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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
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映画 戦国生徒会

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第24章: 試合と上映会



 テニスコートで汗を流す香織。気候も和らいだとは言え、新人戦に向けてハードな練習を続けている。新人戦は全国高校選抜の予選を兼ねており、団体戦になっていた。シングルとダブルスで7人の選手がエントリーしているが、すでにトーナメントの1回戦はシード通過して、香織たちは今回の2回戦からの出場になる。
「2回戦は私たちにとって初戦だから、メンタルマネジメントが重要よ。これだけ練習してんだから、絶対に大丈夫という自信を持って行くこと!」
「はい!」
キャプテン香織の喝に、全部員が返事した。
「8日の試合まで、後3日、気合入れて行くよ!」
「はい!」


 外階段下倉庫にコピー用紙が持ち込まれた。文化祭の映画上映の告知のチラシだった。


   ★★★ 自主制作映画 『戦国生徒会』 文化祭出展 ★★★

    10月15日(土)10:00〜と14:00〜視聴覚室にて上映決定!
          上映時間50分(NG集含む)


 チラシは白黒でコピーされて、そのデザインは出演者とスタッフのシルエットで構成されていた。(本作の扉絵参照)
(津田柚華) 「なかなかカッコいいデザインに出来たね」
(福田悠人) 「PCで作ればすぐだよ」
(中川豊)  「タイトルロゴは、結局、Pit@(ピタッと)フォントを使った」
(野崎賢斗) 「やっぱり毛筆よりは、こっちのほうがスマートだ」
(近藤彰正) 「それで、こちらがポスターになりまーす」
巻かれた大紙を手に持って広げるのを、みんな楽しみに見ている。ポスターはカラーコピーで10枚が刷られていた。
(木田博之) 「椋ノ木が描いたってのはこれか」
(金城ミリア)「私の写真はボツになったわ」
(椋ノ木優愛)「ミリア(金城)の撮った写真を模写したから、2日で描けたの」
 近藤がポスターを広げると、そこには出演者全員の顔が描かれているのだが、一番大きな博之の顔を見て、みんな爆笑した。
(木田博之) 「ちょっと待って! 俺の顔変じゃないか?」
そこには、鼻の穴を大きく広げて必死の形相の博之の顔があったのだ。
(椋ノ木優愛)「近ちゃんが、大げさに描けって言うんだもん」
(福田悠人) 「主役だけど、ヒーローじゃないからな」
(中川豊)  「迫力あっていいじゃないか。こんな映画だってよく分かるし」
(木田博之) 「他にもいい写真あっただろ」
(佐藤千鶴) 「大体、いっつもこんな顔よ」
(木田博之) 「?☆※▲#!!!・・・こんな写真どこで撮ったんだ?」
(桐谷修斗) 「山頂に登った時の動画から切り取ったんじゃないですか?」
(中川豊)  「あれ? 桐谷、いたのか」
 このポスターは、この日の内に全校内に貼り出されたのだった。

作品名:映画 戦国生徒会 作家名:亨利(ヘンリー)