症候群と秘密結社
というものは、とっくにできていたのではないだろうか?
そのヒントというものが、
「カプグラ症候群」
というものではないだろうか?
というのも、
「人間における心理学への発想」
というのは、かなりたくさん研究されていて、実際に、今の時代になると、
「それらがまるで生まれてきたかのように、精神疾患というものが増えてきた」
といってもいいだろう。
実際に、昔でいえば、
「精神病の病名が一つ」
であったものが、今の、
「精神疾患」
ということになると、その呼び名はたくさん出てくる。
しかも、
「よく似た症状ではあるが、厳密にいえば、もっとたくさんの細かい現象となっているのだ」
といえるであろう。
例えば、
「躁うつ病」
というのを一つとってみても、
「今であれば、うつ病だけのものなのか」
あるいは、その両方が絡んでくる、
「双極性障害」
と言われるもの。
さらには、
「自律神経失調症」
であったり、
「パニック障害」
なるものが、いろいろ絡んでくるというものだ。
この病院は、そのあたりも研究していて、
「心療内科」
と呼ばれるものの近くには、
「心理学研究」
というところがあり、
「薬の臨床試験も行っていた」
もちろん、完全な、
「国家最高機密」
ということに関わることであり。
ここには、
「国家の裏警察」
というものが暗躍していた。
しかも、その裏警察というのは、
「公安と警察が進めている内偵組織」
というものとも違うものだった。
あくまでも、
「国家の裏組織」
というのは、完全に国家直轄ということで、
「ソーリ直轄」
というものであった。
しかし、警察や公安の内偵組織」
というのはあくまでも、警察や公安が上にあるということで、
「大日本帝国」
というものによる、
「天皇直轄」
と言われた軍部は、政府の口出しを許さないということで、有事には、軍の方がはるかに力が上だったのだ。
それを考えると、
「ソーリ直轄のこの組織」
の方が、警察の裏組織に比べて、圧倒的に力が強い。
それはそれでいいのだが、問題は、
「直轄の上司」
である、
「ソーリ」
ということであった。
特に今のような、
「能無しソーリ」
であれば、それこそ何をするか分からない。
「ただでさえ、あのソーリが君臨しているだけで、国家の危機」
ということなのに、そんなやつに、
「地球全体を滅亡させる組織」
というものを仕切らせるというのは、
「危険そのものだ」
ということである。
だから、今の時代に言われるようになった。
「カプグラ症候群」
というものを、国民に知らず知らずに浸透させることで、
「国家の危機を解決しなければいけない」
という発想にいなるということであろう。
それが今の時代の、
「この病院での役割だった」
といってもいいだろう。
しかし、そのことを、よもや国民に知らせるわけにはいかない。
その中で、ひそかに
「クーデター」
のようなものを起こすことで、
「自然と、その発火点を見出す必要がある」
ということであった。
その問題をいかに広めるか?
ということを、この病院から始めようとしたところで、例の女性は、
「秘密任務」
をもって、暗躍を始めたのだった。
しかし、結局、成功せずに、
「病院に戻ってくる」
ということになった。
これは、相手からすれば、
「何かの策を見出しても、このエリアから出ることはできない」
ということへの暗示だということになるだろう。
そして、
「記憶喪失」
というのも、
「最初から記憶をなくしていたのではないか?」
と考えたが、それも間違いではなく、相手が逆にそのことを思わせるかのように暗示したことであった。
ただ、相手組織が、失念していたのは、
「意識と記憶」
というものへの考え方であった。
彼らは、
「意識と記憶」
というものが、お互いに
「まじりあうことはない」
と考えていたようだ。
しかし、こちらの考えとしては、
「意識という装置の中に、現在の意識と、過去の記憶を解凍させたものとが、共存できる」
というものであった。
だから、
「記憶喪失にしてしまえば、気づいたとしても、現在からの記憶しかないわけで、彼らが、過去の記憶を戻すことが何かの手掛かりと考え、できもしないことをしようとしている間に、自分たちの作戦を進めよう」
という思いだったのだ。
しかし、やつらの甘かったものがすぐに露呈した。
「記憶と意識が、共存する」
という機械をひそかに研究し、開発していた組織にとって、暗躍しようとしている連中の考えは、
「完全に水泡に帰した」
といってもいい。
考えが企みとなって成功していれば、
「今の国家は、まったく変わっていて、地球を滅ぼすために、加速させる集団だった」
といってもいいだろう。
大団円
つまり、やつらの組織にとって、
「地球を滅亡させてはいけない」
という信念に変わりはないのだが、やつらとすれば、
「どうせ地球も長くない」
ということから、
「俺たちの時代に、いい思いをしておこう」
という考えが強かったことで、
「しょせん、世界の滅亡を知ることもなく、平和ボケしている人間たちには、甘い思いで洗脳しておいて、俺たちだけでいい思いをすればそれでいい」
という考えから、彼らこそ、
「自分たちの考えに溺れた甘い発想しか出せず、しかも、開発したロボット」
が、実は、
「警察の裏組織にすでに懐柔されている」
ということに気づかなかった。
それが、やつらにとっての最大の間違いで。
「そのことを警察組織に思い知らせた」
というのは、前述の、
「カプグラ症候群」
というものであった。
そもそも、
「カプグラ症候群」
というのは、
「人類に対して。宇宙侵略の警鐘」
ということであったが、それが、まさか、
「内部クーデター」
というものを暴き、撃滅することになるとは思ってもみなかった。
それも、やつらの、
「甘い考え」
からであり、
「彼らの自信過剰」
というものと、
「平和ボケ」
というものから出たものであった。
そもそも、大日本帝国の軍人や政府というものは、今の人たちから見れば、
「狂った一つのことしか考えられない」
という人たちだと思われがちだ。
「天皇を神としてあがめて、そのために、日本人は、天皇のために死ぬ」
という一つの考えしかないように見えたのだ。
これは、
「遠くから見ると、一点しか見えず、立体であっても、平面にしか見えず、そのまわりに何があるかということをしっかり判断することが大切だ」
ということで、国家直轄の連中が、本来であれば、
「天才集団」
だということのはずなのに、結局は、見えるのは、目の前のことだけで、それが、
「石ころのようなもの」
ということになるのだろう。
そう、
「石ころというのは、目の前にあっても、その存在を意識させることのないもの」
ということである。