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陰陽戦記TAKERU 後編

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第十一話 本当の想い(後編)


 時間は少し戻る、武達が京都にテレポートしてからすぐの事だった。
 武の家の入り口では残された辰弥、拓朗、香穂が佇んでいた。
「行っちゃったね……」
「先輩達大丈夫かな?」
 香穂も拓朗も楽に勝てるとは思っていなかった。
 武はともかく学は普通の人間である。
 いくら抵抗する力があっても完全に安全とは言えないからだ。
 すると辰弥が言って来た。
「信じるしかないさ、だけど俺達がこれからどうするかなんじゃないのか?」
 ここから京都までかなり離れている、
 辰弥の車で出発しても時間が掛かる、
「そうだ! 私が高速移動で2人を引っ張っていけば……」
『香穂、君は少し頭を使え!』
 いくら聖獣の力を借りたとしても小学生の女子が中学生と大学生の男2人を同時に連れて行けるはずが無い、まして京都までの距離を考え、所々で休憩を入れたとしても香穂の法力の方が先に底を尽きてしまうだろう、
『まして君は京都の場所が分かるのか?』
「わ、分かるよ! こないだ社会で習ったもん!」
「香穂ちゃん、気持ちだけは受け取っておくよ、」
 子供の想像力に辰弥は苦笑した。
「僕は修学旅行で行って来ましたけど…… それでも新幹線で東京駅から3時間はかかりました」
「……やっぱり奇跡を祈るしかないな」
 辰弥の信じる奇跡とは美和が目を覚ます事だった。
 確実にテレポートできるのは美和と朱雀を置いて他にはいない、
 しかしその美和も今は眠り続け、朱雀の宝玉もある程度修復しつつあるがまだ完全ではなかった。