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もう一人が犯人

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「プライドも高く、それだけ出演料も高いことだろう」
 もちろん、中にはそういう人も入れておかないと、
「芸人ばかり」
 ということであれば、
「視聴者の誰が、見てくれる」
 ということになるのであった。
「どれだけ今までのテレビ出演者というものが、プライドも出演料も高かったのか?」
 ということであろうが、もっといえば、
「今の民放放送は、それだけ番組の質が落ちた」
 ということになるのだろう。
 だから、令和になった今の時代では、
「テレビもパソコンも持っている」
 という人が少ないという。
 つまりは、
「スマホ一台あれば、それでなんでもできる」
 という考えであるが、
「逆に、テレビや、パソコンを買うことを思えば、その金で、スマホを何台も持つことができる」
 ということになるだろう。
 スマホというものを、使いこなしている人には、正直、
「パソコンも、テレビもいらない」
 ということであろう。
 パソコンは、
「仕事で使うものは、会社にある」
 ということで、実際には必要ない。
 しかも、テレビ関係であれば、
「配信」
 という形で、テレビ番組や、今でいうところの、
「ユーチューブ」
 なるものをダウンロードすることで、視聴ができるというものだ。
 だから、
「テレビの時代は終わった」
 と言っても過言ではないだろう。
 これは、マスメディアすべてにおいていえることである。
 何もテレビに限ったことではなく、
「本」
 であったり、
「CD」
 などという媒体も、今では、
「電子書籍」
 であったり、
「音楽配信アプリ」
 などを使ってのダウンロードが可能だ。
 これも、
「月々数百円で、音楽などは、ダウンロードし放題」
 ということになれば、わざわざ、CDのような媒体を買う必要もないということになるのだ。
「媒体ということにしてしまうと、それだけ、場所も取る」
 ということになるし、それ専用の、プレイヤーというものが必要になり、
「余計な金がかかる」
 ということになるだろう。
 それが今の時代においての、
「マスメディアの在り方」
 と言ってもいいだろう。
 実際に、街に出て、街が生まれ変わるたびに、
「本屋の数が減って行ったり、CD屋さんなどが、街から消えていく」
 ということになっている。
 それが、
「時代の流れなのだから、仕方がない」
 と言ってしまえばそれまでなのだろうが、それでは、
「あまりにも寂しいというものではないだろうか?」
 ということになるのである。
 そのたびに、
「科学の進歩が目覚ましい」
 ということで、
「科学の進歩」
 というものが、
「古き良き時代」
 のものを崩していくことになるのだ。
 中には、
「本当にいいものは、社会が変わっていっても、生き残る」
 と言われるが、果たしてそうであろうか?
 時代が進歩するたびに、どれだけの、
「古き良き時代」
 と呼ばれたものが消えていったか?
 例えば、
「紙芝居」
 などというのも、その一つではないだろうか?
「絵など、印刷技術が一般に普及していたわけではない」
 ということなので、絵師の人が書いたものが、その時だけの、
「一点もの」
 ということで、
「本来であれば、かなりの価値があってもいい」
 ということになるのではないだろうか?

                 殺人事件

 実際に探偵として仕事をしてみると、さすがにネックだったのは、
「今までのような、国家権力が通用しない」
 ということで、今までできていたことができなくなってしまったことでの、苛立ちというものが、どうしても大きくなったことだった。
 依頼人は、探偵は、警察のような四角四面の凝り固まったものではなく、臨機応変に対応してくれる探偵を頼りにするだろう。
 ただ、それは何といっても、金が絡んでいるからであり、依頼人とすれば、
「金を払っているのだから、こちらの要望に応えてくれて当然だ」
 と考えるのは当たり前のことだ。
 警察は、あくまで公務員。捜査はただでやってくれるが、あくまでも、公務である。
「事件性がない」
 ということに関して動いたりはしない、
「警察は、何かが起こらないと動かない」
 ということで、ひどい言い方をすれば、
「人が殺されなければ、動かない」
 ということだ。
 だから、
「事件を未然に防ぐ」
 ということは、基本的には無理なことであって、そもそも、
「警察組織というのは、事件を未然に防ぐ」
 という意味での対応はしないと言ってもいいだろう。
 警察は、
「国民の血税」
 で成り立っているわけなので、
「無駄なことはしない」
 という理念でもあるのだろう。
 だから、
「事件性もないのに、無駄に動くということはしない。もし、動いて何もなあったら、税金の無駄遣いと言われ、税金泥棒と言われることを恐れるのだ」
 ということになる。
「税金は、国民全員が出しているものなので、公益になることに使うべきだ」
 というのは分かるが、それだって、
「保険制度と何が違うんだ?」
 ということも考えられる。
 保険制度というのは、例えば、健康保険というものであるが、健康保険というのは、基本的に、すべての国民に課せられていると言ってもいいだろう。
「社会保険」
 と、
「国民健康保険」
 という二種類があり、
「社会保険」
 というのは、会社に所属していれば、そこから、基本的には、
「給与天引き」
 という形で、強制的に支払うことになる。
 もっとも、この場合は、会社が半分払っているので、そのすべてを払うわけではない。
 そして、
「国民健康保険」
 というのは、
「自営業の人」
 あるいは、
「失業者」
 が支払うもので、失業者であれば、
「失業認定書」
 というものを、役所に提出し、手続きを受けると、かなりの額が減額される。
 というものである、
 今の日本という国は、昭和の頃の、
「年金制度」
 あるいは、
「保険制度」
 と言われるものが完全に崩壊している。
 昭和の頃など、
「初診料を払えば、あとは費用が掛からない」
 ということで、つまりは、国民が納める、健康保険料で賄われていたのである。
 しかし、今は、健康保険料を払いながらも、国民の負担は、
「医療費の三割」
 ということで、昭和の頃が今から思えば、
「夢のような時代だった」
 と言ってもいいだろう。
 健康保険は、すべての国民が払うことを義務付けられているという状態であるが、
「病気一つしたこともない」
 という人からすれば、
「まったく利用していないのに、ずっと払い続けている」
 という意味で、それこそ、損をしているともいえる。
 病気がちであったり、持病を持っている人のために払っているということになるのだが、何しろ相手が病気ということで、
「いつ自分も、病気になるか分からない」
 ということを考えると、そのために、本当の意味での、
「保険を掛ける」
 ということで、健康保険というのは仕方がないと言ってもいいだろう。
 それは、
「税金」
 という意味でもいえるだろう。
 しかも、納税は国民の義務ということになっている。建前としての、
作品名:もう一人が犯人 作家名:森本晃次