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SF風大東亜共栄圏

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 ただ、その優先順位などは、実際には違っていて、両方の世界を同時に見ることはできないので、どのように違うのかということは想像ができても、実際に、感じたことが、本当に正しいのかどうか、わかるわけではなかった。
 もちろん、必要悪というのは、
「一般的に悪いことだといわれるが、その存在は、この世には必要なものだ」
 と考えることになる。
 ただ、
「悪というものの定義として、あくまでも、善というものがあり、その善とは反対のものだ」
 という考えであるか、
「善というものが欠如している部分」
 ということで、極端にいえば、
「善でなければ悪だ」
 という考えに基づいているといってもいいだろう。
 ただ、この考えは、どちらの世界にも存在する。
 しかし、
「史実の世界」
 においては、
「善以外は悪だ」
 という発想であるだけではなく。
「悪でもければ、善でもない」
 というものが存在するのではないかと考えられている。
 ということになると、
「悪でもあり、善でもある」
 という存在が認められなければいけないともいえるだろう。
 実際には、
「悪と善が一つのものに含まれることはない」
 という考えから、
「世の中は、悪か善の二種類しかない」
 といえるのだ。
 しかし、この
「パラレルワールドの世界」
 においては、
「悪でもなければ、善でもない」
 というものが存在しているという。
 それが、この世界における、
「暗躍する秘密結社」
 ということである。
 確かに、
「史実の世界」
 というところにも、
「秘密結社」
 というものが存在している。
 しかし、その秘密結社は、
「悪か、善」
 のどちらかでしかないということであれば、
「悪の秘密結社」
 も、
「善という秘密結社」
 も存在するということになるだろう。
 しかし、
「パラレルワールドの世界」
 では、あくまでも、
「秘密結社」
 という性格のものが存在しているということで、それは、
「悪とも善とも違う」
「個別の秘密結社」
 ということになる。
 だから、この秘密結社は、
「個人個人を大切にするための組織」
 ということで、その数は、
「史実の世界の数とは比べ物にならないくらいにたくさん存在している」
 といってもいいだろう。
 だから、
「パラレルワールドの必要悪」
 というものが存在するとすれば、
「同意語」
 ということで、
「秘密結社だ」
 といってもいいだろう。
 そういう意味で、
「史実における必要悪」
 というものは、
「理論的に存在している」
 という考えかたにゆだねられるということで、
「パラレルワールドの世界」
 においては、
「必要悪」
 という言葉が存在しないといってもいいだろう。
 だから、
「パラレルワールドの秘密結社」
 というのは、
「史実における、やくざのような組織」
 とは、種類の違うものだといってもいいだろう。
 ただ、それだけに、パラレルワールドの組織というのは、まだまだコンピュータが開発された時代ではないが、
「コンピュータの考えかた」
 ということで、近道となり、実際には、
「史実の世界」
 よりも先にコンピュータ開発に行きついたというのは、それだけ、
「コンピュータの表裏」
 というものを、考えられているということになるであろう。
 つまり、後で開発されることになる
「史実の世界における機械」
 ということで、
「形式的なものだ」
 というだけではないということを証明しているかのようであった。
「パラレルワールドでは、史実のようなやくざは存在しないといわれるが、実際には、やくざという組織は存在している」
 ということで、
「名前も同じだということは、どちらの世界に枝分かれしたとしても、結局同じところに戻ってくる習性が、無限の可能性というものには含まれている」
 ということになるのだろう。
 警察という存在は、
「悪を懲らしめ、善を助ける」
 ということで、精神としては、
「勧善懲悪」
 ということであった。
 これは、パラレルワールドの世界においても同じであり、もちろん、それ以外の手続きなどということでも、警察は機能している。
 だが、こちらの警察には、あたかも、
「必要悪」
 と呼ばれるものを警戒する部署もあった。
 史実の世界でいうところの、
「暴力団対策」
 であったり、
「ギャンブルに対しての対策室」
 などである。
 史実では、ギャンブル関係は、各部署での取り締まりということになるのだが、こちらでは、敢えて、
「特化した部署」
 というのがあったりした。
 そういう意味で、パラレルワールドでは、必要以上に、
「必要悪というものを意識している」
 ということになるのだろう。
 こちらの世での秘密結社は、
「史実における、警察の限界」
 であったり、
「勧善懲悪を徹底できない」
 ということから、生まれた考えかたであった。
 考えてみれば、
「史実の世界」
 において、法律というのが絶対ということで、中には、どうしても理不尽なということも結構ある。
 特に、
「当事者以外の家族」
 ということで、かなりの問題があるということである。
 それが、前述の、
「加害者側の家族」
 というものに対しての理不尽である。
 確かに。
「そんな犯罪者を生んだ」
 という意味では、
「家庭環境のせい」
 ということもできなくはないが、本来であれば、
「「その時々でパターンも違えば、事情も違う」
 ということで、それこそ裁判のように、その時々をハッキリさせてしかるべきではないだろうか。
 加害者といっても、
「殺人は許されるわけではなかったが。殺された側にも、多少の問題がある」
 という場合だってある。
 要するに、
「罪を憎んで人を憎まず」
 という言葉だってあるではないか。
 だから、今の時代で、
「簡易裁判」
 ということにならないのは、その精神が根付いているからではあいかといえるだろう。
 すべてを、杓子定規で片付けてしまうと、どうにもならない状況に陥るといっても過言ではないだろう。
 それを思えば、特に、今の日本などは、
「加害者家族に対して、あまりにもひどい」
 といってもいい。
 警察官というのも厳しいもので、
「本人だけではなく、近親者と呼ばれる人間に犯罪者がいれば、警察官ではいられない」
 といわれている。
 これは、ある意味、
「理不尽なこと」
 といえるのではないだろうか?
 さらに、考えられることとして、
「例えば、鉄道を停める」
 などという場合である。
 よく、
「人身事故により、列車が運行を見合わせる」
 であったり、
「遅延や、本数を減らしての運行」
 などというのが結構あったりする。
 それこそ、毎日のように起こるという、
「事故の連鎖」
 などというのが、まるで、伝説のようになったりした時期があった。
 それも、
「人身事故というものの、ほとんどが、自殺によるものだ」
 ということなので、
「自殺が起きやすい時代背景であれば、連鎖する」
 というのも当たり前だといえるだろう。
作品名:SF風大東亜共栄圏 作家名:森本晃次