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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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失せ物探し 探偵奇談26 後編

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瑞は己の手のひらを見つめて言った。

「なくてもいい力かもしんない。実際殆どの人は眠らせている力だから。あればあるで煩わしいし、つらい思いもいしたけど…でも」

優しい祖母の顔が浮かんだ。力を否定するのではなく、寄り添える方法を教えてくれた。

「俺がばあちゃんから受け継いだ力だから。この力のおかげで、助けたり助けられたりしてきたから。それに…」

今はもう消えてしまったいつかの記憶が、この力の源流であることも知っているから。意味をもって与えられていた力だったから。この世界の中で、時間の中で、ただ一人伊吹を見つけるために与えられていた、いつかの自分の忘れ形見だから。

「決まりだ。やるぞ、かごめかごめ」
「でも先輩、怖い思いするかもだよ?」
「それでも、このままじゃだめだろうが」

薄暗くなってきたのでランタンの明かりを灯しながら伊吹が言った。

「ですよね…こんなポンコツじゃ、大会も…」

瑞がシュンとして言うと、そうじゃないよと伊吹が言った。

「瑞がポンコツだろうが腑抜けてようが、別にいいんだよ。どんなおまえでも、俺達にとってはかけがえないんだから」

そんな言葉が聴けるなんて思っていなくて、瑞は顔を上げた。

「ただ、つらそうなのは違うだろって思うから」
「うん…ありがとう先輩…」

それに、と伊吹が優しく笑った。

「なんか、しゃっきりしてない瑞も、それはそれでかわいいと思うぞ。なあ一之瀬」
「はい!?え!?」

突然振られ、郁が慌てている。