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悪魔の微笑みの男

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 といってもいいだろう。
 自分にとって妹という存在は、誰よりも、
「感覚的な存在」
 というものであり、
「つながっている」
 という意識が錯覚だったのかどうか、それすら自覚できていないと思うと、
「果たして、この悪魔の微笑みは、何を意味しているということになるのだろうか?」
 と感じさせるのだ。
 道子が、そんなことを考えている間、
「悪魔の微笑みの男」
 というのは、姉に急接近していた。
 何か、養父の秘密をかぎつけたのか、それで何かの脅迫を行っているようだった。
 姉が、ストーカーだと思っていたのは、そうではなく、いや、もっとひどいのは、
「脅迫者だった」
 ということである。
 だから、この男が、姉を付け狙うのは、
「悪いという意識がない」
 というような生易しいものではなく、れっきとした理由が存在しているということで、こっちの方が、本当の恐怖ということである。
 なんといっても、
「秘密を握られ、それをネタに脅されている」
 そんなシチュエーションは、考えただけで、八方ふさがりになっている自分がいて、その状態に陥れれることができると、脅迫者が感じたということで、成立する脅迫というkとになるだろう。
「脅迫というリアルな恐怖ではなく、育った環境や自分の数奇な運命ということでの恐怖は、漠然とした形で感じていた」
 ということであるが、これが脅迫ということになると、今度は、
「どのように対応していいのか分からない」
 ということから、
「何をどうしていいのか分からない」
 ということになるのだった。
 それは、脅迫観念というものは、感覚として分かっていたが、リアルに脅迫を受けるのは初めてだということで、余計に襲ってくるリアルな脅迫に対して、
「最初から分かっていた感覚だ」
 ということになるのだろう。
「恐怖心をあおるというのは、リアルに理由があってのことだ」
 といってもいい。
 その脅迫を受けるというのは、
「恐怖を上乗せする何かが後ろに控えている」
 ということで、それが、
「妹を見つめていた時、まさか、後ろから、この男がみていたなんて」
 という思いを後から抱かせることになるとは、想像もしていなかったからというkとおであろう。
 その男の視線が突き刺さるのを、その時、姉は感じていた。
 しかし、振り向くという勇気がもてるわけはなく、それだけ、妹を見つめていたということだ。
 だから、道子にはハッキリと分かったわけであり、その視線から、感じたものは、
「恐怖ではなく、救済の意識だった」
 といってもいいだろう。
 それだけに、あの、
「悪魔の微笑み」
 というものが、恐怖に感じられたといってもいいだろう。
「男から、姉、そして道子」
 へとつながる延長線上に何があるというのか?
 それは誰にも分からないといってもいいだろう。
 ただ、中に挟まれた姉の存在は、挟み撃ちになったかのようで、一番緊張感が必要な場所だったといってもいいだろう。
 それを考えると、
「姉は、よくあの時耐えられたものだ」
 と思ったのだ。
 それこそ、
「金縛りだった」
 といってもいいだろう。
 金縛りに今までに何度かあったことがある道子だったが、その時、姉が感じていたのもは、まったく違ったといってもいいだろう。
「もし、その状況を、監視員が分かっていれば、どう感じただろうか?」
 と思った。
 ひょっとすると、
「金縛りの感覚」
 ということは分かったかも知れない。
 ただ、訓練を受けているだろうから、そんなに簡単に金縛りにあうということはないだろう。
 ただ、相手がそれぞれ掛ける方も、掛けられる方も、どちらも、素人だということから、どれほど、金縛りというものは、
「大したことはない」
 と思えることだろう。
 だから、余計に怖いのであって、
「素人に手を出せるものではない」
 と言えるだろう。
 それを考えた時、
「催眠術であったり、洗脳などと、似たところがあるのかも知れない」
 ということで、
「あの悪魔の微笑みは、近くにいれば、催眠術や洗脳というものが、どれほどのものなのかということが分かった」
 ということになるだろう。
 実際に、催眠術というものに掛かったことは、道子には経験があった。
 これは、一度、
「宗教団体」
 というものに、連れていかれたことがあり、友達から、冗談半分に紹介されたことで、掛けられた催眠術というものを思い出されることになったということであった。
 ただ、
「すぐに辞めてしまった」
 というのは、ある意味、危険なものに対しての、鼻が利くということになるだろう。
 だから、
「友だちもそれ以上進めることはなく、逆に、あなたの方が、よっぽど怖い」
 などと言われることになったのであった。
 そんな友達から、何を言われたのか、その後のことは覚えていない。
 かなりショッキングなことを言われた気がするのだが、それを覚えていないというのは、それだけ、
「忘れてしまいたい」
 という意識が働いたということになるだろう。
 それを思えば、
「悪魔の微笑み」
 というものも、
「一種の催眠術か、洗脳のようなものではないか」
 と感じた道子は、そこで、
「自分が何か大きな錯覚をしているのではないか?」
 と感じることになったのだが、
「果たして、その思いを感じるタイミングとしては、その瞬間で間違ってはいなかったのだろうか?」
 ということであった。
 そんな、
「悪魔の微笑み」
 というものを浴びせる男は、そのうち、
「二人をダブルで脅迫することになる」
 ということであった。
 その脅迫をその男が確信したというのは、
「あの悪魔の微笑みの瞬間だった」
 ということになるのではないだろうか?

                 大団円

 その脅迫の内容というのは、それぞれの親に関することであった。
 道子の場合は、
「親はとっくの昔に死んでいる」
 ということであったので、実際には、祖父母ということであったが、その祖父母の間に、
「両親というものがいる」
 ということは間違いではないので、それこそ、
「悪魔の微笑み」
 というものを最初に感じたという、
「あの時」
 に感じた、三人による延長線上にある、一直線というものではないだろうか。
 それが、脅迫者と、脅迫を受ける道子との間に、さらに、マトリョシカのように、入れ子になった、
「両親と祖父母の関係」
 というのがはまり込んでいるようだった。
 その関係は、
「脅迫を受けるに値する」
 というもので、実際には、
「姉の両親による脅迫ネタ」
 というものとは比較にならないほどだった。
 そのことが、
「世間的に証明された」
 というのが、道子の祖父母が亡くなったという時の、
「遺言状」
 というものであった。
 その遺言状というものの存在を世間に示したタイミングというのは、実に絶妙だった戸いえるが、それはあくまでも、
「脅迫者にとって絶妙だった」
 ということで、道子にとっても、姉にとっても、不利でしかなかったということであった。
 実際に、
「祖父母と、両親との間」
 というものに、かなりの確執があった。
 確かに、
作品名:悪魔の微笑みの男 作家名:森本晃次