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予知夢を見るということ

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 とは言われたが、逆に、
「あんな団体に属さなかったというだけでも、三角教は、悪い団体ではない」
 と言われるようになった。
 そのおかげで、
「三角教に入信する」
 という人が増えていたのだ。
 しかも、この団体は、そんなに厳しいものではない。
 基本的には、
「在宅教」
 ということであった。
「皆で行動をともにしながら、布教活動を行う」
 ということではなかった。
 それは、
「社会の目を欺くためのポーズではないか?」
 とも言われたが、実際に、
「三角教というのが問題になったことはなかった」
 ということである。
「分裂から、三角教の結成」
 ということから、
「数十年が経つ」
 というのに、何も問題がないということは、
「実際には、悪い宗教ではないのかも知れないな」
 ということであった。
 実際には、この団体は、
「研究組織」
 という側面が強い。
「何かの能力に長けている」
 という人が、自分から入信するというところで、決して、
「布教活動に、厳しさや、強制はない」
 と言われている。
 あくまでも、
「この団体で活躍したい」
 という人が入るというもので、それこそ、
「一企業」
 といってもいいだろう。
「宗教というものを、どのように考えればいいのか?」
 と考えている人もいるが、実際には、自分たちが宗教団体だという発想すらないくらいであった。
 問題の三角形というのは、
「何かの大きな力を発揮できるものに、三角形という発想が付き物だ」
 ということで、それを大っぴらに研究したいということで始まったものだったのだ。
 だから、
「研究組織」
 という側面が強く、その長は、
「教祖ではなく、教団社長」
 ということになっている。
「宗教法人」
 ということになっているが、
「学校法人」
 という側面もあり、どちらともいえない状況ということなので、
「宗教法人」
 ということにしているが、政府が特別法を作り、三角教というものを、
「学校法人」
 というものの枠内に収めるということになっているのだった。
 もちろん、
「この法律ができる時」
 というのも、世論やマスゴミが騒いだのであったが、理屈とすれば、
「この法律を作ることで、教団を監視できる」
 という説得力から、法案は通過し、今もそれが生きているのだ。
 ただ、今回の、
「二世信者問題」
 というものに、この法律が影響しているということで、
「三角教」
 というものが、本来のように、正しいことだといえるのかどうか、
「マスゴミの真意が問われる」
 ということにもなっていた。
 世論の問題とマスゴミの問題がいかに、
「三角教」
 というものを、庇護できるかということに関わってくるに違いない。
 ここに二人の二世信者問題に苦しんでいる人がいた。
 この二人は、親が三角教に入信していて、まだ何も分からないということで、子供も、入信という形になっていたのだが、高校生の時に、
「宗教団体のうさん臭さ」
 というものに、いち早く気づき、親に逆らう形で、教団を抜けた。
 もう一人の親が保護する形になったのだが、まだ、この三角教は、二世信者問題を抱えてはいたが、比較的抜けやすい方だったのは、功を奏したといってもいい。
 そもそも、それだけ他の宗教に比べて、理解しやすいとことなので、実際に、
「二世信者」
 となる人は、
「自分の意思」
 ということで、その団体に入信しているのだ。
 実際に、同じように、訳が分からない間に親に連れてこられている子供もいたが、中には、同じように、大人になる前に抜ける人もいたが、半分は、この団体に敬意を表する形で、本当に入信していたのだ。
 つまり、
「本当の自分の意思」
 ということなので、その責任は、本人にあるということであった。
 そもそも、この三角教においての、三角というのは、
「ピラミッドパワー」
 であったり、
「バミューダトライアングル」
 というような、
「スピリチュアルな力」
 であったり、世の中の矛盾であったり、個々の力関係などを証明するために、
「三すくみ」
 であったり、
「三つ巴」
といった、一種の、
「力の均衡」
 というものが、今の世の中において、いかに大切かということを教えられた。
 実際に、人と衝突するということが、今の世の中において、一番厄介なことだと考えるのが、この教団であった。
 確かに、言っていることも、考えかたも間違っていないように思えるが、どうしても、教団の存続のためには、お金が必要ということで、信者は、教団のために、自分を投げ打って力を尽くしている。
 まだ子供ということもあって、その理屈が分からない。何か一つのことに集中して、尽くすということを、まだまだ子供ということで、教団に協力するという気分にはなれなかったのだ。
 その発想から、教団を抜けたのだ。
「うさん臭い」
 という言い方が正しいのかどうか分からないが、
「自分を犠牲にする」
 ということに対して、理屈がつかなかった。
 それも、
「きっと、小さい頃から教団の中にいることで、教団側からの発想しかできないようになったのが、一番の原因だろう」
 と感じたのだ。
 子供の頃に連れてこられてから、そのまま教団の考えかたに染まってしまえば、そのまま、信者になるということもあっただろうが、ある意味、天邪鬼的なところがあることから、
「俺は教団を抜ける」
 ということになったのだ。
 彼は、
「桜木真一」
 という名前で、教団を抜けてから10年近くが経ったが、今は20代後半ということで、
「教団にいた時期と、教団を抜けてからの時期とで考えると、やっと、教団にいた期間に、抜けてからの期間が追い付いた」
 という感覚だった。
 教団を抜けてから、父親の下に身を寄せた。
 そもそも、母親が入信していて、母親が半ば強引に、息子を連れて、教団内部に入ったため、いくら父親だからといって、教団内部に立ち入ることは、
「住居不法侵入」
 ということになり、警察を呼ばれると、そのまま捕まってしまう。
 このような、
「信者を人質にする」
 という教団とのトラブルは、当時結構あった、
 三角教も、類にもれず、信者の家族と言えども立ち入り禁止としていたのだ。
 特に、
「開放的な教団」
 というのを謳っていたので、人によっては、
「開放的で自由な教団」
 と感じている人もいる反面、このような理不尽な形での、信者の抱え込みが行われていたのも事実だった。
 さすがに、桜木も、子供だったので、自分の立場も、教団のやり口に対しても、よくわからなかった。ただ。
「母親が連れてきたのだから、それが正しいということだ」
 と感じていただけだった。
 母親と教団内部に入ったのだから、父親がいくら、表から叫んでも、子供としては、逆に、
「どうして、お父さんも一緒にここに入ってこないんだ?」
 という方に疑問を持ち、
「入っても来ないくせに、表から何を怒鳴っているんだ」
 ということで、全面的に母親に従う子供になっていたのであった。
 教団内部は、
「血のつながりなど関係ない」
 ということで、
「一緒に暮らしていれば、それが家族なんだ」