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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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失せ物探し 探偵奇談26 前編

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「一概にそうとは言えないよ、郁ちゃん。危険を察知して対策できてたことが、今は出来ないんだから。力に頼って生きて来た瑞くんにとっては致命的問題かもね」
「そっか…そうだよね…」
「これまでのように防いだり予測したりできないことが、瑞くんの生活にどんな影響があるかわかんないから、そこは不安だねえ」

確かに颯馬の言う通りだ。世界に対して無防備になるということなのかもしれない。瑞もそれを不安に思っているようだ。郁は自分の考えが浅はかだったと恥じ入った。

「それにしてもさ、興味深くない?」

颯馬は久しぶりに晴れた空に向かって背伸びしながら言った。

「瑞くんは視る力をとられた。視る力をとられたら、おばけが視えないだけじゃなく、これまで感じられた気配もわかんなくなって、鋭かったカンまで鈍っちゃったじゃん。それって、瑞くんの霊能力っていうものが、目…『視る』という行為を通して発露してたってことでしょ?よく霊能力は超能力の一種とか言うけど、脳とかそういったものじゃなくて、瑞くんは目が特殊ってことなのかもねー」

颯馬の言葉に、伊吹がなるほどなあと頷く。

「確かに瑞の目って印象的だよな。すごいきれいな目」

これには郁も同意する。瑞の透き通るような目は、吸い込まれそうな美しさを持っている。同時に他人の内側まで見通してくるような鋭さも秘めてるのだ。

「それで原因はその写真なんだって?どんな?」
「絵を撮ってあるんだ。日本人形の絵。女の子の」

日本人形というだけでもう怖い。瑞はそれを、導かれるようにして見つけてしまったのだという。

「いわくつきのヤバイもんを、使われてない寮に捨てていったやつがいたのかなあ。で、それを我ら陸上部も使用する寮に、瑞くんは隠してきたと。人の目に触れるのは危険と思ったわけだ。憑いてくる系アイテムだったから」