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自殺菌がかかわる犯罪

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 閑散期である平穏な時期であっても、あわただしい日々を送っている人にとっての時期であっても、結果として、
「あっという間に過ぎる時期」
 ということに変わりはないということであろう。
 特に、
「今の時期」
 ということで、新入社員と新入生が出てくる時期と、桜の時期が重なるということで、まったく、
「新人」
 ということに関係のない人であっても、なんとなくソワソワしたり、新鮮な気持ちになるということで、わくわくした気持ちになれる人もいて、それはそれで、いいことなのだろう。
 特に、
「新入社員」
 という後輩が入ってくるという人にとっては、特に、
「初めての後輩」
 などだと、わくわくするのも当たり前というものだ。
 ただ、
「それまでは、一番下」
 ということで、甘えが言えたこともあったが、新人が入ってくると。
「今までのようにはいかないぞ」
 ということで、上司からくぎを刺されるというものだ。
 特に二十代というと、現場の第一線ということで、
「自分の仕事がすべて」
 ということになり、
「自分の仕事の成果がすべてだ」
 ということで、ある意味、その結果が、ハッキリと出るのが、
「現場の仕事」
 ということである。
 それが、後輩ができたり、昇進することで、部下ができることによって、
「今まで自分の成果だったものが、今度は、部下にやらせる」
 という、
「指導力」
 というものが問われる段階に入ってくるのであった。
 それを思い知るのも、この期が変わってからしばらくの間ということで、
「学生の方がよかった」
 と、思い知ることになるのかも知れない。
 そんな時期、まだ寒さが残っている時期でもあり、
「どんな服を着ていくか?」
 というのを迷う時であった。
 朝夕というのは、まだまだ冬の寒さが残っていて、
「真冬のコートとはいかないまでも、春物のコートでは寂しい」
 と感じ、朝の寒さでは、
「まだまだマフラーが必要だ」
 と考える人もいるくらいで、
「朝は、マフラーをつけて出勤し、会社で外してからは、カバンの中に忍ばせておくということにすればいい」
 と考える人が多いことであろう。
 この時期は、
「三寒四温」
 と呼ばれる時期であり、
 一週間単位で、寒さと暑さが交互にやってくるという周期になっていると言われる。
 さらには、同じ一日でも、気温差が激しく、前述のように、朝夕の服装と、昼間の服装でまったく違うという様相も多くみられるということであった。
 そういう意味で、営業社員が、営業まわりをする時、特に公共交通機関を使う場合に、
「手の上着を持っている」
 という姿をよく見かけたりするということであろう。
 朝のラッシュも、そんな様子が多いので、人によっては、その恰好も様々だと言ってもいいかも知れない。
 この三月という時期になると、気のせいかも知れないが、
「事故が多い」
 と感じさせる。

                 国鉄

「人身事故というのは、十中八九自殺」
 と言われているが、これも、どこまで信憑性があることかは分からないが、
「言われていることとしては、ほぼ自殺」
 ということから、間違いだといって、断言はできない。
 特に、毎日のように、電車を使って通勤している人間にとっては。
「人身事故というものが、どのような影響を与えるのか?」
 というのは、
「知りたくない」
 と思うことでも勝手に耳に入ってくるものだ。
 そして、自分たちに都合のいいことだけを聴いておいて、それ以外は、
「ウソやでまかせだろう」
 ということで、聞いていればいいと考えるので、
「人身事故」
 というものに対しての意識は、個人個人で違ってはいるが、その怒りの矛先は、
「鉄道会社にいく」
 ということになるだろう。
 自殺者なんだから、
「鉄道会社に文句を言ってもしょうがない」
 という人も多いだろう。
「苛立っている」
 という気持ちを持ちながらも、
「この怒りを誰にぶつけていいのか分からない」
 ということで、
「泣き寝入りする」
 という人も多い。
 しかし、それだって、苛立ちは残っている。
 そのため、まったく関係のない人にその怒りをぶつけ、一種の、
「八つ当たり」
 のようなことをする人もいることだろう。
「八つ当たりをされた人はたまったものではない」
 ということで、
「俺が何をしたんだよ」
 ということで、理不尽なことで、イライラしなければいけないという連鎖が、充満してくるのであった。
 その八つ当たりをされた人は、当然、腹の虫がおさまらないと言ってもいいだろう。
 そうなると、
「誰でもいいから、八つ当たりをしたい」
 ということになる。
 そもそも、苛立ちの原因が、
「他人からの八つ当たり」
 なのだから、最初の人間のように、元々の原因が分かっている人にくらべて、数倍、訳が分からないと言ってもいいだろう。
 それを考えると、
「一度、理不尽が他の人に伝染してしまうと、そこから果てしない苛立ちが連鎖していくのではないだろうか?
 と感じることであった。
 ただ一つとして、
「最初のいらだち」
 を感じさせられた人間としては、
「理不尽な目に遭ったのは間違いない」
 ということで、その理不尽さというものが、
「人身事故」
 というものが直接の原因ではないだろう。
「事故というものは、起こってしまった以上、どうしようもないものだ」
 ということくらいは分かっている。
 最初から、
「理不尽でもないことに、憤りを感じるわけはない」
 というもので、
「明らかな憤りを感じさせられたことで、理不尽さから、苛立ちがこみあげてくる」
 ということになるのだ。
 その苛立ちの元凶というものが、
「鉄道会社」
 というものであった。
 特に、
「昭和の頃までは、国営だった」
 という鉄道に関しては、
「まだまだ国鉄時代の公務員気質が残っている」
 ということで、普段から怒りを覚えていたという人も少なくないだろう。
 そもそも、
「国鉄というものが、民営化した」
 という理由には、
「蔓延する赤字体質」
 ということから、
「すでに国営で賄えるものではない」
 ということから、
「民営化することで、その責任を民間に押し付ける」
 ということであった。
 そもそも、鉄道というのは、
「国鉄というくらいなので国営鉄道」
 ということになる。
 しかし、同じ、
「国営」
 ということで、
「三公社」
 というものがあった。
 国鉄をはじめとして、
「電信電話に関しての、電電公社」
 さらには、
「タバコ、塩などという製品に関しての、専売公社」
 というものが、
「国が一手に握っている」
 ということで、それこそ、
「民間の参入ができない」
 ということになっているが、鉄道の場合は、状況が違っているといえるだろう。
 というのも
「鉄道は、国鉄と、私鉄」
 というものに分かれているのであった。
「三公社」
 ということで国鉄も、
「国の所有」
 ということであれば、電電公社や、専売公社などと同じように、
「民間の鉄道会社はない」
 ということで、私鉄の存在というのは、おかしいのではないか?
作品名:自殺菌がかかわる犯罪 作家名:森本晃次