世界の無限ループ
ということは、会社としても、
「人件費削減」
というものを、もっと前から考えているということで、
「窓際対策」
で辞めされられた人が、すでに街にあふれていたということだったのだ。
だから、
「時すでに遅し」
ということだったであろう。
だから、会社を退職した人は、家族に、
「会社を辞めた」
という勇気はなく、朝はいつものように、スーツを着て、
「行ってきます」
と出かけ、夕方には、、いつものように帰ってくるという生活を繰り返していたのだ。
その場合、昼間は、
「公園のベンチなどで時間を潰す」
という人が多かったことだろう。
当時はまだ平成の頭くらいで、まだまだ
「ネットカフェ」
などというのは、普及もしていない時代である。
だから、どこかで休憩といっても、
「ビジネスホテルくらいであろうが、それも、昼から夕方までの間くらいの時間が、チェックインの時間」
ということで、簡単にはいかないのであった。
できるとすれば、
「ラブホテルくらいであろうか」
ラブホテルであれば、
「男性一人の客」
というのは、昔からありだった。
「今でこそ、デリヘルという商売もあって、デリヘル利用客が、ラブホへの男性利用客を爆発的イ増やした」
ということであろうが、その当時は、
「デリヘル」
という商売もなかったのだ。
そもそも、
「リストラによって、会社では、人材を減らしすぎた」
ということもある。
それこそ、
「大粛清をしたが、そのために、実際に必要な人材がいなくなってしまった」
という、かつての、社会主義国のようではないか。
もっといえば、
「今まで、正社員にすべてをやらせていた」
ということが問題でもあった。
正社員のすること、特に女性がやることといえば、昭和の頃までは、
「コピーにお茶くみ」
というのが決まっていたといってもよかった。
だから、女性の中には、
「実力があるのに、女性というだけで差別され、簡単な仕事を安い給料でさせられた」
ということから、
「男女雇用均等」
という問題から、
「女性にも、男性と同じ仕事を」
ということになった。
だということになれば、
「正社員でなければできないことは、パートやアルバイトを雇ってさせればいい」
と考えられた。
ただ、
「人件費は安くて済むが、時間が決まっていたり、責任を負わせるわけにはいかない」
ということになる。
だから、最初は、
「正社員の仕事と非正規雇用にお仕事を分ける」
ということから始まったのだ。
そのため、今度は、
「正社員に、仕事の責任や、時間外の労働が強要されることになり、経費の問題から、残業しても、ただ働き」
ということが当たり前になったのだ。
そのため、出てきた雇用形態というのが、
「契約社員」
「派遣社員」
というもので、
「派遣会社に登録している人を、派遣社員という形で派遣することで、派遣会社に、ある程度の責任を負わせることができる」
という方式になった。
当然、
「人件費は少しかさむことになるが、正社員ほど高いわけではないが、正社員に近いかたちの責任を、派遣会社に任せることができる」
という雇用体制が生まれてきた。
そうなってくると、
「男女雇用均等」
というのも進んできて、要するに、企業とすれば、
「背に腹は代えられない」
ということで、
「男女差別などいっていられない」
ということになる。
風俗関係においても、この、
「派遣」
という制度であったり、当時の流通業において、増えてきた業種としての、
「宅配業者」
というものが増えてきた。
特に、
「旦那だけの収入では賄えない」
ということから、
「夫婦共稼ぎ」
ということになると、
「家事も賄えない」
ということから、
「宅配スーパー」
のようなものも出てきたことで、
「夕食宅配」
などというのも出てきた。
いわゆる、
「デリバリー業界」
ということであるが、それが、、風俗業界にも進出してくるということから、
「本来であれば、一定の決まった区域にしか店を作ることができない」
という、
「風俗営業法」
というものの関係から、風俗街に遠い人は、行きたくても、なかなか行けないという問題がある。
それを解決するということから、考えられたのだと思うが、
「デリバリーヘルス」
と言われる、
「デリヘル」
という商法が生まれたのだ。
これは、
「電話で受け付けて、ホテルや自宅に女の子を派遣する」
というやり方である。
これは、
「風俗街に入るのは恥ずかしい」
と感じている男性陣にとっては、ありがたいことだということである。
ホテルに入るのであれば、風俗街に入るよりも、かなりハードルが低いということもあるだろう。
その状況から、
「デリバリー業界」
というのは、ある意味、
「バブル崩壊」
というものによって生まれた商売だといってもいいだろう。
そういう意味で、
「ラブホテルの男性一人の利用」
というのもありである。
しかも。ラブホテルの昼間の利用というと、ホテルによっては、
「ノータイム」
というシステムがある、
「まぁ、ほとんどのところがある」
といってもいいだろう。
「時間帯が決まっていて、その間であれば、最初から最後までいても、同じ値段」
というものだ。
「今でいうネットカフェにおける、深夜帯の、8時間パックなどと言われるものと同じようなものだ」
ということである。
バブル崩壊によって、そういう意味で、
「まだ、デリヘルというものが出てくる前に、男性客が増えたというのは、失業者が居場所を求めて」
ということだったかも知れない。
もっといえば、
「この失業者による利用」
という現象があったことから、
「デリヘル」
という商法が考えられたのかも知れないといえるかも知れない。
確かに、
「男性一人で最初に部屋に入っていて、後から、女性が訪問する」
というのは、
「秘密主義の、自由恋愛」
という発想からは、ありではないだろうか。
もっともデリヘルが流行る前には、自由恋愛という発想からなのか、
「テレホンクラブ」
つまり、
「テレクラ」
と呼ばれる商売があったという時代もあったのだ。
離婚
平成に入っての、
「バブルの崩壊」
というもの。さらには、
「バブル崩壊ということによって、社会体制の変化によって、前章のような変化が起こってくるようになった」
ということである。
特に、それまでの社会では、
「家庭の主婦は、結婚すれば、専業主婦が当たり前」
というような時代であった。
奥さんが、
「表で働いてみたい」
という人は少なく、なんといっても、
「子育てには、母親が家にいる」
というのが当然ということだったのだ。
それが、会社がリストラに走るということで、会社を辞めなくてもよかった人も、人件費節減のために、
「給料が3割カット」
などというのは当たり前で、
「賞与はなし」
というのも当たり前だった。
つまり、
「辞めるも地獄、残るも地獄」
ということであった。



