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陰陽戦記TAKERU 後編

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 その頃、
「うおおっ!」
 オレの鬼斬り丸と学の鬼の大剣が饕餮の作り出した鬼達を切り裂いていった。
 嬉しい事だぜ、こうして学と戦う事ができるなんてな…… まるで某少年漫画雑誌のシステムだな!
「ケッ! 見たか腐れ魔獣め!」
 俺は本殿の屋根の上にいる香奈葉こと四凶・饕餮を見る、
 相変わらず人を見下すような目で見てくるがそんなのは知った事じゃない!
『武! 調子に乗るな!』
「そうだよ、折角回復したんだ。雑魚相手に拾うしちゃいけない!」
 学まで口を酸っぱくする、ステレオで言ってきやがって、
「それもそうだけど、鬼の本体がいないんじゃどうしようも……」
「武、そこだ!」
 俺はすると学は指をさした。
 すると銅で作られた…… 何つったっけな? 確か頭を撫でると頭が良くなるとか言ってた臥牛像っだっけな? その近くにある奇麗な花が咲いている梅の木の側にそれはいた。
 そこにいたのは確かに今倒している鬼と同じ大きさの物だが子は黒い体毛に対してこいつは赤い体毛だった。
「了解だ!」
 俺は鬼斬り丸を大きく上段に構えると一気に振り下ろした。
 金色のエネルギーが大地を波のように走ると子を払って親を飲み込んだ。
『ピギィァァァ―――――ッ!』
 親が断末魔の悲鳴をあげると光の中に消えると子達は黒い粒子となって弾け飛んだ。
「これでよしと…… さてと次は!」
 俺達は饕餮を見る、
 すると奴はフワリと宙に浮かぶとゆっくりと石畳に降り立った。
「フン、どうやら暗黒の復活を待たずに死にたいらしいな?」
 加奈葉の顔で吐き捨てやがった。胸糞悪い……
「まぁ1つだけ分かった事がある、我等の目的を果たすには貴様達を先に始末する必要があると言う事が分かったっ!」
 すると加奈葉の身体から黒い陰の気が噴き出すと全身を覆うと具現化した。
 真っ黒い山羊のような角の兜、半月型の刃が生えた手甲に巨大な鉤爪のような突物が生えた肩に蝙蝠のような翼が背中に生えた鎧、孔雀の尾羽のようなものが幾つも重なったような垂、膝から突物が出たブーツのような足甲と言う姿になった。
「言って置くが、私を他の魔獣や影などと同じだと思うなよ、」
 それだけ言うと饕餮の両手の中に2本の両刃の剣が現れた。