小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

予知夢を見るということ

INDEX|11ページ/15ページ|

次のページ前のページ
 

「普段から、盆正月のことを考えなければいけない」
 ということを、毎日考えなければいけないということで、
「これ以上のプレッシャーと苦痛はない」
 と思ったことだろう。
 母親はどちらかというと、
「本来の性格を、覆い隠す方だ」
 といってもいい。
 だから、
「気を遣っているように見えている時は、本来の性格を表に出さないようにしよう」
 ということの表れではないだろうか?
 性格を押し隠すというのは、
「遺伝する」
 ということのようで、桜木も、
「自分のこの性格は、母親に影響してのことなのかも知れない」
 と考えるようになった。
 ただ、それは、
「二重人格ではないか?」
 と感じたことであった。
 そもそも、
「予知夢を見る」
 ということで、実際には、
「悪夢であったり、怖い夢」
 というのを、
「予知夢として見ることはない」
 と考えられた。
 しかし、実際に予知夢というのを、自分なりに調べてみると、
「怖い夢は絶対に予知夢にならない」
 であったり、
「怖い夢ばかりを予知夢として見る」
 ということはあまりないように書かれていた。
 そもそも、
「夢というものを、どこまで科学的に証明されているのか分からない」
 ということで、
「実際に予知夢というものを見たと感じた時、予知夢を見るという前提の夢を見ることもあるんだよな」
 と、まるで、
「禅問答」
 のような、そして、
「いたちごっこ」
 を繰り返しているような感覚になるのであった。
 実際に、
「性格的には、普段から、楽天的だ」
 と思っていた。
 だからこそ、
「教団に無理やり連れていかれた時も、そこまで抵抗することもなかった」
 といえるだろう。
 母親も、
「あなたは絶対についてきてくれると思っていたわ」
 といっていた。
「どうしてなの?」
 と聞いた時、母親は、少し苦み走った顔になり、
「お父さんに似ているからよ」
 というのだった。
 自分としては、
「お母さんに似ている」
 と思ったのにと感じた。
 実際に、父親と母親とは、正反対の性格で、
「父親は神経質で、母親は、楽天的だ」
 と思っていた。
 だが、実際に、
「ストレスをため込み、我慢できずに出ていく」
 という行動を起こしたのは、母親だったのだ。
 大人になって考えると、
「楽天的な性格だからこそ、我慢できるできないの境界線が、自分で分かるんだろうな」
 ということで、
「なるほど、だったら分かる」
 と感じたのだ。
 父親は、神経質であり、しかも、プライドのようなものが強かったりする。
 だから、
「宗教団体など、世間体にまずい」
 ということになったのだろう。
 それこそ、
「父親の家庭が作り上げた性格」
 といってもいいかも知れない。
 父親は、世間体やプライドが高いのは、
「いいところの家庭を出ていることから、世間体を重んじる」
 ということではなかったようだ。
 逆に、
「貧しい家庭に育った」
 ということから、
「自分がのし上がるためには、恥も外聞も捨てる」
 ということから、ある程度までのし上がるまでは、
「恥も外聞もない」
 ということであるが、ある程度までくると、今度は、
「今の地位を保つためには、今度は、世間体を気にしないといけない」
 ということになるのだ。
 つまり、
「のし上がっていく中で、節目節目によって、性格を変えたり、捨てなければいけないものを捨てる覚悟が必要だ」
 ということであった。
 それが、
「今までの社会において、知らなかったことを知る」
 ということの大切さということである。
 そのためには、
「性格の裏表」
 というものを持ち続ける必要があるということであった。
 母親は、逆に、
「ある程度、裕福な家庭に育った」
 という人であり、父親とすれば、
「自分がのし上がるために、利用した」
 といってもいいかも知れない。
 実際に、父親が子供の頃は貧しい家庭であったが、四人兄弟の皆が、偉くなり、
「社会的地位」
 というものもしっかりと持っていることで、
「家族もそれなりに、裕福になってきた」
 ということであった。
 だから、父方の家族を見ていると、
「どこか、メッキが剥げそうな弱いところがある」
 と感じさせられるのであった。
 実際に、
「実家に戻った時に、桜木は感じていた」
 といってもいいだろう。
「利用するだけ利用すればいい」
 というくらいに思っていたのだ。
 ただ、
「さすがに、父親のような出世街道を歩むことはできないだろうな」
 とは思っていた。
「時代が違う」
 というのもあるし、
「父親のあの二重人格性があるから、親父は出世できたんだろうな」
 ということで、
「俺には、あれほどの変わり身はできない」
 と思うようになった。
 どうしても、性格的に、父親のような、変わり身ができないということになるのだと、今となっては思うのだった。
 だから、
「俺には、二重人格性というものは絶対にない」
 と感じていた。
 というよりも、
「二重人格性などない方がいい」
 と思うほど、
「あの親父と一緒だとまわりからも思われたくない」
 ということからであった。
「だから、二重人格の人間を見ると、どこか毛嫌いをする」
 と感じるようになった。
「まさか、それが、嫁になる頼子の中にある」
 などとは思ってもみなかったのだ。
「予知夢だって、悪い夢を見ることはないじゃないか」
 という感覚である。
 だから、
「俺は楽天的なんだ」
 と思っていたが、それが違っていると感じたのは、妻と結婚してからだった。
 頼子との結婚には、さほどの抵抗はなかった。
 本人たちは、そもそも、最初からそのつもりだったようで、自分の気持ちを、桜木は分かっていたが、妻になる頼子の性格から、
「あまりぐいぐいいくと、警戒される可能性がある」
 ということで、必要以上に何も言わないようにしていた。
 実際に、
「結婚という言葉を口にすることがなかったことで、お互いに、うまくいっていた」
 と思っていたが、それは、まるで、
「腫れ物に触る」
 というだけのことで、
「そんなにうまくいっている」
 とも、
「気まずい雰囲気」
 とも取れない感覚で、ただ勝手に、
「うまくいっている」
 と思い込んでいただけだったのだ。
 楽天的な性格であると思っていたのは、実は。
「ただの怖がりだった」
 ということなのかも知れない。
 それを、
「慎重な性格だ」
 と思っていたのは、自分が、
「楽天的だ」
 と思っていたからであろう。
 ただ、それを信じて疑わなかったのは、
「頼子という女性を見ていて、その雰囲気から、自分が楽天的だ」
 と思い込んでいたのだろう。
 本当は、
「まるで鏡を見ているような感じだ」
 と思っていたからで、それを意識していなかったのだろう。
 実際に頼子というのは、
「楽天的な性格」
 だったのだ、
 それを桜木は自分で勝手に、
「ネガティブな性格なので、腫れ物に触るようにいたわってあげないといけない」
 と感じていた。
 それが、自分の愛情表現であり、いたわりの気持ちがお互いの関係をよくすると思っていたのであった。