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二階級特進

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 ということであり。
「それが分かるくらいだったら、たくさんの人が、バブル崩壊に気づいても当然のことだ」
 といえるだろう。
 しかし、川崎氏は知っている。
「バブルの崩壊」
 というものを分かっていた経営者が若干いたということをである。
 というのは、
「バブル崩壊後に、すぐに、吸収合併という方向に舵をきった人が、その人たちだ」
 と感じていたからであった。
 なるほど、
「川崎氏と同じ考えで、バブル崩壊において、会社を破綻させるどころか、急成長したところが多い」
 ということである。
 そもそも、
「銀行がそうではないか?」
 最初がどこの会社だったのか分からないというくらいに、都市銀行の名前が並んだ企業があったというものだ。
 それが次第に、
「この時代では当たり前のこと」
 ということで、どんどん、
「吸収合併」
 というものが増えてきたが。実際には、
「その時期に、吸収合併というものに乗っかった人は、時すでに遅し」
 ということであろう。
 そんな、
「バブル崩壊」
 という時代に、
「経費節減」
 というものをしたおかげで、
「秘密裡に内部留保ができた」
 ということであった。
 実際に、内部留保というものが、
「バブル崩壊を乗り切る方法だ」
 ということが言われ、その頃に始めた人たちは、まわりから、
「あそこは、内部留保がある」
 という、
「公然の秘密」
 ということになるだろう。
 しかし、川崎氏の会社では、
「秘密裡に行われていた」
 ということで、
「ここに内部留保はないのではないか?」
 と思われているのだ。。
 なぜなら、
「他の会社が、内部留保に躍起になっている時代、社員に給料として還元していた」
 ということなので、誰が、内部留保などがあると思うだろうか。
 しかし実際には、
「バブル経済の時代から内部留保を行っていたので、その額はすごいものだ」
 といえる。
 しかし、
「他の会社だってバブル期に儲けた金があっただろうに」
 と言われ、
「単純な疑問」
 ということになるだろうが、実際にはそうではない。
「バブル経済」
 というのは、その名のごとく、
「泡のような、実態のないもの」
 ということで、
「バブル崩壊」
 とともに、利益だと思っていたものがすべて違い、本来であれば、運転資金として、利益を次の支出に、回すということで、
「一瞬の利益」
 というものを、
「会社のたくわえだ」
 と考えていたのだから、
「歯車が少しでも外れれば、そこから、一気に致命傷になる」
 というのは、考えてみれば当たり前のことである。
 しかし、
「川崎氏の会社の儲け」
 というのは、
「本当の利益」
 ということであり、それも、バブル期における倹約でためてきたものなので、その額は膨大だということだ。
 もっといえば、
「他の会社の泡となった部分の一部が、川崎氏の会社の内部留保として動いた」
 ということである。
 もちろん、そんな仕組みを他の会社の人であったり、経済評論家が分かるはずもない。
「それが分かるくらいだったら、バブルの崩壊よ予知し、経済界に警鐘を鳴らすことだってできたはずだ」
 ということである。
 それを考えると、
「川崎氏のような、バブル崩壊において、急成長した会社」
 というのも、若干はあるだろう。
 それは、まるで、
「ノアの箱舟」
 を思わせると、川崎氏は考えていた。
「ノアの箱舟」
 というのは、旧約聖書に出てくるお話であるが、
「人間を創造した神が、人間界の腐敗に苦慮した結果、一度人類を滅ぼして、そこから新たな世界を創造する」
 ということを考えたことでの、
「洪水」
 という、
「浄化」
 というお話だということである。
 要するに、
「天災というのは、神による警告である」
 ということから、
「浄化をたまに行わないといけない」
 ということから起こったことだと思っていた。
 実際には、
「危険な発想」
 であり、実際に、被害に遭った人の前では絶対に口にできないことであった。
 しかし、その発想があるからこそ、
「バブル崩壊を乗り越えることができた」
 といってもいいだろう。
 バブル崩壊というものが、浄化である」
 という考えの元、吸収合併を考えたのは、
「ほとんどの会社が、洪水に巻き込まれて潰れる」
 ということが分かっていて、
「問題は、浄化において、生き残るところがどこなのか?」
 という、
「神の意図」
 というものを、いかに読み取れるかが問題ということで、
「あくまでも、吸収合併にこだわる」
 ということだったのだ。
 それが、川崎氏が、バブル崩壊を乗り切ることができた理由であり、そこには、
「誰にも知られないように、秘密裏に行わなければいけないのは、どういうものになるのか?」
 ということを、分かっていたことが重要だったということになるのだ。
 そんなバブル時代を超えてからは、他の会社が、
「内部留保に走る」
 ということで、経済低迷の間、川崎グループは、水面下で、メキメキと、その立場を築いていったのだ。
「金銭的には、もうたくさんはいらない」
 ということで、今度は、
「人脈」
 であったり、
「いろいろな界隈へのつながり」
 というものを強化していった。
 それにより、会社がでかくなってきたのだが、この時も、
「裏工作というものを決して表に出さない」
 ということが行われ、実際には、
「汚い」
 といわれるようなことを行っている。
 という状態ではあったが、あくまでも、
「清廉潔白な会社」
 ということで、君臨してきた。
 要するに、
「誰にも分からずに、誰にも迷惑を掛けずに、あくどいことをしていた」
 といっても、それは、
「悪だとは言わない」
 ということだ。
 社会というのは、
「利益を出せない会社の存在が一番の罪悪」
 ということで、
 逆に言えば、
「利益を出している会社であれば、少々の悪いことをしていても、それが罪にならなかったり、誰かに迷惑を一切かけていない」
 ということであれば、それは悪ではないということである。
「実際に、どこかの会社がつぶれることになったり、そのため、経営者が自殺をする」
 というようなことは表には出ていない。
 それを考えると、
「川崎グループ」
 というのは、
「裏も表も、清廉潔白だ」
 といってもいいだろう。
「策を弄する」
 ということはどこの会社でもやっていることであり。それがないと生きてはいけないということになるだろう。
 だから、
「川崎グループは、生き残りのために行っている」
 ということであるが、それだけではなく、見えないところで、
「社会をリードしている」
 といってもいいだろう。
 実際に、川崎グループが、
「会長一代でのし上がってきた」
 ということを言っても、
「バブル崩壊の時代」
 というのを、
「ほとんど一人で乗り切った」
 といえば、ほとんどの人が、
「影で何か悪いことをしているんだろうな」
 ということで、
「白い目で見るに違いない」
 といえるだろう。
 しかし、それも仕方がないことで、
「そうではない」
作品名:二階級特進 作家名:森本晃次