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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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失せ物探し 探偵奇談26 後編

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家族を亡くし、大切な物すべてを奪われ、孤独に死んでいった少女。

「瑞に名前を読んでもらえて、ちゃんと行くべきところに行けたんだな」

よかったな、と伊吹がいつもの優しい声で言った。そして瑞もまた、穏やかに頷くのだった。
必ずしも必要な力ではないかもしれないと、瑞は言ったが、郁はそうではないと思う。瑞には必要なのだ。使命とでもいうのか。たくさんの人を悲しみから救うために与えられたのかもしれない。

「てなわけで解決〜!俺らの合宿もとりあえず安心そうだねえ」
「みんなありがとう」
「いいよいいよー。ポンコツな瑞くんもかわいかったけどね、まあハッピーエンドってことで」

予鈴が鳴り、颯馬が立ち上がる。じゃあまたねーとにこやかに去って行った。

「また放課後にな」

伊吹も行ってしまい、二人きりになった。

「一之瀬もありがとう。俺のお世話」
「え?そんな。、あたしは殆どなにもしてないし…」

なんだか照れくさくて目をそらしてしまう。

「でも、見ててくれた。俺のこと」

目を逸らした郁のことを、瑞は視線をそらさずに見つめているのがわかった。

「俺が、ポンコツじゃなくなっても、ちゃんと見てて」

その声がとても真摯で、どこか切羽詰まっていて、郁は思わずその顔を見てしまう。

「一之瀬に、見ててほしい…」