近未来改造計画
「性風俗ロボットの開発」
ということが計画されるようになった。
そういう意味で、
「一度、奉仕ロボットということで、被害者に供与したメイド型ロボットを、そのまま、国家の保障ということで、相手がほしいという間は、無償で供与する」
ということになったのだ。
正治が供与された、
「メイド型ロボット」
は、
「つかさ」
と命名された。
名前は元々ついていたが、供与された人間に、いろいろなカスタマイズが許されていて、当然その中には、
「命名」
というのもあり、正治にとって、初恋の女性ということで、
「つかさ」
と名付けたのであった。
つかさというアンドロイドは、正治にとって、実にありがたい存在であった。
癒しを感じさせる女性という感覚で、今まで好きになった女性も、そのほとんどが、
「癒しを感じさせる女性」
だった。
しかし、そのうちの数人に告白をしたが、全滅であった。
理由はハッキリとは分からないが、自分では、
「自分に自信が持てないところではないか?」
と思っていた。
その感覚は、
「半分正解で、半分間違いだ」
といえるだろう。
というのは、
「一番の理由は、確かにそうなのだが、同じくらいの理由で、もう一つダメだったという理由が存在する」
ということであった。
それは、
「好きになった女性に、どこかいじわるしたがるところがあった」
ということであった。
本人には、そういう意識はない。確かに、子供の頃は、
「好きな女の子を虐めたくなる」
ということもあったりするが、それを大人になってやってしまうと、
「変態的な性格」
とみられてしまうからだ。
それこそ、
「苛め」
であったり、
「虐待的な性格」
と思われてしまうと、
「自分に意識がない」
というだけに、余計に、相手に警戒されてしまい、
「異常性癖」
としてしか思われないということである。
実際に、今の時代は、
「異常性癖」
であったり、
「DVなどの、虐待」
というものが増えてきていて、抑えが利かなくなっている時代といってもいいだろう。
それを考えると、
「メイド型ロボット」
という存在は、
「そんな社会問題を解決する」
という意味でも、必要だといってもいいだろう。
ただ、気を付けなければいけないのは、
「ロボットはあくまでも、人間ではない」
ということを忘れてはいけないということだ。
「どんなに好きになったとしても、相手はロボット。同じ種類ではない」
ということで、それが、結果的にどのような状況を作り出すのかということは、今の状況では、
「誰にも分かるはずはない」
ということである。
ロボットは、基本的に、
「カスタマイズや整備さえすれば、数百年の稼働年数がある」
と言われている。
実際に、今ではありえないが、
「ロボットによる遺産相続」
というのもありな時代が来るといってもいいだろう。
ただ、今の時代にそれを行うと、
「ロボットを使った、相続金の詐欺」
ということが起こらないとも限らない。
「遺言状さえ正式なものであれば、ロボットにも相続権がある」
ということになるのだ。
しかし、そのためには、
「ロボットというものが、人間の民法に匹敵するような法律を守ることができるだけの能力を持っている」
という必要がある。
最初こそ、
「ロボットが人間界で守らなければいけない法律」
ということで、整備される必要があるだろうが、問題は、
「他人に利用されないようにできるかどうか?」
ということである。
結局は、
「いきつくところは、ロボット工学三原則」
ということになるのではないだろうか?
「絶対に、命令を守る相手を間違えない」
ということ。
「他人をまきこんだり、傷つけたりしない」
ということ、
「自分の身は自分で守る」
ということ。
それぞれの問題を、
「優先順位をつける」
ということで守っていく必要があるということから、
「ロボットと人間というものの新しい関係を形成していく」
ということになるのだ。
それは、
「近未来改造計画」
というものの中の一つであったが、元々は、最初に、
「交通問題」
を片付けてから、
「ロボット問題」
ということになるはずであったが、実際には、
「交通問題というものが、挫折した」
ということで、
「ロボット問題」
というものが、急遽浮上してきたということであろう。
ただ、今のロボット開発では、ロボットの中に、
「人間を好きになる」
という回路は含まれていない。
開発はされているが、まだまだテスト期間中ということであった。
ただ、機能としては、
「人間に対して癒しというものを与えることができる」
というだけであった。
しかし、実際に、この癒しというものが、人間として、
「恋愛感情」
というものに、一番近いものだということを、今の時代のロボット開発は分かっていないのかも知れない。
分かっていれば、
「恋愛回路」
などいうものは必要がないということが分かるというものだからである。
正治は、つかさのことを、
「今まで出会った女の中で、一番癒しを感じさせてくれる」
という思いを抱いていた。
一つには、
「身体が不自由で、寂しい気持ちに、つかさの、奉仕の回路が作用した」
といえるだろう。
また、
「今まで出会った女というのが、それだけ大したことのない女だった」
ということを証明しているのかも知れない。
さらに、
「一番恋愛感情が高まるという、いわゆる、発情期のような時期に入っているのかも知れない」
ともいえるだろう。
ただ、一つ言えることは、
「今まで、女から癒されたり、好かれたりなどしたことがなかった正治にとって、つかさという女の癒しは、これ以上ないというほどの感情を掻き立ててくれるものだった」
といってもいいだろう。
つかさも、次第に、正治と一緒にいることで、
「自分の癒しの力が、実を結んでいる」
ということに気づいてくると、自分の力が、
「相手を自分に対して、気持ちを揺り動かせるだけの力を持っている」
ということで、気分的には、
「最高にいい」
という思いを抱くことになる。
「目に見える成果」
というのは、
「ロボットにとっての、最高のご褒美」
ということであり、それを与えてくれた正治という人物に、
「好意を抱く」
としても、それは無理もないことであろう。
ただ、それが、
「恋愛感情なのかどうか?」
というのは、その回路が入っていないだけに、本人も自覚はないわけで、
「まわりも、恋愛に関しては、勝手なことはいえない」
ということを分かっているので、あくまでも、本人の、
「曖昧な意識」
でしかないということになるのであった。
「つかさ」
「正治様」
とそれぞれに呼び合っている状態は、いかにもお、
「主従関係」
というもので、そもそもの、
「メイド型ロボットと、そのご主人様」
という状態に他ならないのであった。
「メイド型ロボット」
というのが、その頃特に大量生産されたということで、実際に、そこまで、
「性能」



