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 ということであった。
 だから、アメリカとすれば、
「初めての全面核戦争への恐怖」
 だったわけだ。
 しかし、超大国のもう一つである、
「ソ連」
 というのは、そもそも、
「ワルシャワというところにある、NATO軍の基地から、モスクワに向かって、ミサイルが配備されていた」
 というわけで、
「何も、核戦争の恐怖をアメリカが知らなかっただけで、ソ連とすれば、何を勝手なと思っているかも知れない」
 とにかく、ビビッてしまったのはアメリカだけではない。
 そもそも、射程にされているといっても、
「実際に討つことをすれば、アメリカが、世界的に孤立する可能性はある」
 ということで、核戦争の危険性まではなかった。
 ソ連が大人しくしていればいいということだからだ。
 しかし、ソ連が、自国以外に、ミサイルを供与し、ミサイル基地を作るということになれば、実際に、
「撃つ撃たない」
 というのは、配備国の棟三寸ということである。
 もちろん、
「キューバとしても、ソ連の許可なく撃つということは許されないだろう」
 ただ、キューバとしても、
「アメリカの危機から逃れるため」
 ということでのミサイル配備なので、完全に、
「ソ連の属国」
 のような形といってもいいだろう。
 だから、
「キューバとしても、自国の独立」
 という意味では、本当にいいのかということになるのだ。
 そもそも、
「革命で成り立った国」
 ではないか?
 下手をすれば、最後には、
「ソ連からの独立戦争」
 というのが巻き起こったかも知れない。
 キューバ危機というのは、
「それぞれに元首が、うまく乗り切った」
 と言われているが、それこそ、
「紙一重だった」
 といってもいいだろう。
 それが、
「キューバ危機」
 というもので、当時の宇宙開発が盛んだったのが、分かるという事例の一つといってもいいだろう。
 確かに、
「核開発競争においては、アメリカが先行している」
 とは言われていたが、
「宇宙開発」
 というものに関しては、完全にソ連がリードしていたのだ。
 途中で、ソ連の成功に焦りを感じたアメリカが、成功率を考えなかったのか、先を越されたことへの焦りで打ち上げようとしたロケットが、失敗に終わったという、
「アメリカとしては、茶番を演じた」
 ということがあった。
 しかし、国としてはどうなのか?
「実際には、後手後手に回ったり、同じ過ちを繰り返す」
 というのは、
「超大国あるあるではないか?」
 といえるであろう、
 ただ、
「核開発」
 にしても、
「宇宙開発」
 にしても、
「危険性をはらみながら、人類の発展に寄与している」
 といってもよかったであろう。
 だから、子供たちの中で、
「宇宙飛行士」
 というのが、
「大人になったらなりたいもの」
 ということで上位にあるというのは当たり前のことであろう。
 当時の、
「宇宙開発のスピード」
 というものから考えれば、
「今から60年前には月に到着している」
 ということだったので、当時から見た、今、つまりは、
「60年後」
 というのは、
「どこまで到達できただろう?」
 と思っていたであろう。
「せめて太陽系くらいは脱出しているだろう」
 という夢を持っていたに違いない。
 だから、それ以降の
「SFマンガや小説など」
 では、
「宇宙大戦争」
 ということで、
「銀河間の戦争」
 というものが描かれたりしているではないか。
 しかし、実際に、今の宇宙開発では、
「火星ですら、まだ何も分かっていない」
 という程度である。
 そんな宇宙飛行士を目指していたはずなのに、それが、
「なぜ、ジャーナリストを目指すことになったのか?」
 ということであった。

                 ジャーナリストの死

 小笠原幸之助が、
「ジャーナリストを目指すようになったきっかけ」
 というのは、実際には一つではない。
「宇宙飛行士を目指したいと思って、いろいろな本を見ているうちに、ジャーナリストに興味を持った」
 というのも、その一つであり、
「友達との話の中で、政治的な、さらには歴史の話がおぼつかなかったことで、自分の無知を思い知らされた」
 ということから、
「恥をかきたくない」
 という思いから、本を読んでいるうちに、
「自分も記事を書きたい」
 と考えるようになったというのも、一つの理由だった。
 そもそも、
「宇宙飛行士になりたい」
 とは思ったが、
「開発者になりたい」
 とは思わなかったことで、
「自分は、科学者を目指しているわけではない」
 ということに気づき、
「では、文系に進むことになる」
 と考えたことから、子供の頃の宇宙飛行士への夢が、次第に大人になるにつれて、文系である、
「モノを書く」
 というジャーナリストになりたいと考えるようになったのであった。
 中学生になる頃には、毎日新聞を読むようになり、次第に、何社もの新聞を読むようになった。
 本もいろいろなジャンルのものを読むようにはなったが、そのうちでも特化して読んでいたのが、
「政治の本」
 と、
「歴史の本」
 であった。
 それぞれの本を読んでいると、
「それぞれに結びつきが濃い」
 ということが分かってきた。
 そして、経済であったり、倫理などの世界も、歴史や政治の本を読んでいれば、少しは分かっていることになるということも、そののち、経済などの本を読んで、
「難しいはずなのに、よく分かるようになった」
 と感じるのであった。
「読書というものは、読めば読むほど理解できるようになり、賢くなったような気がする」
 と感じられ、
「教養というものが身につくということによって、自分の生きがいに繋がっていく」
 と感じたことからであった。
 さらに、新聞などを見ていると、
「話題に事欠かない」
 ということが分かる。
 一つの理論であっても、賛成意見があり、反対意見というものが存在する。
 というのは、それだけ、
「白熱する話題がある」
 ということで、それだけで、話題に事欠かないというのだ。
 だから、ニュースがあるからというだけではなく、議論の元がずっと途切れずに存在していることから、
「毎日、新聞は話題に事欠かない」
 ということになるのだ。
 しかも、テレビのワイドショーなどもそうだ。
 いろいろなところに取材に行き、その内容をまとめ、テレビで発表する。
 それが、ジャーナリストの仕事ということであるが、出演しているコメンテーターには、それぞれの意見がある、
 それまでも、
「テレビ討論」
 などという番組はあったが、昭和の終わり頃になると、
「討論専門の番組」
 ということで、
「夜を徹して生放送で、討論会を行う」
 という番組も出てきた。
 もちろん、出演者のバトルというものが面白いということで、人気の番組ではあるのだが、実際には、その討論の内容に、いつの間にか視聴者は引き込まれることになる。
 そうでもなければ、長丁場の番組で、内容に興味がなければ、次回は、
「一気に視聴率が下がる」
 といってもいいだろう。
 そんなことはなく、
「毎月、ある程度の視聴率を稼いでいる」
作品名:交換による解決 作家名:森本晃次