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相性の二重人格

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 というものがあり、
「大人になる」
 ということに変わりはないということである。
 つまり、
「大人になれない子供はいない」
 ということで、いるとすれば、
「大人になる前に、亡くなってしまった」
 という人だけであろう。
 だから、
「もれなく思春期が訪れて、思春期に大人になる」
 ということは証明されているのだ。
 しかし、これが女性と男性とでは、身体の構造が違うということから、
「オンナは、閉経というものがある」
 ということで、
「ある年齢に達すれば、生理が止まってしまい、子供が生めない身体になってしまう」
 ということである。
 もちろん、男性の場合も、老化によって、
「いつまでも子供を作ることができるわけでもない」
 といえるだろう。
 さらに、
「セックスができない」
 ということからも分かるわけで、女性が、閉経する時期というのは、それこそ年齢差はあるが、ほぼ、
「40代後半くらいから」
 といってもいいだろう。
 そうなると、女性が
「本来の仕事ができる期間」
 というのは限られているというわけだ。
 しかも、妊娠から出産という間の過酷な期間、体力も精神力も使うわけで、それに耐えてきた女性というのは、
「偉大だ」
 といってもいいだろう。
 男性の場合は、女生徒は明らかに違うわけで、
「では、童貞のまま、いくつまでいられるのか?」
 ということを考えるのは、無理なことなのであろうか?
 もちろん、
「童貞のまま、死んでしまう」
 という人は多いだろう。
 しかし、童貞喪失した最高齢はいくつなのだろう?」
 ということは、
「実際にはなかなか知ることはできない」
 と思っていたが、実際には、ネットなどでググってみると、その調査はあるようである。
 実際に、今60歳を超えて、
「童貞だ」
 という人の割合は、
「約3%だ」
 ということである、
「これが多いのか少ないのか?」
 というのは言えないが、
「いないわけではない」
 ということだ。
 しかし、だからと言って、
「この数字を誰もが知っている」
 というわけではない。
 確かに今の時代は、
「ネットで調べれば何でも分かる」
 ということであるが、だからと言って、
「本当に乗っているのか?」
 と考える人もいるだろうし、
「そんな事実を突きつけられたくない」
 と思う人もいるだろう。
 実際に、その約3%の人が、
「60歳にもなって、童貞だ」
 ということで、本当に悩んでいるといえるだろうか?
 中には、
「俺はそれでいい」
 と思っている人もいるかも知れない。
 そんな人の中には、
「若い頃に、大恋愛をして、この人でなければ一生愛さない」
 と誓った人がいて、何かの理由、
 たとえば、
「亡くなってしまった」
 などという理由で、永遠に愛することができなくなってしまったとして、
「一生、誰も愛さない」
 そして、
「結婚しない」
 ということを考えたとすれば、それを律儀に守って、60歳どころか、
「死ぬまで童貞」
 と考える人もいるかも知れない。
 そんな人は、
「自分なりの覚悟をもって、考えていることであろうから、童貞であることを、むしろ誇りに思っているかも知れない」
 といえるだろう。
 それに、年齢を重ねてくると、
「人生は、セックスだけではない」
 と思うようになり、他の幸福を見つけたことで、いい人生を歩んでいるということになり、
「いまさら、童貞なんてどうでもいい」
 と思っていることだろう。
 実際に、その年齢までになると、
「性的欲求」
 というものが冷めてきて、
「別に関係ない」
 ということである。
 そもそも、若い頃にいわれていた、
「童貞卒業」
 というのは、一つの儀式ということであり、それは、
「大人になるため」
 ということだったはずだ。
 実際に、
「60歳」
 などというと、
「もう大人を通り越していて、大人という時代の終焉を迎えようとしている」
 ということで、
「いまさら何を童貞喪失なんか」
 ということになるのも、当然といえば、当然である。
 それを考えると、
「年を取ってからの童貞喪失はできない」
 あるいは、
「したくない」
 と思うことだろう。
 しかし、
「童貞を喪失しないと、大人になれない」
 というわけでもない。
 だから、そういう意味では、
「絶対に童貞喪失しないといけない」
 というわけではない。
 それは、昔の家長制度ではないが、
「子供を産んで、家を継続させていくということが当たり前だ」
 という神話がまだ残っているからかも知れない。
 しかし、今の時代は、結婚しないという人も増えてきた。実際に、離婚率がこれだけ高いと、
「結婚して家庭を持ったとしても、これだけ世の中がめちゃくちゃな状態で、生まれてきた子供に受け継ぐ社会というものに、望みが持てない以上。子供を作るどころか、結婚というのも、何のためにするのか?」
 ということである、
「結婚は、人生の墓場だ」
 という言葉もあるではないか、
「どう墓場なのか?」
 ということであるが、それに関しては、いかに感じるかというのは、その人それぞれ自由な時代になってきたのであった。
 さすがに、
「60歳近くまで童貞」
 などというと、
「まるで悟りでも開いたか」
 とでもいうような感覚で、実際には、普通であれば、20代、遅くとも30代前半くらいまでには済ませるだろう。
 もちろん、そこまでいけば、
「風俗で」
 と考える人も少なくない。
「こうなったら、恥も外聞もない」
 ということになるだろう。
 そこまでくれば、もう恋愛感情など、どうでもいいと思う人もいるだろう。
「ただ、童貞を卒業すればいいんだ」
 というようなものだ。
 だから、葛城も風俗に走った。
 10代であれば、誰かに連れていってもらうということもあるだろうが、そんなことを相談できるような仲間がいるわけではないので、一人で探した。
 もっとも、そんな恥も外聞もないというような話を相談できる友達がいれば、もっと早くに童貞を卒業できたものだっただろう。
 とりあえずネットで探して、いい店を物色してみた。
「こんなに、いろいろコンセプトがある店があるんだ」
 と、葛城の生活範囲の繁華街には、全国的にも有名な繁華街があり、その一角には、風俗街と呼ばれるところがあり、いろいろなコンセプトの店が並んでいた。選ぶだけでも大変である。
 そんな風俗街を物色していると、あくまでも雰囲気であるが、気になる女性がいた。顔出ししているわけではないので、ハッキリとは分からないが、その人が、
「誰かに似ている」
 と感じたのだが、最初はそれが誰なのか分からなかった。
 しかし、一度気になってしまうと、確かめないと気が済まないと感じ、予約を入れたのだった。
 入れてしまうと、今度は、次第に緊張が募ってくる。
 予約を入れた翌々日の夕方がその時であり、実際に、その日の昼頃までは、緊張がピークのまま、精神的な膠着状態だった。
 昼過ぎくらいからは、急に何かが冷めてくる気がした。
 というのは、
「昔知っている懐かしい人に遭う」
作品名:相性の二重人格 作家名:森本晃次