時間差の悲劇
「バカバカしすぎて、信憑性のかけらもない」
ということで、
「話題にするのも、おこがましい」
と言っている人もいるだろう。
ただ、それは、
「まことしやかに宣伝する人」
がいるのと、それを、
「まともに信じてしまう」
ということからであり、
そもそも、
「宣伝する人」
というのも、
「火のないところに煙が立たない」
ということであり、それだけ、
「ネットによる波及が大きい」
ということで、誰かが一つの説を唱えると、そこから、まるで、
「伝言ゲーム」
のように、どんどん、先に伝わっていくというものである。
だから、
「ネットの影響をなめてはいけない」
と言われるのであって、そのせいで、
「この30年くらいの間に、社会がゴロっと変わってしまった」
といってもいいだろう。
それまでになかったわけではないが、問題にならなかったり、社会の波にかき消されたりした主張だったりするものだから、
「何かのきっかけでいきなり騒がれることになる」
ということであり、そのきっかけというのが、
「ネットの波及」
ということであろう。
ネットの波及で大きな問題となってきたのが、大きなものとしては、
「ネット詐欺」
などということでの、問題であったり、さらには、
「匿名性」
ということと、
「言論の自由」
ということから言われている、
「誹謗中傷」
などというのが問題になってきている。
さらに、
「コンピュータウイルス」
というものの問題からは、
「個人情報保護」
という問題が起こってきた。
相手のパソコンに侵入し、個人情報である、銀行や契約のパスワードを盗んだり、企業間であれば、顧客情報を盗むことで、迷惑行為や、詐欺に使われたりするということで、会社の、機密事項を盗まれるということになるわけである。
だから、今の時代は、
「個人情報の保護」
ということが言われるようになった。
さらに、この、
「個人情報を保護しないといけない」
という理由に、
「ストーカー問題」
というのも出てくるわけだ。
加害者が、被害者の住所や電話番号。さらには、会社や学校などを突き止めてしまうと、嫌がらせを行うやつが出てくるということである。
つまりは、
「誹謗中傷」
というものを、相手の家族や近所の人、さらには、会社の人間に送り付け、
「その人の、社会的地位を抹殺する」
ということになるのだ。
今では、少しは法律も充実してきたのだろうが、いまだにその影響で、
「会社を辞めないといけない」
であったり。
「引っ越しを余儀なくされる」
ということで、どれだけひどい目に逢うかということになるのだ。
それが今の時代における、
「犯罪の特徴」
といってもいいだろう。
誹謗中傷などで、自殺に追い込まれるという人が増えてきていることで、相当大きな問題になっている。
そもそも、
「コンプライアンス違反」
ということにも結び付いてきて、それこそ、今の法律の不備の状態では、
「自分の身は自分で守る」
ということから、
「ネットで個人情報をさらさない」
であったり、
「ウイルス駆除ソフトを必ずインストールしておく」
ということ、さらには、
「会社の情報を外居持ち出さない」
ということで、
「家に持って帰っての仕事はしない」
ということなど、
「生きていくには、住みにくい世の中になった」
ということである。
今から30年以上前には、考えられなかったような世の中だといってもいいだろう。
実際に、パソコンやインターネットが普及し始めた世紀末頃では、すぐに、
「コンピュータウイルス」
であったり、
「ストーカー問題」
さらには、
「ネット詐欺の問題」
と、次々に出てきた。
これはきっと、
「コンピュータ開発が行われている時」
すでに並行して、
「悪徳なことを考えている連中も、コンピュータが普及してからの世の中」
というものを想定し、
「いかに、自分たちが儲けるか?」
ということを考えていたということであろう。
そういう意味では、
「悪の方が、法律を守って挑まなければいけない、政府や警察に比べれば、フットワークが軽く、そのせいで、後手後手に回ってしまう」
ということになるのだ。
もっとも、
「警察は何かが起こらなければ行動しない」
ということが、そのことを示しているわけであり、
「行動しない」
というよりも、
「何もできない」
ということで、警察の肩をもつわけではないが、それだけ、
「体制が脆弱なのだ」
ということになるのだろう。
そんな政府や警察に対しての、今の時代なのだから、
「陰謀論」
というものが、まことしやかに叫ばれるのも、当たり前だといってもいいだろう。
実際に、
「陰謀論」
というものがどこまで信じられるかというのは別にして、
「少なくとも噂になっている」
ということは事実であり、
「時代のせいなのか?」
あるいは、
「時代が変わっても、同じことを言われている」
ということでの、
「体制が、時代についていけない」
ということで、
「湧いて出てきたようなものなのではないだろうか?」
ということである。
そんな陰謀論の中でも、
「世界的なパンデミック」
という時代における。
「ワクチン問題」
というものに対する、
「陰謀論」
というのは、実にひどいもので、本当であれば、
「そんなバカバカしいこと。誰が信じるというのか?」
と言って、一蹴されて終わりということになるのだろうが、実際にはそんなことはなかった。
実際に信じた人がいて、それをネットで流したことで、かなりの信憑性が生まれてきたのだ。
それだけ、
「ネットの影響力」
というのは大きなもので、もちろん、
「手放しに信じられるわけではない」
といえるのだが、
「確かに、何も分からない新種のウイルスが出てきて1年足らずという、恐ろしいスピードでワクチンが開発された」
ということだった。
確かに、
「このまま何もせずに、死者の数だけを重ねていくということに比べれば、少々危険でも、ワクチンを使う」
というのもありなのだろう。
ただ、治験が十分に行われていないということでの、
「副反応の問題」
というのは、大きなものだった。
政府は、
「交通整理をするから、打てる時になったら、摂取してください」
ということを進めている。
国民の中には、
「後遺症が残ったり、死んでしまったら誰が責任を取る?」
という当たり前のことをいうと、政府は、
「その時は、政府が責任を取る」
ということを言って、国民にワクチン接種を進めたのだ。
しかし、
「たくさんの中には、可能性としては、死んでしまう人もいても仕方がない」
ということであるが、
「国は責任を取るといった」
ということで、国に訴え出ると、国は、
「手のひらを反して」
「エビデンスがない」
であったり、
「因果関係が認められない」
ということを言って、責任逃れに走ったのだ。
確かに、一人を認めると、
「全員の死亡に責任を持たなければいけない」