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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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孤独たちの水底 探偵奇談12

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結局いつもこうして二人になるのだ。主将と副将として何かと行動をともにすることが多いから、仕方がないのだけれど。一緒に過ごす時間が増え、いろんな思いを共有して、先輩後輩としても随分距離が縮まってきたと思う。しかし自分たちを取り巻く、不可思議な記憶にまつわることは、未だに理解できないままだった。

「あ、その前に教室寄ってきていいですか?」
「何か忘れ物か?」
「腕時計。体育のときに外したままで」
「じゃあ昇降口で待ち合わせよう。俺も着替えて戸締りしてから行く」
「はい」

瑞が出ていくのを見送り、伊吹も帰り支度を始めた。




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