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三すくみの正体

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 つまりは、
「女性には、生理というものがあり、一月に一度の苦しみがある」
 ということになる。
 そのため、
「生理休暇」
 というのを認めなければいけない
 ということであり、さらには、妊娠、出産ということになると、その間の求職は余儀なくされるということだ。
 だが、そうなると、結局は、
「女性にばかり負担がかかる」
 あるいは、
「その女性の負担を男性が会社で担わなければいけなくなる」
 ということで、
「男女平等」
 という観点でいけば、
「どうしても、妥協できない部分がある」
 といえるだろう。
 最近では、
「男性が、育休」
 ということで、
「子育てに参加する男性に休暇を与える」
 ということが当たり前という時代になってきた。
 確かに、聞こえはいいし、男女平等という観点からいけば、
「画期的なことだ」
 といえるだろう。
 しかし、そのせいで、会社の業績からすればどうだろう?
 男性が、育休ということになれば、
「労働力」
 ということでは、明らかに減少する。
 確かに、
「今までは男だけの仕事」
 と言われた、
「肉体労働」
 であったり、
「汚れ仕事」
 などに女性も進出しているが、肉体的な力ということで、歴然と違っているのだ。
 それを考えると、
「男女平等」
 といっても、必ず、どこかに限界があるといってもいいだろう。
「人間は、生まれながらに平等である」
 という人がいるが、果たしてそうなのだろうか?
 あくまでも、
「理想論」
 ということで、
「生まれた環境が、裕福なのか、貧乏なのか?」
 あるいは、
「国の体制」
 によって、
「いつ殺されるか分からない」
 という国に生まれた人間が、
「平等だ」
 と言ったところで、きれいごとでしかないということになるのであった。
 特に、人間には、
「男と女しかいない」
 ということであるが、この二つは明らかに、
「身体の構造」
 ということで、れっきとした差があるのだ。
 それを分かっているのかいないのか、
「男女平等」
 というのは、その時点で、
「最初から、平等ではない」
 ということを、公言しているのと同じだということになるのではないだろうか?
 それを考えると、
「男女平等」
 ということを強く言えばいうほど、どこかにひずみが生まれるのではないだろうか?
 特に考えられるのが、
「オンナを使った犯罪」
 というものだ。
 例えば、最近では、減ってきたかも知れないが、
「美人局」
 というものである。
 女が、誰か男に眼をつけて、街中で声を掛ける。
「お兄さん、遊ばない?」
 と言った具合にである。
 もちろん、そのまま、
「ホテルにしけこむ」
 ということであり、いわゆる、
「売春行為」
 というものだ。
 つまりは、
「女性というものを武器にして、身体を売ることで、金儲けをする」
 というものだ。
 もちろん、単独でやっている人もいるだろうが、普通は、
「バックにやくざ者がついている」
 というのが当たり前となっている。
 しかも、
「美人局」
 というのは、さらに、
「オンナが身体を売る」
 というだけでは収まらない。
「オンナ」
 いや、
「組織」
 がターゲットにするのは、
「金を持っている」
 というだけではなく、
「社会的な立場が確立している人」
 ということで、狙いをつけるのだ。
 ホテルから出てきたところを、やくざか、チンピラ風の男が出てきて、
「俺の女に何しやがる」
 ということで、二人の前に現れる。
「驚いてしまったターゲットは、パニクってしまい、結局、相手の言いなりになるしかない」
 というわけだが、すぐに、
「やられた」
 と思うだろう。
「美人局に引っかかった」
 と分かったとしても、すでに、後の祭りだ。
 相手は、
「こっちが、金を持っていて、社会的な立場から、どこにも言えない」
 ということを分かっている。
 それを狙っての犯行ということなので、当然、金をゆすってくるだろう。
 もちろん、写真を撮ったり、盗聴くらいのことはしているだろうから、
「これを公開すれば、あんたは終わりだ」
 ということで脅迫する。
 脅迫された方は、
「金で解決できることであれば」
 ということで、金を払うことになるだろう。
 しかし、一度払ってしまうと、
「まず、一度で終わるということはない」
 相手に、証拠があるだけに、
「死ぬまで脅迫を受けることになる」
 ということから、追い詰められた、
「被害者」
 は、殺意が芽生えるということもあるだろう。
 そもそも、
「被害者」
 といってもいいのだろうか?
 軽い気持ちとはいえ、
「オンナの軽い言葉に騙された男」
 というのも、あまりにも、
「わきが甘い」
 といってもいいだろう。
 実際に、今の時代は、
「街で女に声を掛けられる」
 というのも、そんなに多いのかどうかも分からない。
 普通に考えれば。
「性行為をしたい」
 ということであれば、
「風俗を使えばいい」
 というだけのことではないか。
 声を掛けてきた女というのも、しょせんは、
「商売」
 ということであり、
「どうせ、2,3万は取られる」
 ということだ。
 だったら、
「ソープにでもいけばいい」
 ということになる。
 昔であれば、
「ソープといえば、最低でも、5、6万円が相場」
 と言われてきたが、今では、
「大衆店」
 であったり、
「格安店」
 というものもあり、それこそ、
「3万円もあれば」
 ということで、気軽に行けるし、安心でもある。
 特に、
「病気」
 という問題もある。
「ソープのようなお店であれば、必ず、定期的に性病検査をしている」
 ということである。
 そもそも、
「店舗を設けて、商売をしている」
 ということは、キチンと、
「風営上」
 であったり、
「都道府県の条例」
 というものを守っているはずなので、ある意味、
「安心できる」
 といいものだ。
 しかし、道路で声を掛けてくるような女は、
「個人でやっている」
 ということで、
「そこに安全性という担保は一切ない」
 といえる。
 それなにに、
「なぜ、そんな連中に引っかかるのか?」
 ということが不思議でならないのだ。
 しかも、
「お店であれば、それなりのテクニックというものがある」
 ということだが、
「個人で勝手にやっているやつに、テクニックを求めることなどできるはずもない」
 といえるだろう。
 それこそ、ホテルに入れば、
「早くやってよ」
 と言わんばかりで、サービスなどまったくないといってもいい。
 なぜなら、
「お店であれば、また来てもらえる」
 ということで、
「自分の常連になってほしい」
 と思えば、サービスを徹底するであろう。
 恋人気分になってみたり、世間話の話題も豊富だったりして、要するに、
「癒しになる」
 ということである。
 しかし、
「街で声を掛けてきた女」
 とは、その日限りということだ。
 別に、
「リピーターになってほしい」
 というわけでもなく、当然。
「サービスしても何の得にもならない」
 ということで、それこそ、
「行きずりの商売」
 ということだ。
作品名:三すくみの正体 作家名:森本晃次