小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

(新)大日本帝国

INDEX|9ページ/15ページ|

次のページ前のページ
 

「それをいわれてしまうと困る、何かの力が存在したのか?」
 それとも、
「確証のないことを言って、いたずらに社会を不安に陥れることで、却って混乱を巻き起こすのではないか?」
 ということで、敢えて言わなかったのか?
 と考えられる。
 後述の考えは、
「致し方のないこと」
 と言ってもいいかも知れないが、前述の場合は、そうもいかないだろう。
「確信犯というのは、自分のことだけしか考えていない人たちで、口では何とでもいえる」
 ということになるのではないだろうか?
 そんなことを考えると、
「バブルの崩壊」
 というものを予見できなかったということに、
「しょうがないことだ」
 と言って、
「その責任を曖昧にするのはいかがなものだろう?」
 といえるのではないだろうか?
「それまでの、バブル経済」
 そして、その反動による、
「バブルの崩壊」
 というものは、
「いかにその反動が大きいことで、社会問題として、ちゃんとした検証をする必要があるのではないか?」
 といえるだろう、
 いずれは、この混乱も収まってきて、どこまで復活するか分からないが、
「正常な経済状況」
 になっていると、
「それも、いつまでも続くとは限らない」
 ということで、
「浮き沈みを繰り返す」
 という状態になると、その波をしっかり検証し、浮いている時、沈んでいる時、それぞれに、
「いかに対応すればいいか?」
 ということを確信しておかなければ、
「バブルの崩壊」
 によって、
「壊れてしまった社会を立て直したり」
 あるいは、
「その犠牲になった人が浮かばれず、またしても、同じ被害を被ることになる」
 ということになるだろう。
 このような、
「人災」
 ともいえる社会現象をしっかりと検証できていないと、
「自然災害」
 ということにおいても、
「その検証を怠ってしまう」
 ということになるのではないだろうか?
 これは、
 世紀末に起こった、
「世界的なパンデミック」
 というものにいえることであった。
 その少し前に起こったこととして、
「未曽有の大震災」
 という、
「都市直下型の大地震」
 というものの検証の最中だったということでもあったが、この、
「世界的なパンデミック」
 というのは、全世界でその猛威を振るい、日本では、戦後初めてと言ってもいいくらいの、
「伝染病による大惨事」
 であった。
 政府も、まったく機能していない。
 何といっても、
「伝染病が流行ったら、一番最初にしなければいけないのが、水際対策だ」
 という当たり前のことすらできていなかったのだ。
 水際対策というと、
「一種の鎖国政策」
 と言ってもいいだろう。
 どうしても、輸入などということでの人道以外は、
「外国との往来」
 というものを禁止しなければいけないということである。
 政府は、それをすることなく、最初に何をやったかというと、
「学校閉鎖」
 だったのだ。
 そもそも、そのパンデミックになった原因というのが、
「某国の某市で発生した」
 ということが分かり切っているのに、
「何と、その国の国家元首を、国賓として招く」
 などという暴挙を、
「学校閉鎖」
 というものを実行するという通達を出したあとでも、
「国賓としての招待を撤回」
 するわけではなかったのだ。
 そもそも、
「学校閉鎖」
 というのは、
「諸官庁にあらかじめ通達しておいて、水面下で調整を行ったうえで発表する」
 というのが当然のことではないだろうか。
 その時の、ソーリは、
「文部科学省などの関係省庁にまったく通知することもなく、しかも、側近にも相談せずに、独断でそのことを決めた」
 ということであった。
 当然のことながら、学校や、父兄の間では大混乱となった。
 それまで、
「保育所や託児所に、子供を預けて働きに出ていた奥さんたちが、保育所などを閉鎖されると、預けることができなくなって、働きに出られなくなる」
 ということになり、
「母親の収入を当てにしていた家庭」
 というのは、収入が得られない。
 また、バート先の方でも、当てにしている従業員が、ことごとく、
「仕事に出てこれない」
 ということで、
「店を開けるわけにはいかない」
 ということになってしまうだろう。
 それを考えると、
「政府は一体何を考えているのか?」
 ということになり、最初の対応のまずさがそのまま内閣支持率にもつながって、
「低支持率のまま、ソーリの職にしがみつく内閣」
 ということになったのだ。
 しかも、
「在籍年数の通算が、まもなく歴代一位になる」
 ということで、ただそれだけのために、ソーリの座にしがみつくという露骨なことをするのだから、
「救いようのない内閣」
 と言ってもいいだろう。
 そんなひどい内閣も、
「歴代一位」
 ということになった瞬間、
「病気が悪化した」
 ということで、
「病院に逃げ込む」
 ということで、
「内閣総辞職」
 ということになったのだ。
 これは、このソーリの内閣では、前科があることで、
「前の第一次内閣においても、同じように、病気の悪化を理由に、病院に逃げ込んだ」
 という前歴があったので、
「どうせ、また病院に逃げ込むんだろうな」
 と思っていると、
「もはや、本当に逃げ込んでしまうとは」
 という状況になってしまったのであった。
 内閣というものを、
「完全に私物化している」
 ということで、
「何が、通算在籍歴代一位なのか」
 と、言わざるをえないだろう。
 そんな内閣であったが、そこから変わった内閣も、
「あのソーリに比べれば、誰がやっても、まだマシだろう」
 という、情けない言われ方でソーリに就任した人は、
「さらにひどかった」
 というわけで、さらに、その次のソーリともなると、
「救いようのないほどの酷い男だった」
 ということである。
 そもそも、前の内閣で疑惑があったことを、
「私がソーリになれば、その疑惑を晴らします」
 と言っておいて、ソーリに就任すれば、何と、その元ソーリの派閥から、たくさんの人を入閣させるという、
「元ソーリの犬」
 に成り下がったのだ。
 しかも、総裁選の時に言っていた宣言とは真逆な対応に対して。
「まあ、まだ若いし、ソーリにしてもらったということもあるので、ご祝儀のようなものですよ」
 と言って、
「最初だからしょうがない」
 という人がいたが、
「政治をそんな私物化していいのか?」
 と思っている人も一定数はいた。
 その化けの皮はすぐに剥げたのだが、
 ソーリが就任後数か月して、外国で戦争が起こった。
 見た目は、
「侵略戦争」
 ということであったので、世界の情勢は、
「侵略された国に対して、同情的」
 ということで、侵略国に対して、国連を通して、
「経済制裁」
 というのを行った。
 しかし、日本からは、それだけでなく、
「莫大な金を、無償で寄付する」
 という暴挙を、このソーリはやったのだ。
 そもそも、戦争状態に他国が突入すると、第三国は、その立場を、
「一刻も早く表明しなければいけない」
 ということになるのであった。

                 記憶が曖昧
作品名:(新)大日本帝国 作家名:森本晃次