腐食の後悔
「一度倒産してしまうと、パンデミックが収まったからといって、簡単に再建できるというものではない」
もっといえば、パンデミックが収まった時、
「我々は、パンデミックの戦いに勝った」
などと政府は言ったが、そのために倒産してしまった会社の経営者や、路頭に迷った人たちからすれば、
「何が打ち勝っただ」
ということで、
「政府に恨みを持っている」
という人も少なくないだろう。
実際に、
「パンデミック時」
においての、国民による、
「政治への関心は異常なものだっただろう」
といっても、
「それが正しい認識なのか?」
というと難しい判断ということになる。
なぜなら、
「国民というものが、政府に対して、すでに諦めの気持ちを持っている」
ということと、
「興味を持った一つの原因として、マスゴミによる毎日の過剰な報道」
という、
「マスゴミによる、陽動作戦」
というのを、分かっている人がほとんどいないということであろう。
「有事において、マスゴミが国民を煽る」
というのは、今に始まったことではない。
かつての、
「大東亜戦争」
というものもそうではなかったか?
マスゴミの煽りが、結局、国民を扇動し、
「軍や政府が、戦争を辞めることができなくなった」
ということで、
「せっかく、敗戦ということにならずに終わることができたかも知れない機会を壊してしまった最大の原因は、マスゴミの陽動だ」
といってもいい。
結果として、
「敗戦が濃くなってきた時、政府や軍による。情報統制」
ということが大きく言われたことで、まるで、
「マスゴミは被害者である」
かのようにも見えるが、まったく違っていて。
「戦争を煽る」
ということに対しては一貫していて。
「実際に、自分たちの意思で煽っているのか?」
あるいは、
「軍の圧力によるものなのか?」
ということの違いというだけのことで、その罪は、
「まったく変わらない」
といっても過言ではないだろう。
それが、
「マスゴミと国民、そして軍によるトライアングル」
というもので、よくも悪くも、
「戦争という目的に対して、ハッキリとした、正三角形を描いていた」
といってもいいのではないだろうか?
それが、
「大東亜戦争の正体」
というものであり、
それが、数十年の時を経て、
「世界的なパンデミック」
ということで、
「文字通り、伝染してきた」
といってもいいだろう。
それが過去のことであろうが今であろうが、
逆に考えれば、
「大東亜戦争時代の教訓をいかに生かすか?」
ということだったのだろうが、結果としては生かされていない。
なぜなら
「国家体制が違う」
ということから、
「違う国」
といってもいいからだろう。
当時は天皇が中心の、
「立憲君主の国」
ということで、敗戦後は、
「占領軍に押し付けられた民主主義の国」
ということになったのだ。
だから、今でも、
「閣議決定された名前」
であるはずの、
「大東亜戦争」
という言葉を、なぜか。
「絶対に使わない」
というような風潮になっている。
少なくとも、
「占領軍」
が撤兵し、独立国として確立した日本においては、
「大東亜戦争」
という言葉を復活させてしかるべきということであろう。
「あれから何年が経っている」
というのだろうか?
「ダイニングエンタープライズ」
という会社は、そんな、
「世界的なパンデミック」
の時代には、すでになかった。
というのは、
「パンデミック発生」
から。5年前、つまり、
「2015年」
には、倒産していたのだ。
吉岡専務
実は、その会社の元専務という人が、過去に存在した、
「ダイニングエンタープライズ」
という感謝のノウハウを使って、表向きは、
「まったく違う会社」
ということであったが、その後継会社を作り、経営していたのである。
その資金もハンパではなかっただろうが、専務は、社長から、
「特捜をごまかすための資金」
ということで、その費用はもらっていたのだ。
そもそも、この専務は、今まで会社では、
「汚れ役」
というものが専門だった。
それが、
「いつ頃からのことなのか?」
というのは、ハッキリとは分からないが、倒産前の5年以上は、その役に徹していたということであった。
当然、怪しい、
「反社会的組織」
とは、
「裏でつながっている」
といってもいいだろう。
だから、
「警察の動き」
であったり、
「ライバル会社の動き」
というのも、よくわかっていた。
そのうえで、
「表向きは、実に親切で誠実な専務」
というので売っていたのだった。
「社長に献身的」
ということだけは嘘ではなく。それ以外のところでは、
「裏の顔もあれば、表の顔もある」
ということで、
「彼ほど、そのテクニックにたっていている人はいない」
と裏で言われていたのだ。
ただ、そのことを知っているのは、ごく一部の人間。
「会社内」
であっても、
「会社内の、いわゆる仲間」
と呼ばれる人であっても、知らない人も多かったという。
「敵を欺くにはまず味方かな」
と言われるが、まさにその通りだといってもいいだろう。
実際にそうでなければ、
「警察であろうが、反社会組織であろうが、正面から付き合うということはできないだろう」
ということだ。
普段から、彼のことを、
「よく知っている」
と思われている人たちからは、
「いつも何を考えているか分からない」
とばかりに、
「決して、自分の考えを悟らせるようなことはしなかった」
といえるだろう。
そして、
「表面上だけの付き合い」
の相手に対しては、
「彼は、絶対的な自分たちの味方だ」
と思わせ、
「決して、裏切るような男ではない」
と思わせていたのだ。
そう、それだけ、
「普通の人が、自分との立場で取るべき態度というものを、これだけ違って演じられる」
ということに徹していることで、
「すべての人間を欺いている」
といってもいいだろう。
だから、本当の彼を知ると、
「やつは、誰も相談できる相手などいないんじゃないか?」
と思うことだろう。
「腹を割って話ができる人がいないのは、悲しい」
とよく言われるが、彼は、あえて、
「そういう人間になるんだ」
ということを心掛けていたのだろう。
だから、今でこそ、
「経営コンサルタント会社の専務」
に収まった。
本来であれば、彼くらいの実力があれば、
「大会社の専務」
であっても不思議はないといってもいい・
それをあえて、小さな経営コンサルタント会社の専務くらいに甘んじているのかというと、こちらも表裏があり、
「表向き」
ということでは、
「この会社の社長から、人かたならない世話になったことがあった」
ということであるが、実際には、
「立場嬢は社長でもいいくらいであるが、裏稼業を仕切りたい」
という思いから、裏に徹しているのだ。
その裏稼業を今の間に知ることによって、彼とすれば、
「最短で、裏事業のトップに上り詰めたい」



 

 
    