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陰陽戦記TAKERU 後編

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第十二話 暗黒天帝の正体


 朱雀の鎧を身に纏った美和さんを見て俺は言葉を失った。
 そしてフワリと宙に浮かび上がると瞬きをする間もないくらいの速度で饕餮に向って突撃した。
『チッ!』 
 饕餮の背中の羽が広がるとそのまま両膝を曲げて大ジャンプ、一直線に飛び上がると美和さんも方向転換して宙に飛んだ。 
『このっ!』
 饕餮が右手を広げると紫色の怪光が放たれて美和さんを襲った。
 だけど美和さんは身を翻して回避しながら饕餮目掛けて右拳を引いた。
「はあっ!」
 美和さんは思い切り拳を付きたてると饕餮の腹部にめり込んだ。
『がはっ!』
 饕餮の体が大きく体がくの字を描いて曲がった。
「貴方だけは…… 許さないっ!」
 振り上げた左拳を思い切り降ろすと饕餮の頭部を殴打、勢いよく落下して北野天満宮の石畳を砕いた。
『お、おのれ……』
 土煙を上げながら立ち上がる饕餮は空にいる美和さんを睨み付けた。
『調子に乗るな、小娘がぁ―――っ!』
 両手を翳すと手の中に黒い双剣が現れて再び宙に飛んだ。
 一方美和さんも両手を広げると手の平から炎が噴出して赤い翼を模した双剣となった。
 握り締めると饕餮目掛けて一直線に急降下、赤と黒の双剣が鈍い音を立ててぶつかり合った。その瞬間物凄い衝撃波が発生して俺達の方まで伝わった。
「うおっ?」
 吹き飛ばされるかと思った。
 美和さんは元から強かったが朱雀と一体化した美和さんは常識の度を越える強さだった。