表裏別離殺人事件
「最近はシフト制で仕事をするという人も多い」
という場合、
「昼勤であれば、ビジネスホテルでいいだろうが、夜勤の人間は、昼間寝るということで、ビジネスホテルでは賄えない」
という場合がある。
ビジネスホテルというと、普通であれば、午前中の10時くらいまでがチェックアウトの時間となっていて、まれに、
「昼過ぎくらいまで、チェックアウトを伸ばしてくれる」
という部屋もあったりする。
しかし、チェックインは、大体が15時くらいからである、仕事が、19時くらいということであれば、
「4時間しか睡眠時間がない」
ということになる。
しかも、
「朝仕事が終わって、15時まで眠たいはずなのに、どこにいればいいというのだろうか?」
ということになるだろう。
それを思えば、
「ラブホテルであれば、24時間営業している」
ということで、しかも、
「昼の時間は、フリータイムということで、場所によって時間は微妙に違うが、朝の8時くらいから、18時くらいまで、決まった時間での休憩」
ということで、
「ビジネスホテルで一泊するよりも、安い値段」
ということになる。
しかも、
「ベッドはダブルベッドで、お風呂も広い」
ということで、
「実に心地よく仮眠ができる」
というもので、
「宿泊費の清算」
ということを会社に申請する時、領収書をつけて提出することになるので、少し恥ずかしいということもあるだろう、
しかし、会社に提出するということだけで、
「会社だって、分かっていることではないか?」
ということで、
「ラブホテルの領収書でも受け付ける」
ということであれば、誰に憚ることはない、
「普通の宿泊費清算」
というものができるということだ。
実際に、ラブホテルというと、
「高速道路のインターに多い」
という特徴がある。
しかも、そのあたりには、
「物流センターなどが結構あり、そこでは、夜中も作業が行われている」
ということだ、
中には、
「物流センターに出張できて、夜立ち会う」
という人がいたりすれば、その人の仮眠場所をどこにするかということで、
「近くのラブホテルを使う」
ということで、
「会社とホテルで契約のようなものができていて、そこに泊まれば、安上がり」
ということもあるのだった。
なかなかラブホテルというのは、敷居が高い。会社から、
「別に領収書はラブホテルでも構わない」
といわれていても、
「はい、そうですか?」
とはなかなかいかないものだ。
ラブ歩の使用目的として、もう一つあるのは、
「デリヘル」
などの
「風俗産業を利用する」
という場合である。
デリヘルというのは、
「店舗型の風俗」
とは違い、基本的には、
「ホテルの部屋をお客が取ってから、その部屋にいるところへ、女の子を派遣する」
というものである。
もちろん、
「客の家に女の子が赴く」
というパターンがあったり、
「途中どこかで待ち合わせてから、女の子と一笑にカップルでホテルの部屋に入る」
というやり方であった。
どうしても一般的なのは、最初のパターンで、その時のために、
「客。つまり、男性一人の利用客」
ということで、昔からの、
「男性一人の客はOOK」
ということであるが、今の時代は、
「デリヘル利用者がいる」
ということで、問題ないということなのだ。
実際に今の時代であれば、
「男性一人の客」
つありはm
「デリヘル利用目的の客」
というものを締め出してしまうと、
「ラブホテルの経営はやっていけない」
というほど、ラブ歩客のデリヘル利用目的客の割合が、相当高いということになるであろう。
デリヘルは、ハコ型、つまりは、
「店舗型」
といわれる風俗店に比べれば、
「相当なリスクが高い」
といえるだろう。
風俗店で、一番女の子にとってのリスクというのは、
「身バレ」
というものである。
今の時代は、昔と違って、昼職という、OLや、パートなどをこなしてから、空いた時間で風俗をやっているという女の子が多い。
だから、昔のように、
「借金があるから」
などというのは結構少ない。
今であれば、
「ほしいものがある」
であったり、
「海外旅行に行きたい」
などという、物欲を満たすということであったり、
「ホストに嵌ってしまって、推しのホストに貢ぐため」
という人もいるだろう、
しかし、多いと思われるのは、
「大学生で、奨学金をもらっていて、いずれは返さなければいけない」
ということで、
「大学生の間に、返す金を貯める」
というパターンが、ひょっとすれば一番多いのかも知れない。
そもそも、
「海外などでは、奨学金は返さなくてもいい」
というのが主流とううではないか、それを考えれば、
「風俗の規制をするのであれば、奨学金を返さなくてもいい」
ということになると、風俗嬢になる人が減ることから、
「風俗店はやっていけない」
ということになるのではないだろうか?
そして、次に多いと思われるのが、
「本当に、性風俗を天職だ」
と思っている女の子が多いということである。
「好きなセックスをして、お金が儲かる」
ということであり、しかも、
「男性をいやしてあげるということで、やりがいもある」
といえるのではないだろうか?
それを考えると、
「性風俗というのは、本当に悪いことなのだろうか?」
と感じるのであった。
確かに、
「売春防止法」
というものがあるのだが、実際に、
「ソープランド」
などは、
「市民権がある」
といってもいい。
かつて、某外国名と同じ名前を業界名に使っていたことで、訴訟が起こり、結局、
「名前改定」
ということと、
「風俗営業法というもので、厳しい規制をかける」
ということで、
「法の下で、まっとうな営業」
ということになったのだ。
だから、
「店員も、風俗嬢も、何を憚る必要がある」
というのか、
それよりも、
「ストレスのたまった男性をいやす」
ということで、
「マッサージやリラクゼーションなどと、どこが違うというのか?」
ということである。
そんな性風俗というのは、
「基本的には、風営法が基準となっているが、各自治体で考え方が違うということで、最後には、都道府県条例が、取り締まる法律」
ということになる。
だから、
「年齢さえ達していれば、働くことは問題ない」
といってもいいだろう、
しかも、昔のように、
「借金の肩」
などであったり、
「ひどい時には、いかさま賭博などでだました被害者に借金を負わせ、娘に借金を返すため、自分たちの息のかかった店で働かせる」
ということでの、
「暴力団の資金源」
ということだったりする。
それこそ、
「パチンコ」
であったり、
「麻薬の密売、および、その蔓延」
などと同じレベルだったといってもいいだろう。
しかし、中には、そういうところもまだあるのかも知れないが、今の風俗街といわれるところでは、
「客の呼び込み」
であったり、
「ぼったくりの店」
のようなものは姿を消し、見た目は、
「健全な街」
となっている。