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詐欺事件のフィクション

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「バブルが崩壊してすぐ」
 という時期に、そう簡単に金が出せるわけはない。
 それでも、
「小説家になりたい」
 と思う、特に、
「にわか作家」
 というのは、自分の実力を過信しているというところがあるだけに、余計に、
「騙されやすい」
 というわけだ。
 そういう意味で、
「騙されて、金を出す人もいる」
 ということから、それを見た他の連中が、似たような詐欺出版社を作って、
「柳の下のどじょう」
 というのを狙うということである。
 実際に、
「騙された人」
 というのは、
「どこまでも、自分が騙されている」
 ということになかなか気づかないというものだ。
 中には、
「さすがにおかしい」
 ということで、出版社に対して裁判を起こすという人が増えてくることで、やっと自分たちが、
「騙されている」
 ということに気づいて騒ぎ始めるのである。
 出版社としても、
「うまくだました」
 と思っていても、実際に、裁判を起こされたりして、自分たちの置かれている立場に気づいた被害者(?)たちが、騒ぎ出すということである。
 実際に、騙された連中を、
「被害者」
 といってもいいだろうか、それこそ、
「騙される方が悪い」
 というのは、こういうことなのではないだろうか?
 実際に、
「詐欺商法」
 ということが分かれば、当然、社会問題ということになる。
 実際に、
「実にうまい商売だ」
 ということで、詐欺としてではなく、
「作家になりたい」
 という人にも、メリットがあるということになるといっていた人は、
「大いに赤っ恥」
 ということである。
 そもそも、
「詐欺だ」
 ということは、普通に考えればわかりそうなものといってもいいだろう。
 そういう意味では、
「バブルの崩壊」
 というものを予知できなかった経済評論家なのだから、
「今回の詐欺を予見できなかった」
 というのも、当たり前のことだといってもいいだろう。
 実際に、良治が言われたのは、
「お金を出してでも出版しておけば、誰かが見てくれる」
 という言い方であった。
 それに関しては、
「最初からありえない」
 と思っていただけに、
「次は何を言いだすのか?」
 と思って。騙されたつもりで聞いていた。
 すると、当時ベストセラーになっていた新鋭小説家をたとえに出して。
「あなたは、あの人よりも文章力が高い」
 という言い方をしたのだ。
 つまりは、
「全体的には相手の方が上だが、文章能力では決して負けていない」
 ということをいうのだった。
 実際に、そう言われれば、信じ込んでしまうだろう。
 良治としても、
「相手は詐欺だ」
 と少しでも思っているからこそ、
「何言ってやがる」
 と思うのだが、そうでなければ、
「自分が騙されている」
 とは思わないかも知れない。
 問題は、
「相手が、業を煮やした」
 ということを感じたことからであった。
 なんといっても、
「自分の力で選考に挙げた」
 と言ったことだった。
 最初は、
「あなたの作品がいいから」
 といっていたものを、相手のプライドを傷つけるような言い方をするのだから、すぐにでも、
「詐欺じゃないか?」
 と思うのは当たり前だ。
 こっちとしては、
「企画出版を目指す」
 ということを言い張ればいいわけなので、それを盾にいっていたところ、
「私の推薦がなければ、会議にも上がらない」
 ということを言いだした。
 いわゆる、
「本音」
 というものだ。
 そうなると、こっちも売り言葉に買い言葉。
「何言ってるんですか? 俺はあくまでも企画出版を目指します」
 という。
 相手は、完全に怒り狂ったかのように、
「企画出版などあり得るわけはない」
 と言いだすのだ。
「なんでそんなことが言えるんですか?」
 と問いただすと、
「完全な本音」
 というものが、相手の口から飛び出したのだった。
 というのは、
「企画出版というのは、100%ありえない」
 というので、こっちも怒り狂って、
「じゃあ、最初からそんな思わせぶりなことしなければいいじゃないか」
 というと、詐欺師が詐欺師たる所以としていうこととして、
「企画出版を出版社がする人というのは、確実に売れるということが分かっている人ということで、プロの作家か、犯罪者しかいない」
 というのであった。
 それを聞いた時、
「完全に、相手が詐欺だ」
 ということが分かったのだ。
「なるほど、そういうことか」
 といって、怒りを押し殺していうと、相手も何も言わなくなった。
「言い過ぎた」
 と思ったのか?
 いや、それを感じるくらいであれば、最初からいかったりはしないだろう。
 ということである。
「怒った姿を見せる」
 ということは、
「自分に理がない」
 ということを最初から分かっていて相手を脅すことで、っマウントを取るという方法でしかない。
 そんな方法は、相手に見抜かれれば、最初から、作戦は失敗ということである。
 良治は最初から分かっていたので、自分としては、
「相手に、自分たちが詐欺だ」
 ということを言わせるということに徹したといってもいいだろう。
 そうすることで、良治とすれば、
「途中までとはいえ、相手に騙されそうになった」
 という自分に対して、後悔の念というものがあるということになるだろう。
 だから。
「詐欺商法」
 ということで、
「世間からは、詐欺師呼ばわりされる」
 というわけであるが、
 実際には、
「自分も小説を趣味にしていれば、騙されたかも知れない」
 と思うだろう。
 小説が趣味ではなかったということで、騙されずに済んだと考える人がいるとすれば、
良治のように、
「途中まで騙されていたとは思っても、それが、小説家になりたい」
 という思いを抱いていたことで、それを、
「自分が悪い」
 とは思いたくないということになるだろう。
 実際に、そんな
「詐欺会社」
 というのは、途中から、いくつもわいてきて、結局は、どれか一つが、
「詐欺だ」
 ということになれば、他の会社も、連鎖的に問題となり、同じように、
「経営破綻を起こす」
 ということになる。
 しかも、
「詐欺とはいえ本を作った」
 という人に保障はない。
 それは、当たり前のことで、
「お金を出したのは本人であり、実際に、本もできて、納品もされている」
 ということから、
「出来上がった本に対しての保障」
 ということはありえないだろう。
 それこそ、
「騙される方が悪い」
 ということになるのではないだろうか?
 大学時代だった」
 ということで、実際に金がないということで、事なきを得たといってもいいかも知れない。
 そんな詐欺商法であったが、確かに、
「時代の盲点だった」
 といってもいいかも知れない。
「持ち込みを行っても、見てはくれない」
 であったり、
「応募しても、批評もしてくれないので、自分が今どのあたりの実力なのか、まったく分からない」
 と言った具合である。
 元々、
「小説家になりたい」
 という人は、なかなかいなかった。
 というのもあり、ここまで、
「立場に差がある」