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二階級特進

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 しかし、実際には、それが、
「功を奏した」
 といってもいいかも知れない。
 その一つの理由として、
「外人が嫌いな人」
 というのが、
「外人お断り」
 というのを見て、どんどん来るようになった。
 というのは、
「本当は旅行も好きだし、名所旧跡を回るのが好きなんだけど、外人どもが我が物顔でのさばっているから、行きたい観光もできない」
 と思っている人が、
「実際には相当いる」
 ということであった。
 考えてみれば、
「外人を受け入れる」
 というのは、
「インバウンド」
 などといって、
「政府の勝手な方針」
 であり、実際に、すたれかけた観光地などでは、
「外人であっても、金をバラまいてくれるのであるから、大事にする」
 ということ、しかも、そこに漬け込んだ政府が、
「日本に来た外人で、留学生などを雇った企業は、補助金を出す」
 などというものだから、日本に来る外人が増えたのだ。
 つまり、外人が来てうれしく思っているのは、
「政府の連中」
 であったり、
「観光地の金をバラまいてもらえる」
 と思っている人たちばかりということになるのだ。
 実際に、都心部で、雇う側からすれば、正直なところはハッキリとは分からないが、
「国から補助金が出る」
 ということと、
「日本人はなかなか求人に応じない」
 ということから、
「外人でも雇うしかない」
 というだけの、
「街の商店や、飲食店、さらには、コンビニの店主」
 くらいであろうか。
 しかし、本心が分からないというだけで、かなりは、
「日本人に越したことはない」
 と思っているかも知れない。
 その気持ちが徹底しているのが、有明村の運営ということで、そこか、考え方は、
「封建的なところがあるのかも知れない」
 といえる。
 実際の観光客も、
「外人ばかりで、主要観光地は、鬱陶しいばかりだ」
 ということで、少々うんざりしている日本人観光客は、
「こういうところの出現を待っていた」
 と感じていた。
 若い日本人観光客の中には、
「主要な観光地に行くと、外人どもが我が物顔でひどいふるまいをしていることで、自分たちまで白い目で見られる」
 として、かなり怒っているところがあった。
 特に、
「アジア系」
 の観光客が多く、やつらは、日本人と顔が似ているということもあって、観光地の人とすれば、
「見分けがつかない」
 ということになる。
 いや、もっと今はひどい状態で、
「主要観光地」
 であったり、都心部などでは、
「街を歩いている若者のほとんどは、訳の分からない言葉をしゃべっている」
 ということで、そのほとんどが、外人なのだ」
 だから、観光地の店の人は、
「皆外人だ」
 ということで、十羽一絡げということにして、
「その他大勢」
 ということにされてしまっているのだ。
 それを考えると、
「外人のいないところってないんだろうか?」
 と、感じている人はかなりいることだろう。
 そういう意味で、
「外人お断り」
 ということを乗せたとたんに、
「予約が殺到した」
 という、
「うれしい悲鳴」
 が巻き起こった。
「国の補助金なんて、雀の涙にもならない」
 というくらいで、今から思えば、
「鎖国という政策は、ひょっとすると、悪くなかったのかも知れないな」
 と感じるのであった。
 街の人も、
「国の政策がおかしい」
 ということを証明できたようでうれしいと思っているのだ。
 もっとも、
「歴史の一ページ」
 というものにおいて、
「何が正解なのか?」
 ということは、すぐに答えが出るわけでもなく、さらには、
「時代背景によって変わってくる」
 ということで、決められないと考えると、
「これだけたくさんの政権があったり、時代が存在した」
 というのも、分からなくもないことであった。
 ただ、この場所が、
「外人シャットアウト」
 という、
「鎖国観光地」
 ということだけではなかった。
 そもそも、
「風光明媚の場所」
 ということで、昔から、
「別荘地」
 とされてきた場所なのだから、誰かが注目すれば、今の
「ネット全盛」
 といわれる時代なのだから、口コミなどで、人が集まってくるというのは、当たり前のことだろう。
 しかし、どうしても、
「主要観光地ばかりがもてはやされ、田舎は忘れ去られる」
 というのも、
「外人が蔓延ってきた」
 ということあるあるではないだろうか。
 それを、
「外人シャットアウト」
 ということにしたのだから、余計に日本人観光客が、
「どんなところだろう?」
 と興味を持つ。
 つまりは、
「外人相手の宣伝」
 の時には、
「風光明媚な風景」
 というものを前面に出し、従来の宣伝方法を用いてきたが、相手が日本人ということになると、今度は、風景は隠しておいて、まずは、
「外人お断りの観光地」
 という名目を宣伝文句として、そこから、リンクで、
「街のホームぺージ」
 に飛ぶようにしたのだ。
 その時、
「あなたは日本人ですか?」
 というのをわざわざ載せて、そこには、
「外人シャットアウト」
 というのを、主要な外国語で、あたかもという形で載せることで、外人に嫌な思いをさせるという作戦だったのだ。
 そんなとことに、さらに、ワンランクの結界を設けておけば、
「こんなところ誰がいくか」
 と外人に思わせることで、余計な閲覧もされないで済む」
 ということであった。
 つまり、ここの宿泊や予約は、すべて、
「日本人である」
 という証明が必要なのだが、
「それでも、外人が来ないところがあるのであれば、ありがたい」
 ということで、面倒なことであっても、それでも、予約客は増え続けたのである。
 それだけ、
「外人が嫌だ」
 という人が多いということを、
「どうして政府は分からないんだ?」
 と思えた。
 もちろん、
「この観光地が、日本人の心をつかんだ」
 ということになるのだろうが、実際に、他の観光地でも、
「外人シャットアウト」
 という宣伝をするという、
「二番煎じ」
 のところが増えてきた。
 実際には、それなりに観光客はいるようだったが、皆、ネットの動向は分かっているので、
「二番煎じだ」
 ということはすぐにバレる。
 実際には、
「そんなところに、わざわざいかない」
 と思っている人が多いだろう。
 ただ、それでも一定数の観光客がいるというのはありがたいことで、
「外人がいない観光地が増える」
 ということは、これまで、肩身の狭い思いから、なかなか表に出れなかった日本人が、出かけるということで、
「日本人による、観光地の再見直し」
 というのが出てくると考えると、
「これからの時代、やはり、外人にばかり頼ってもいられない」
 といえるだろう。
 確かに、今は、その国が、
「飛ぶ鳥を落とす勢い」
 ということかも知れないが、
「今の日本」
 というものを見ればどうだろうか?
 昭和の終わり頃という時代において、
「世界の長者番付のほとんどが、日本人で占められていた」
 という今では信じられないようなことが起こっていたといってもいいだろう。
 しかし、それが、
「バブルの崩壊」
作品名:二階級特進 作家名:森本晃次