俺のSF小説が、いつのまにかオカルトになっている
ハードSFにならない理由。どうしても超常現象を取り入れてしまう
「パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット」というテレビドラマでは、未然にテロを防ぐために、巨大な監視システムを米国政府が秘密裏に作った。それを応用して、未然に凶悪犯罪を防ぐ人たちの物語。自分に創作意欲を与える。
創作意欲とは、新しい概念の導入である。
「予知」する。または次に何をするか予測する。まるで全知全能の神様みたいな行為である。
超常現象として、たまに予知して自分の命が守られたという報告がある。
これを機械の力でできないだろうか。ひじょうに多くの情報を分析すれば、その人が何をするか予測できるかもしれない。
作品に出てくる人物が、予知能力があるように次の会話を読み取れる。何をするのか予測できる。未来社会とは予測不能の領域だから何を書いてもいいと思う。
人間の価値観の違いとは「脳」という臓器が決める。では、人間の魂とか心とはどこにあるのか不明である。「脳」は、もしかしたら未知の領域がたくさんある。全宇宙そのものに謎が99%あるように、脳にも謎が99%もある。
もしかしたら脳から未知の物質が作られるかもしれないと考えられる。人工的に作れないものも人間の体から作れる。そもそも脳のみに人間の心が備わっていること自体が疑問に思う。
これは深い話になるが「脳死問題」にぶち当たる。
脳の大部分がグリア細胞でできている。神経細胞はほんの5%だけ。むかしから言われている人間の潜在能力は99%使われていないことに疑問がある。
もしかしたら人間の脳細胞は常に80~99%は使われていると思う。
「脊髄も腸も人間の心の一部かも」
そうすると脳死で臓器摘出は倫理的に(?)ということになる。
人間の脳と機械を接続したり、コンピューターを仲介させ、脳に電極を埋め込んだ人どうしでテレパシーで会話できる。
「攻殻機動隊」というアニメに大きな影響を受けた。脳を操れば、幽体離脱も臨死体験もできる。いや、人格も幸福感、感情さえもコントロールできる。
ただ倫理的な問題にぶちあたるので、さすがに2030年代に電脳化の時代は来ないのは確実。そんなに早く科学が進歩するわけがない。
でも、少なくても300年くらい先なら電脳かも日常生活に入っているかも。順調に科学が進歩したらの話だけど。
あとは清水玲子先生の「秘密・トップシークレット」という作品。被害者の脳から犯罪者をわりだす物語。脳細胞が生きているうちに、被害者の過去の記憶をコンピューターに入力する。それを映像で表示する。これも、すごくおもしろい。
自分の作品には悪の秘密結社とか地球を侵略する宇宙人は登場させない。正義の味方が悪者を叩き潰しても面白くないから。もっと若い時なら、そのような作品を書いたかもしれないが、自分の作品は徐々に人間の内面を描くようになる。
でも、読む人によっては、『オカルト』作品扱いになる。
人間が死ぬ直前、ほとんどの人が脳を破壊されない限り、瞬時にあの世に行くほどのダメージを受けない限り、臨死体験をすると思う。
多くの人の思い出が未来社会では、自由に閲覧出来るようになる。でも、どこかで、プライバシー保護が入ると思う。犯罪捜査のために使われる可能性もかるかもしれない。
作品名:俺のSF小説が、いつのまにかオカルトになっている 作家名:ぽめ