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事件に巻き込まれ死を目前にした双子、ルイーゼとアンナは吸血鬼ティエに救われる。
それが全てのはじまりだった。
数十年後、成長した双子はティエの娘として、そして同時に吸血鬼に群がるハンターを相手とする番犬として今を生きていた。

故郷をも忘れ、日常を捨てた二人の心は、一体どこへ向かうのか。そして、二人に人を殺すための術を教えたティエの描く夢、そして意図とは――。

※実際の地名等との直接的な関係はありません　13禁程度の描写あり

---メインキャラ簡易説明---

ティエ　外見年齢26歳　約175cm
『祈りの家』とかつて称された廃墟の館に棲む吸血鬼。
ジルベールを家に置いている以外は、ほとんど外界と接触することのない孤高の存在。
闇に溶けるような長く黒い髪と、身を包む同色のドレスが特徴。
ある時気まぐれか人間の双子を拾い、館へと連れ帰る。

ルイーゼ(Luise)　外見年齢～25歳　～166cm
ティエに拾われた双子の姉。事件のショックにより、過去の記憶の多くを喪失した。
主に愛用するのは倭刀。
オリーブグレーの長髪にクラシックなジャンパースカートを着ている。
妹を何より愛しているようで、異常とも思えるほどの片鱗をまれにうかがうことができる。

アンナ(Anna)　外見年齢～25歳　～166cm
ティエに拾われた双子の妹。事件のショックにより、過去の記憶の多くを喪失した。
主に愛用するのは大型の殺傷向きナイフ。
オリーブグレーの肩に届かぬ短髪、体の動きを阻害しないぴったりとした黒のインナーの上にコートを着ている。
姉に依存しきっており、その面には暗示をほどこしてもティエは踏み込めなかった。

ジルベール(Gilbert)　外見年齢28歳　169cm
ドイツ姓で名乗っているが、偽名。
単身ヨーロッパへ渡り、ティエと出会った。
ティエに手を貸すという 条件で館の一室を自分のものとしている。
ティエにとっては何かと役立ってくれる上、人間と人外の関係において中立を保っているいい話し相手である。