小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

時間差の悲劇

INDEX|5ページ/17ページ|

次のページ前のページ
 

「バカバカしすぎて、信憑性のかけらもない」
 ということで、
「話題にするのも、おこがましい」
 と言っている人もいるだろう。
 ただ、それは、
「まことしやかに宣伝する人」
 がいるのと、それを、
「まともに信じてしまう」
 ということからであり、
 そもそも、
「宣伝する人」
 というのも、
「火のないところに煙が立たない」
 ということであり、それだけ、
「ネットによる波及が大きい」
 ということで、誰かが一つの説を唱えると、そこから、まるで、
「伝言ゲーム」
 のように、どんどん、先に伝わっていくというものである。
 だから、
「ネットの影響をなめてはいけない」
 と言われるのであって、そのせいで、
「この30年くらいの間に、社会がゴロっと変わってしまった」
 といってもいいだろう。
 それまでになかったわけではないが、問題にならなかったり、社会の波にかき消されたりした主張だったりするものだから、
「何かのきっかけでいきなり騒がれることになる」
 ということであり、そのきっかけというのが、
「ネットの波及」
 ということであろう。
 ネットの波及で大きな問題となってきたのが、大きなものとしては、
「ネット詐欺」
 などということでの、問題であったり、さらには、
「匿名性」
 ということと、
「言論の自由」
 ということから言われている、
「誹謗中傷」
 などというのが問題になってきている。
 さらに、
「コンピュータウイルス」
 というものの問題からは、
「個人情報保護」
 という問題が起こってきた。
 相手のパソコンに侵入し、個人情報である、銀行や契約のパスワードを盗んだり、企業間であれば、顧客情報を盗むことで、迷惑行為や、詐欺に使われたりするということで、会社の、機密事項を盗まれるということになるわけである。
 だから、今の時代は、
「個人情報の保護」
 ということが言われるようになった。
 さらに、この、
「個人情報を保護しないといけない」
 という理由に、
「ストーカー問題」
 というのも出てくるわけだ。
 加害者が、被害者の住所や電話番号。さらには、会社や学校などを突き止めてしまうと、嫌がらせを行うやつが出てくるということである。
 つまりは、
「誹謗中傷」
 というものを、相手の家族や近所の人、さらには、会社の人間に送り付け、
「その人の、社会的地位を抹殺する」
 ということになるのだ。
 今では、少しは法律も充実してきたのだろうが、いまだにその影響で、
「会社を辞めないといけない」
 であったり。
「引っ越しを余儀なくされる」
 ということで、どれだけひどい目に逢うかということになるのだ。
 それが今の時代における、
「犯罪の特徴」
 といってもいいだろう。
 誹謗中傷などで、自殺に追い込まれるという人が増えてきていることで、相当大きな問題になっている。
 そもそも、
「コンプライアンス違反」
 ということにも結び付いてきて、それこそ、今の法律の不備の状態では、
「自分の身は自分で守る」
 ということから、
「ネットで個人情報をさらさない」
 であったり、
「ウイルス駆除ソフトを必ずインストールしておく」
 ということ、さらには、
「会社の情報を外居持ち出さない」
 ということで、
「家に持って帰っての仕事はしない」
 ということなど、
「生きていくには、住みにくい世の中になった」
 ということである。
 今から30年以上前には、考えられなかったような世の中だといってもいいだろう。
 実際に、パソコンやインターネットが普及し始めた世紀末頃では、すぐに、
「コンピュータウイルス」
 であったり、
「ストーカー問題」
 さらには、
「ネット詐欺の問題」
 と、次々に出てきた。
 これはきっと、
「コンピュータ開発が行われている時」
 すでに並行して、
「悪徳なことを考えている連中も、コンピュータが普及してからの世の中」
 というものを想定し、
「いかに、自分たちが儲けるか?」
 ということを考えていたということであろう。
 そういう意味では、
「悪の方が、法律を守って挑まなければいけない、政府や警察に比べれば、フットワークが軽く、そのせいで、後手後手に回ってしまう」
 ということになるのだ。
 もっとも、
「警察は何かが起こらなければ行動しない」
 ということが、そのことを示しているわけであり、
「行動しない」
 というよりも、
「何もできない」
 ということで、警察の肩をもつわけではないが、それだけ、
「体制が脆弱なのだ」
 ということになるのだろう。
 そんな政府や警察に対しての、今の時代なのだから、
「陰謀論」
 というものが、まことしやかに叫ばれるのも、当たり前だといってもいいだろう。
 実際に、
「陰謀論」
 というものがどこまで信じられるかというのは別にして、
「少なくとも噂になっている」
 ということは事実であり、
「時代のせいなのか?」
 あるいは、
「時代が変わっても、同じことを言われている」
 ということでの、
「体制が、時代についていけない」
 ということで、
「湧いて出てきたようなものなのではないだろうか?」
 ということである。
 そんな陰謀論の中でも、
「世界的なパンデミック」
 という時代における。
「ワクチン問題」
 というものに対する、
「陰謀論」
 というのは、実にひどいもので、本当であれば、
「そんなバカバカしいこと。誰が信じるというのか?」
 と言って、一蹴されて終わりということになるのだろうが、実際にはそんなことはなかった。
 実際に信じた人がいて、それをネットで流したことで、かなりの信憑性が生まれてきたのだ。
 それだけ、
「ネットの影響力」
 というのは大きなもので、もちろん、
「手放しに信じられるわけではない」
 といえるのだが、
「確かに、何も分からない新種のウイルスが出てきて1年足らずという、恐ろしいスピードでワクチンが開発された」
 ということだった。
 確かに、
「このまま何もせずに、死者の数だけを重ねていくということに比べれば、少々危険でも、ワクチンを使う」
 というのもありなのだろう。
 ただ、治験が十分に行われていないということでの、
「副反応の問題」
 というのは、大きなものだった。
 政府は、
「交通整理をするから、打てる時になったら、摂取してください」
 ということを進めている。
 国民の中には、
「後遺症が残ったり、死んでしまったら誰が責任を取る?」
 という当たり前のことをいうと、政府は、
「その時は、政府が責任を取る」
 ということを言って、国民にワクチン接種を進めたのだ。
 しかし、
「たくさんの中には、可能性としては、死んでしまう人もいても仕方がない」
 ということであるが、
「国は責任を取るといった」
 ということで、国に訴え出ると、国は、
「手のひらを反して」
「エビデンスがない」
 であったり、
「因果関係が認められない」
 ということを言って、責任逃れに走ったのだ。
 確かに、一人を認めると、
「全員の死亡に責任を持たなければいけない」
作品名:時間差の悲劇 作家名:森本晃次