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「つかさ」と「ちひろ」

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この物語はフィクションであり、登場する人物、団体、場面、説定等はすべて作者の創作であります。似たような事件や事例もあるかも知れませんが、あくまでフィクションであります。それに対して書かれた意見は作者の個人的な意見であり、一般的な意見と一致しないかも知れないことを記します。今回もかなり湾曲した発想があるかも知れませんので、よろしくです。また専門知識等はネットにて情報を検索いたしております。呼称等は、敢えて昔の呼び方にしているので、それもご了承ください。(看護婦、婦警等)当時の世相や作者の憤りをあからさまに書いていますが、共感してもらえることだと思い、敢えて書きました。ちなみに世界情勢は、令和6年9月時点のものです。お話の中には、事実に基づいた事件について書いていることもあれば、政治的意見も述べていますが、どちらも、「皆さんの代弁」というつもりで書いております。今回の事件も、「どこかで聞いたような」ということを思われるかも知れませんが、あくまでもフィクションだということをご了承ください。

                 プロローグ

 最近、街の交番というものが、どんどん姿を消している。昔であれば、一つの町内には、必ず一つはあってしかるべきだったものが、最近では、ほとんど見ることができなくなった。
「確かあそこい交番があったはずでは?」
 といって、行ってみると、姿かたちもないということである。
 昔は、
「派出所」
 といっていた。
「基本的には警察組織において、派出所と呼ばれることが多く、正式名称として、30年前まで使用されていた」
 ということである。
「幹部交番」
 という意味で、
「派出所」
 という言葉が使われているが、それを正式名称ということで、
「交番」
 という名前を使うようになったという。
 この交番というと、昔から、
「地域の安全を守る」
 ということで配置されている。
 特に、昭和では、大きな役割として、
「道案内」
 というものがクローズアップされていて、当然、それができるだけの数の交番を要するということにんあるだろう。
 それ以外としては、
「定期パトロール」
 というのがある。
「決まったところを、決まった時間にパトロールする」
 というようなもので、
「完全に同じ」
 ということにしてしまうと、
「犯罪者が計画を組みやすくなる」
 ということで、ある程度、定期的に変更する必要性を感じているところもあるだろう。
 さらに、最近では、パトロール強化を、生活安全課から依頼されている場合がある。
 というのは、
「ストーカー問題」
 などで、生活安全課に、
「ストーキングを受けている」
 という相談を受けた場合。もし、相手が誰なのか分かっているとして、生活安全課としては、まず、
「警察が、相手を説を試みますが?」
 といって、
「お願いします」
 ということであれば、相手に極秘裏に連絡を取ることで、
「ストーカー行為は犯罪なので、続けると、逮捕される」
 などという話をすることで、行為をやめてもらう。
 という方法を取り、さらに、
「ケイタイの位置情報を警察が把握できるようにする」
 ということであったり、
「このケイタイから連絡があれば、何も言わなくとも、緊急電話」
 ということで。110番並みの扱いをするということ。
 さらには、
「定時パトロールを、特に通勤時間など、あなたの通勤経路や、自宅近くの警備を増やします」
 という対策を取るようにする。
 もちろん、相手が何かをしてきたとしても、
「ストーカー行為」
 としての立証ができなければ、警察は何もできない。
「パトロール強化」
 において、
「相手の行動を抑止する」
 ということと、
「相手の行為によっては、現行犯逮捕もできる」
 ということになるのである。
 ストーカー防止法」
 というものができたので、昔以上に、いろいろ警察も動けるようになっただろうから、今では、
「もっといろいろな対策を取ることができるようになっている」
 ということになるかも知れない。
 前述の、
「生活安全課」
 ができることということで、実際の対策で行われた内容は、ちょうど、
「15年くらい前」
 ということであった。
 当時は、まだ、
「スマホ」
 などというものもなく、位置情報というのも、曖昧だったことだろう。
 しかも、
「まだまだストーカー防止法」
 というのが充実していたというわけではないので、それよりも、
「個人情報保護」
 という観点の方が大きかったので、
「取れる対策」
 というものも、限られていたといってもいいだろう。
 当時の交番の数がどれくらいだったのかはハッキリとはしないが、少なくとも、昭和の時代のように、
「交番の職務は道案内」
 というような状況ではないことは間違いない。
 実際に交番というのは、
「実際に事件が起これば、現状に駆けつける」
 ということから始まって、
「現状保存の義務」
 というもの、
「所轄刑事課から刑事がやってくるまでに、被害者があれば、救急車の手配や、野次馬の整理、規制線を敷くということまで、その任務はあるといえるだろう」
 刑事がやってきてからは、主に、誰も中には入れないということでの、
「立ち番」
 の仕事もあるだろう。
 実際の捜査は刑事が行うので、刑事から見れば、
「交番の警官」
 というのは、
「まるで、黒子のような存在」
 といってもいいかも知れない。
 そんな交番は、
「警察署」
 の中では、
「地域課」
 と呼ばれるところが管理することになる。
「市民生活に直轄する」
 ということで、
「パトロール」
 や、
「地域の安全を図る」
 ということを目的に組織されるというものである。
 ほとんどは、
「地域部」
 ということであるが、一部には、
「生活安全課」
 の中にある、
「地域課」
 が行っているというところもあるようだ。
 そんな警察組織において、地域課には、
「110番などの受付」
 から、各所轄や警察本部に対しての通報から、指示に対しての伝達が行われるのも、
「地域部」
 というところの仕事でもある。
 交番巡査というのは、基本的には、
「キャリア以外の警察官が、警察学校を卒業後、必ず配置される」
 ということになる。
 だから、最初の階級は、
「巡査」
 ということになる。
 これが、キャリアといわれる人たちであれば、
「交番勤務を飛び越えて、警部補から」
 ということになる。
 それは、
「キャリア組というのが、国家公務員」
 ということだからである。
 だから、ほとんどの人が、
「警部補からのスタート」
 となるのだ。
「キャリア組」
 というのは、
「国家公務員試験」
 というものに合格し、
「警察大学校」
 を卒業することで、国家公務員としての、
「警部補(一部には、巡査部長)」
 からのスタートということになるのである。
 だから、
「キャリア組で、交番勤務というのは、まずありえない」
 といってもいいだろう。
 ここ
「K警察署管内」
 に、
「K駅前交番」
 というところがある。
 いちおう、
「K駅」