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二刀流の行きつく先

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 というのも結構あった。
 もっといえば、
「クイズ番組」
 というのも、一時期は、
「毎日やっていた」
 といってもいいだろう。
 最盛期には、週に5,6個のクイズ番組があり、そのほとんどが、視聴者参加型だったはずだ。
「優勝し、そこから、優勝者だけがチャレンジできるクイズに正解すれば、海外旅行」
 などというのもあったではないか。
 いろいろなやり方で、バラエティに富んだクイズがあったにも関わらず、今はなくなっている。
 これも、理由とすれば、
「経費節減」
 ということになるのではないだろうか?
 そう、
「テレビ番組の変革」
 というのは、
「いかに経費節減できるか?」
 ということである。
 バブルが崩壊してからというもの、スポンサーであっても、
「経費節減」
 ということで、そこまで、
「テレビに費用を掛けない」
 ということになるだろう。
 さらに今では、
「何もテレビ番組だけが、宣伝方法」
 というわけではなく、
「ネットにおいての宣伝」
 というものもある。
 特に、ネットやスマホの普及から、
「かなり宣伝のやり方も変わってきた」
 と言えるだろう。

                 時系列の限界

 なんといっても、ネットでは、
「口コミ」
 というものであったり、
「レビュー」
 というものを書き込んだ、SNSというものがあるので、
「テレビで流れてくるコマーシャルを見なくとも、宣伝を、知りたいときに、検索を掛けたりして、リアルタイムで知ることができる」
 と考えると、その方が、
「実際に知りたい人と、宣伝したい人との、お互いの思惑が一致する」
 ということになるのだ。
「だから、宣伝というものを、こちらからしなくても、知りたい情報をしっかりと、ネットに流しておきさえすれば、それでいい」
 ということになるのだ。
 となると、
「テレビにおける、宣伝をしたい」
 という企業はどんどん減ってくるというもので、そもそも、
「スポンサー」
 という考えが、旧態依然としたものということになるだろう。
 そうなると、宣伝費は取れないということで、
「支出を減らすしかない」
 ということで、
「製作費に金はかけられない」
 ということになるのだ。
 そうなると、
「製作費にかかっている人件費もかけられない」
 となれば、
「視聴者参加番組などが一番最初にカットされる」
 ということだ。
 となると、番組に出てくる人は、人件費が安いということからなのか、
「人件費は安いが、会話に関しては一定の笑いが取れる」
 ということで、
「芸人の登用」
 ということになるだろう。
 だから、
「毎日、テレビをつけると、いつも見たことがあるような芸人ばかりが出ている」
 ということになるのだ。
 今でこそ、
「情報番組のコメンテイターというものに、タレントであったり、芸人が出てくるが、これは、芸人やタレントとしては、自分と売るということで得になるということと、放送局側でも、安く上がる」
 ということになるのだろう。
 さすがに、
「ドラマ界や演歌界の巨匠と呼ばれるような人を、ワイドショーのコメンテイターに呼ぶようなことはしない」
 もしするとすれば、
「番組のスペシャルゲストとして呼ぶ」
 ということになるだろう。
 だから、番組宣伝でも、
「あの巨匠が」
 といって、わざとその人の名前を伏せて、宣伝映像では、モザイクを掛けたり、ボイスチェンジャーを使ったりして、視聴者の興味をあおるようなことをしている。
 しかし、今の民放では、基本的に、
「どこかのチャンネルをひねれば、どの時間帯であっても、必ず、芸人が出ているバラエティ番組にぶち当たる」
 ということになるのだ。
 考えてみれば、昔であれば、
「どこをひねっても、同じような番組しかしていない」
 という時があったような気がする。
「それはいつなんだ?」
 ということを考えると、それは、
「正月番組だ」
 ということになるだろう。
 実際に、正月番組というと、
「おめでとうございます」
 ということを連呼し、皆、男性は紋付き袴で、女性は晴れ着姿というだけで、メンツは、今のバラエティ番組と変わりがない。
 昔であれば、
「ビデオ」
 というものが普及し始めてから以降、
「正月番組なんか面白くない」
 ということで、
「レンタルビデオ屋」
 の棚は、すべて、レンタル中の札が貼られていて、それでも、客が絶えないというほどの状態で、
「その時期だけ、テレビ離れをしている」
 というのが当たり前だった。
 しかし、今では、
「毎日が、正月番組」
 というような状態で、
「誰がテレビを楽しみになんかするものか?」
 ということである。
 テレビ番組が、
「どこか低俗であり、面白くない」
 ということから、
「それなら、有料番組で、ドラマの再放送を見ている方がまだマシだ」
 ということになるだろう。
 実際に、
「昔のバラエティの再放送」
 という方が面白いかも知れない。
 それは一つには、
「昔見ていた時は、子供だったが、大人になって見れば、どんな気持ちで見れるだろうか?」
 ということを考えるからだ。
 もし、民放が、そんな視聴者の気持ちを分かっていれば、
「視聴率を稼ぎたい」
 ということで、その再放送を見るかも知れない。
 それでなくても、
「昔。こんな番組があった」
 ということで、
「懐かしい番組の特集をすれば結構視聴率は増えるかも知れない」
 なんといっても、
「あの人は今」
 ということで、
「芸能人に限らず、昔一世風靡した人の今を特集でやれば、それなりの視聴率が稼げるであろう」
 なぜなら、定期的に、そういう、
「あの人は今」
 という番組をやっているからであり、今でも続いているからだ。
 民放が、
「視聴率が上がらない番組を、定期的にやるはずがない」
 と考えると、
「再放送などを、もっとやってもいいのではないか?」
 と考えるのは、無理な発想と言えるだろうか?
 そんな、民放の番組で、今度は深夜になると、
「これは結構昔から」
 ということになるが、
「深夜枠」
 ということでの、
「バラエティ番組」
「ドラマ枠」
「アニメ枠」
 あたりに分かれていた。
 別には、
「テレフォンショッピング」
 のようなものとに分かれるだろう。
 ただ、ほとんどの番組は、他の時間帯にもあるというわけであるが、それをあえて、深夜枠に持ってきたというのは、
「少しアダルトな部分」
 というものを出しているからであろう、
 ドラマもアニメも、
「少し、エッチな場面」
 であったり、バラエティであれば、
「公然の秘密であったことに対しての、カミングアウト」
 であったり、
「下ネタ」
 のようなものがあったからだった。
 しかし、今では、
「深夜枠」
 と
「ゴールデン」
 とでは、そんなに差があるわけではない。
「深夜枠にしか制作できなかったものが、ゴールデン枠に入ったから、番組としてのランクが上がった」
 ということではない。
 もっといえば、問題は、
「視聴率」
 ということであり、
作品名:二刀流の行きつく先 作家名:森本晃次