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CROSS 第10話 『駆け引き』

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第4章 大事な話



妖夢いう少女がが机の下などを確認していた。
「盗聴器なんて無いよ」
山口は紅茶を飲み干してから言った。
「あなたが困る内容の話なんですけど?」
それを聞いた山口は、やれやれとベッドの周りを確認する。
 結局、盗聴器などは見つからなかった。
「それでは、話を始めます」
妖夢が、山口がいるベッドの近くにあるイスに座ってから言った。
「わかった」
「わが国の評議会で行なわれる公聴会に出席してください」
そこで山口は、いかにも残念そうな表情になり、
「悪いけど、オレは忙しくて、そんな時間は無いんだよ。とてもとても残念だけど」
「……そうですか。あなたが忙しくなったのは、今日の午前中に、前の指揮官である辻氏が死亡したからですよね?」
「ああ、そうだ」
「私たちが調査したところ、辻氏の詳しい死因がわかりました」
そこで山口は息を飲んだ。妖夢は話を続ける。
「スキルカードを使用すると、『いつ・どこで・誰が・どんな内容だったか』がわかるような仕組みになっているのは知っていましたか?」
妖夢は探りを入れる口調でそう聞いた。
「……いや、知らないな」
「あなたはスキルカードを持っていて、それを使用しましたね?」
「…………」
「所持したり使用したりするのは合法ですが、その内容がね……」
「…………」
山口は呆然としていた……。なぜバレたのかが、さっぱりわからない。
「単刀直入に言います。あなたはスキルカードを使って、辻氏を殺した。それを「ここだけの話」にしてもらいたいのでしたら、公聴会に出席してください」
そこで山口は我に返った。
「出席したくても、この世界を離れるのは無理だ」
「……でしたら、通信にて出席してください。向こうで準備をお願いしておきますので」
「……わかったよ!!! 出りゃあいいんだろ!!!」
山口はあきらめた口調で怒鳴った。
「それでは、明日の朝には準備が整うので、よろしくお願いしますね」
妖夢は、納得した様子でそう言うと、指揮官室を出ていった……。
 指揮官室には、不機嫌そうな山口だけが残された……。