「つかさ」と「ちひろ」
「これからも何も変わらない」
といえるだろう。
一つ言えることとして、これは、
「極秘の中でも最優先順位に値する」
ということであったが、
「実際に、この機械というのは、数年前に開発されていた」
ということのようだ。
つまり、開発されてから、施行に至った今までのこの数年の間に、
「どれだけの人が被害に遭っていたか?」
ということを考えると、
「本当の問題が、そこにあるのではないか?」
と、この事実を知っている人は、一度でも、そんなことを思ったりはしなかっただろう。
思っているとすれば、まだ少しは違った結果になっていたからである。
あくまでも、結果論。
「結局は、誰にも分からないという結論になる」
ということであろう。
( 完 )
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作品名:「つかさ」と「ちひろ」 作家名:森本晃次



