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表裏の可能性

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「ドイツ民族が一番なんだ」
 というスローガンは、打ちひしがれた精神に活を入れてくれる。
 それが、ファシズムというものの台頭を許すことになるのであった。
 そうなると、
「再軍備は許さない」
 とドイツに課した内容を、ナチスは破棄し、
「再軍備を宣言したりすることで、国家を強固なものにしていったのだった」
 それにより、ドイツは、諸外国に敵視されることになり、孤立した状態で、いよいよ、まわりの国に対しての、
「侵略を始めた」
 のであった。
 しかし、これも元はといえば、
「戦勝国による、敗戦国であるドイツに課した制裁」
 というものが、あまりにもひどかったからである。
 がんじがらめにされたのだから、それに対抗するための、
「強い政府を望み、民族の復興を謳った以上、それまで迫害してきた相手に復讐心がないわけではないので、もちろん、喧嘩腰になるというのも、当たり前だといえるだろう」
 国民を扇動し、強い民族の復興を謳うことで、ドイツは、今までのこともあるので、誰もナチスに反対する人はいなかった。
「数年前までのみじめば生活に誰が戻りたいと思うのか?」
 ということと、
「そこまでの迫害に対しての復讐」
 という思いもあることから、
「ドイツ民族の優位性」
 を訴えれば、一致団結することで、占領国家を広げることは、容易なことである。
 さらに、世界では、
「社会主義国家」
 としての、ソ連というのも成立した。
 これらの状況が重なったことで、
「さきの世界大戦が終わってから、20年しか経っていないのに、またしても、世界大戦が勃発する」
 ということになったのだ。
 しかも、今回の戦争は、
「先の戦争で大敗を喫したドイツが、強くなって、侵略国家ということで席巻してきたことから始まった」
 という戦争である、
 だから、まずは、
「ヨーロッパが、どんどん、ドイツに占領されてきて、かつての連合国が弱体化してくる」
 そして、今度は、
「ドイツにとっての戦略は、ソ連という、東の土地に目が向いたのだ」
 元々から、狙いを定めていたということであるが、なんといっても、
「ソ連を甘く見ていた」
 ということと、実際のロシアという土地の
「冬将軍」
 というものをも甘く見ていたことが、結局は、
「東部戦線で敗退を重ねる」
 ということから、
「西部戦線」
 において、
「連合軍による上陸を許す」
 ということになり、ドイツにとって、
「致命的な事態」
 に陥るのであった。
 しかも、戦争において、極東の国として、連合軍に立ち向かっていた日本であるが、
「どうしても、圧倒的に、資源が少ない」
 ということで、
「世界の大国」
 を相手にしてしまったことで、本来であれば、
「最初の一年くらい暴れている間に、講和にうまく持ちこむ」
 ということでしか勝ち目はないと始めた戦争であるが、
「途中までは、うまくいっていた」
 ということであるが、結果、そうもいかなくなり、
「国民やマスゴミの声もあって、戦争をやめるわけにもいかなくなり、結局、
「亡国」
 へと突き進むことになるのであった。
 しかも、戦場では、
「絶望的な戦闘」
 が繰り返され、
「領土を死守できない」
 となれば、捕虜になることも許されず、結果、
「全員が死ぬことになる」
 という、
「玉砕戦法」
 というものが取られるのであった。
 そのうちに、どんどん、日本の近くまで占領され、爆撃機の航続距離の範囲が、日本列島すべてを覆うようになると、
「毎日のように。日本の主要都市が、焦土と化す」
 という状態になってきたのだ。
 戦場では、玉砕が繰り返され、日本本土は、
「無差別といってもいい、絨毯爆撃」
 というものが行われ、すでに、
「戦術的な戦争は不可能になったのだ」
 そこで、
「神風特攻隊」
 というような、
「自爆テロ」
 のような作戦が正式に承認され、
「一撃必殺」
 という方法が取られた。
 相手も、
「なるべく、自国の兵の損害を減らすために、戦争を早く終わらせるため」
 という名目で、
「原爆投下」
 に踏み込んだのだ。
 諸説ある中で、結局廃墟となった日本は、もうすでに戦争継続ができないと判断した天皇が、
「無条件降伏を飲む」
 ということで、
「日本が降伏した」
 ということで、
「第二次世界大戦が終結した」
 ということになったのだ。
 その結果、
「核爆弾を人類が持った」
 ということで、
「核保有国同士の戦争は不可能になった」
 と言われるようになった。
 しかし、それは、その後の、、
「民主主義陣営」
 と、
「社会主義陣営」
 ということでの、
「東西冷戦」
 というものが、巻き起こることになった。
 世界大戦は終わったが、その影響として、各列強が持っていた、
「植民地」
 というのが、どんどん独立していくことになり、中には、
「社会主義陣営」
 というものに、取り込まれるという国家も多く、世界では、
「東西を二分する」
 という状態になり、
 大国同士の戦争というのは、
「全面核戦争」
 ということになり、それが起これば、
「世界の滅亡を招く」
 ということで、結局は、どうすることもできないことから、
「戦後に巻き起こった朝鮮戦争」
 であったり、
「東西ドイツの分裂」
 というものが、
「東西冷戦」
 というものの形を形成しているということになるのだった。
 実際に、
「世界を二分した状態での戦争」
 というのは、
「代理戦争」
 と呼ばれ、それによって、またしても、
「消耗戦」
 という状況が生まれてきた。
 中には、
「陰謀ではないか?」
 と言われたこともあったが、アジアやアフリカ、さらに中東などという、
「かつての、植民地だった」
 という国が、その
「東西冷戦」
 と言われる、
「代理戦争を引き起こしている」
 ということであった。
 先進国による戦闘ということはないので、
「パルチザン」
 と呼ばれる、テロ組織を、超大国が、誘導する形で戦闘が始まるのが、
「代理戦争」
 と呼ばれるもの、
「朝鮮戦争」
 であったり、
「ベトナム戦争」
 などがその例であり、超大国が、核兵器を絶対に使わないということが最低限のルールだといってもいいだろう。
 歴史にしても、政治にしても、
「そこに何かが隠されている」
 ということもあるのではないだろうか?
「ウソが隠されている」
 というようなことも言われたりする、
「人間、寝ないと生きてはいけない」
 ということで、
「三日寝ないと、人間は死んでしまう」
 ということを言われたりする。
 もっとも、
「睡眠だけでなく、三日というのは、水分を取らないと同じように、死んでしまう」
 と言われている。
 ある意味。
「三日」
 というのは、人間にとっての、
「デッドラインだ」
 と言われている。
 考えてみれば、
「災害にあった時、行方布目英になり、生き埋めになどなった時の、デッドラインが、72時間だ」
 と言われているが、確かに72時間というのは、ちょうど三日ということではないか?
 そういう意味で、三日がキーポイントであることは間違いないだろう。
作品名:表裏の可能性 作家名:森本晃次