージできなかった理由として、前述のように。
「経験がない」
 ということであったが、似たような意識として、
「殺人シーンんどのようなものを、いかにリアルに描けるか?」
 ということであるが、これも、
「経験がない」
 ということとの矛盾から、
「無理なことだ」
 と考えるようになった。
 これは、
「ホラー」
 などのような、
「恐怖小説」
 にも言えることで、さらに、それが、ファンタジー的なキャラクターということで、怪奇に結びついてくると、余計に書けないということになるだろう。
 ただ、
「怪奇小説」
 と呼ばれるものの中でも、
「オカルト小説」
 というのは、同じジャンルとして扱われることもあるが、実際には、
「若干違っている」
 といってもいいだろう。
 ちなみに、
「ホラー小説」
 と、
「オカルト小説」
 とでは、言い回しが違う。
「ファンタジー」
 であったり、
「サイコ的なもの」
 というのが、ホラーだといってもいいだろう。
「オカルト小説」
 というのは、
「都市伝説」
 であったり、
「普段普通に生活している人が、ある時急に、不思議な世界に入り込む」
 というような、
「奇妙なお話」
 といわれるのだ。
 だから、
「SF色が豊かなもの」
 ということで、
「最後の数行での、大どんでん返し」
 というのが、醍醐味だということになるだろう。
 清水巡査は、
「ホラー小説」
 というのは書けないが、
「オカルト小説は、書きたい」
 と思っていたようだ、
「オカルトを、SFと、ミステリーの融合」
 という発想で考えているのだった。
 そもそも、
「ミステリーというのは、オカルト系からの分岐ではないだろうか?」
 ということであった。
 清水巡査が、最初に小説を書き始めた時は、
「オカルトが中心」
 ということで、時々、
「SF的な小説」
 を書いていた。
 元々、
「オカルトと、SF小説は、ジャンル分けが難しい」
 ということで、
「書き始める時に、ジャンルを考えるというよりも、書いている間に、ジャンルが決まってくる」
 というものであった。
 だから、書きあがった小説を見て、本人は、
「これはSF」
 と思っても、読者には、
「オカルトではないか?」
 と感じる人もいるようだ。
 それが、清水巡査が、
「小説を書く上で、あまりジャンル決めというのは重要ではない」
 と考えているのだ。
 要するに、
「最後の数行でのどんでん返しを考えた時、スト^リー展開としては、SF小説か、オカルト小説かになる」
 と考えながら、書いているのである。
 だから、プロットの段階で、ジャンルを決めるということはない。