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念には念を

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「抱き合ってそのまま眠ってしまっていればなぁ」
 と、自分たちの年も考えず、逆に、
「痴漢ではない」
 という年齢だと考えたとすれば、思わず、口元が緩み、ニコニコしてしまう自分がいるということを、愉快に感じることだろう。
「俺だって、まだまだ若い」
 ということで、本当であれば、
「変態おやじ」
 とも言われかねないことを思えば、
「変態おやじといわれるほどの年齢になっても、まだまだ元気だということは、誇れることだと思ってもいいのではないだろうか?」
 と考えられるのであった。
 だから、大人になってから車の中を覗くのは、下手をすれば、
「痴漢」
 といわれるかも知れないが、年齢が高い人であれば、
「そもそも、車の駐車場ということでの場所であり、人も一緒にそこで宿泊するということは、本当は許されることではない」
 という、公園側には言い分もあるのだ。
 その時に、それを見つけたのが、
「掃除スタッフの老人」
 ということであれば、何とでも公園側には言い訳が利くということだ。
 さすがにこれが、若い男性であれば、それこそ、
「覗きをした」
 といわれるかも知れないが。
「覗きというわけではなく、警備を兼ねた掃除」
 ということであれば、警察にも言い訳になるということである。
 実際に、以前、その公園で、前の日から、
「お盛んだった」
 ということがあったということだが、老人がうまく機転を利かせ、
「そのまま交番に通報する」
 ということうぃしたのだった。
「そんなの当たり前ではないか?」
 と普通はそう言われば終わりということだが、これはあくまでも、
「公園の掃除のスタッフが最初に見つけて、警察に通報した」
 ということになるのだ。
「それがどういうことなのか?」
 というと、
「公園側が、警察に対して前例を作った」
 ということになるのだ。
 本来であれば、
「公園警備の観点から、警察に連絡するというのは当たり前のことだ」
 ということになるが、下手をすれば、
「プライバシーの侵害」
 などといわれ、逆に因縁をつけられるかも知れないが、警察に対して、公園側が、
「新しい秩序としての、前例」
 というものを作っておけば、
「公園の掃除スタッフからの通報」
 ということで、スムーズに連絡が取られ、
「警察の仕事をやってくれた」
 ということで、
「自分たちができないことを担ってくれる」
 ということから、
「完全に警察の仕事を手伝っている」
 ということで、
「いざという時には警察が動けるように、下準備をしたうえで、自分たちの行動に正当性がある」
 ということを、
「完璧にしておいた」
 といってもいいだろう。
 さすがに、
「掃除のスタッフ」
 というものに、前例がなく、先に違法駐車の連中に、先手を取られる形で、
「覗かれた」
 ということになれば、下手をすれば、
「公園の掃除にも、下手な制限を掛けられてしまう」
 ということになるだろう。
 それを考えると、
「公園の掃除をいかに考えるか?」
 ということになり、
「自分たちで賄わなければいけなくなった」
 ということになれば、
「スタッフをたくさん増やさなければいけないが、それも制限がある」
 ということで、
「今いる人間で、どこまで賄えるか?」
 ということで、下手に減らしすぎると、結局無理が利かなくなり、
「公園の運営ができなくなる」
 という大きな問題となるだろう。
 何といっても、
「自治体が管理する公園なのだから、住民が納得するかたちに、落としどころを決めなければいけない」
 そうなると、
「警察との協力」
 というのが不可欠となるだろう。
 そもそも、警察も、
「公務」
 ということで、
「そんなに遠い関係」
 ということでもない。
 それを考えると、
「警察との強力が不可欠」
 ということで、その協力が、警察としても、
「防犯に関して、公園側からも協力が得られる」
 ということで、話し合いがあり、そこで、
「どれかの違法な車をターゲット」
 ということにして、
「公園のスタッフが見つけたものを警察に通報し、警察から、通報を感謝される」
 という青写真ができたことで、
「公園スタッフは警察の協力者」
 ということになり、警察も、
「立場上」
 ということでも、協力者ということで、世間に求めてもらえるという構図を作ることに成功した。
 この構図は、警察にとっても、公園側にとっても、
「ありがたい」
 ということであり、
「効率の良さ」
 ということからも、問題にならないということであった。
 今回の事件も、実は前の日の公園管理人が、
「夜の見回り」
 というのも、夜の9時に行っているが、
「その時点で駐車している車をチェックしておいて、それを、掃除のスタッフに渡す」
 という作業を行っているが、
「その時にチェックがあった車と、早朝で何か違わないか?」
 というチェック。
 そして、車の中のチェックも行っている。
 やはり一番気になることは、車の中に人がいたとして、
「自殺をしているのではないか?」
 ということを考えるからである。
 特に最近では、
「世界的なパンデミック」
 という世界的な問題によって。経済がガタガタになったことで、
「失業者が増える」
 ということであったり、経営者が、
「会社を続けていくことができない」
 ということから、
「世を儚んで自殺をする」
 という人が増えるだろうと言われてきたが、実際にその状況になってきたということから、
「夜中の車の中」
 などは、
「注意が必要」
 ということで、パトトールの重要な問題ということであった。
 かといって、
「警察も人手不足」
 パトロールなどできるわけもない。
 何といっても、昔であれば、
「町内に一つは、昔でいうところの派出所」
 というものがあった。
 というものであるが、
「今では、半径1キロ以内に、一つの割合ではないか・」
 と思うほどしか交番が存在しない。
 下手をすれば、
「町内の公民館の方が多いのではないだろうか?」
 といわれるほどに、交番が減ってきている。
 下手をすれば、
「隣の駅までいかないと、隣の交番はない」
 ということで、
「駅単位にしか存在しない交番」
 ということで、しかも、交番には、
「常時、2,3人しか勤務がいない」
 ということで、シフト制になっているので、
「それだけ巡査もいない」
 ということになるだろう。
 だから、
「パトロールに出ている時は、交番は留守になってしまう」
 ということで、
「こんなことで、本当に街の治安が守れるということなのか?」
 ということになる。
 特に今の時代であれば。
「パトロールは入念にやらないといけない」
 ということではないだろうか?
 特に、
「ストーカー問題」
 などで、自分の管轄内に、
「裁判所から、接近禁止命令」
 というものを出された男がいるとして、
「本来であれば、注意しなければいけない」
 という人なのに、この警備体制で、本当にその人を守れるというのだろうか?
 確かに、
「接近禁止命令」
作品名:念には念を 作家名:森本晃次