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陰陽戦記TAKERU 後編

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 結局何の情報も手に入らなかった。
 俺達3人は廊下に出て今後の事を考えた。
「あいつらしょうがないな……」
「水と油だからね」
「でも少し心配だ。あの2人結構強いだろ?」
 確かにな、以前にも話したがあの2人はメチャクチャ強い、敵に回さない方が良いくらいだ。
「あいつらの場合は格闘家でもアスリートでもないし大丈夫だろ。それより俺達にはやるべき事があるだろ」
 それはもちろん今後の事、四凶の事だった。
 今はどこにいるのやら……
「焦りは禁物だ。話を聞く限りじゃ四凶も聖獣と同じ力を持ってるんだろ?」
「ああ、窮奇はバイクと合体してた」
 確かに武器や道具と合体するってのは麒麟や朱雀みたいなモンだな、奴等もその気になれば自分自身が武器化できるだろう。
「だけど誰でも良いって訳じゃ無いはずだろ?」
 それはありうる、麒麟から聞いた話だけどこの間の引ったくりは人より少し法力が高いと言っていた。つまりある程度法力があり陰の気を持つ人間じゃなきゃ行けないって事だ。

 オレは帰ってからも麒麟達とその事に付いて話していた。
『そうだな、だけど法力はどんな人間にもある』
 麒麟の話だと法力って言うのはいわば生命エネルギーみたいなものらしい、それを自然界の五つの元素、木火土金水の5つの気と練り合わせた物を『陰陽術』、または『法術』と呼ばれ、さらに使用者の『陽』の気を込めた術を『祈祷』、『陰』の気を込めた術を『呪詛』と呼ぶらしい。
「RPGの白魔法と黒魔法みたいな物だよな?」
『ああ、だが人間は陰の気に取り憑かれやすい、欲望は誰しも持つ者だからな』
「ああ……」
 俺は否定しなかった。