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陰陽戦記TAKERU 後編

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第四話 失う恐怖


 それからすぐだった。
 突如この町中の道場や格闘技の有段者が襲撃されると言う事件が起こった。
幸い命に別状は無いがほとんどの者が重傷と言う事で新聞やテレビで騒がれた。
 俺は学校でコンビニで買った新聞を見ながら考えていた。
「……やっぱり四凶の仕業かなぁ」
 襲われたってだけで四凶の仕業にするってのもなんだけど、手がかりらしい物は他に無かった。
「あ、またこれ?」
 すると加奈葉が後ろから覗き込んできた。
「ったく、お前かよ。」
 俺は口をへの字に曲げる、
「何よ、まだ怒ってんの? いい加減未練がましいわよ」
「やかましい! 話も聞かずに殴られて気分いい奴いやしねぇだろっ!」
 あの後誤解を解くのに人苦労だった。
 香穂ちゃんの説得もあり美和さんと学はすぐに信じてくれて謝ってくれたがこの凶暴女は中々信用しようとせずそれどころか俺をタコ殴りにしやがった。
 おかげで虫歯になってた歯が抜けたけどな、
「加奈葉ちゃん止めろって、武も謝ったんだしもういいだろ」
「ま、まぁな……」
 まぁ学に免じて許してやるか、加奈葉は反省の色が全く無い、美和さんの爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいくらいだぜ。
「あ~あ、でも情報が少なすぎるぜ、せめて警察に知り合いがいればな……」
「あ、いるじゃない」
「えっ? あ……」
 そう言えば忘れてたぜ。美和さんと加奈葉を凌ぐノラえもんマニア兼ミス研部長兼俺のクラスメートの弥生だった。
「おーい、弥生!」
 俺は弥生の席に向かった。
「何よ、読書の最中に?」
 読書と言うのはミステリー小説だった。
 あんまり分からないが有名な作家が書いてる奴らしい、
「あのさ、ちょっと聞きたい事があるんだけど……」
 俺は事件の事を聞いてみた。
「何でそんな事聞くのよ?」
「うっ、いや、その…… 好奇心だ好奇心、ほら、俺格闘技好きだからさ……」
 だけどそんなに知ってる訳じゃ無い、中学の頃に学にふざけ半分にプロレス技かけたくらいだからな。
「残念だけど私も知らないわよ、いくら両親が警察だからって親族にも事件の内容教える訳無いじゃない」
 弥生は両手を上げる、
 それもそうだな、漫画やドラマの名探偵じゃないんだから聞くだけ無駄だな、
「そんな推理オタクに何が分かるんだか。」
「ムッ?」
 弥生が目を吊り上げるとそこにいたのは俺のクラスメート兼悪友兼オカルト研究会部長の博だった。
「じゃあアンタ犯人分かってんの?」
 加奈葉が尋ねると博は『良くぞ聞いてくれました』と言わんばかりに勝ち誇ったように弥生を見る。
「そんなの、とうの昔に分かってるぜ、ズバリ犯人は……」
 博は一呼吸置くと口を開いた。
「UMAだ!」
「帰るぞ」
 俺は学と加奈葉の両肩を叩いた。 
「ちょっと待て! オレのどこが間違ってんだよ?」
 はっきりと遺伝子レベルで間違ってると言ってやりたい、
 何がどうなったらUMAが出て来るんだ? 一応魔獣や鬼や幽霊もこの目で見て来たけど……
「UMAの中には人を襲うって奴もいるんだよ、スカンクエイプやモンキーマン…… まぁ目撃者がいない事からサンダーバードの1種かと思うのが俺達オカ研の……」
「ハッ! 冗談じゃないわよ、UMAだか何だか知らないけど、ありえないわよそんな事!」
 弥生が立ち上がり机を叩く、
「私の推理によれば複数犯の通り魔的犯行よ」
「通り魔? 何の為に?」
「そ、それは…… 恐らくアスリートをねたんだ連中かもしくはそれらに雇われたゴロツキね」
 随分物騒な事を言う奴だな、まぁ否定はしないが…… と考えていると、
「アホか、ここは日本だぞ」
「じゃあ何でUMAが日本にいるのよ、それって全部海外の奴じゃなかった?」
「お前随分詳しいな……」
「まさかアンタ……」
 すると弥生は苦笑しながら手を降る、
「違う違う、従兄の兄さんよ。こう言ったの好きで話し出したら止まらないのよ。夏休みに遊びに来た時なんかも鬼とか悪霊とか言ってたしね」
「おお、そりゃ話の分かる人だ。紹介してくれよ」
「そうね、機会があったら紹介してあげてもいいわよ…… だけどそれとこれとは話は別、今回の事件を解決するのは私達ミス研なんだから」
「それはこっちのセリフだ。俺達オカ研が必ずUMAの仕業だって事を証明してやるぜ!」
 2人の間に火花が飛び散る(ように見えた)、