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「過ぎたるは及ばざるがごとし」殺人事件

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 ということになるのだろうが、今度はその保育園もなかなか入ることができずに、
「待機児童」
 ということが社会問題となってきた。
 認可されていない保育所に預けるなどしていても、その保育所が問題を起こし、世間で公表されると、
「子供など作れる環境ではない」
 ということで、
「子供のない家庭」
 というのが増えてくる。
 さらに、もっといえば、
「結婚しない人」
 というのが増えてきた。
「子供も作らないのに、何で結婚しないといけないのか?」
 という考え方である。
「どうせ結婚しても共稼ぎ、家事もしなければいけないわけなので、一人暮らしの方が気が楽だ」
 と、男女ともに思うかも知れない。
 しかも、
「一生、一人の相手と寄り添っていくなんて、本当にできるのだろうか?」
 ということもあるだろう。
「人間というのは、絶対に飽きがくるというもので、他の女を好きになることだってあるかも知れない」
 と考える、
 しかし、今までであれば、
「子供がいるから」
 ということで、思いとどまって、そのまま結婚生活を続けていくということになるのであった。
 そんな時代は、次第に薄れていく。
「子供も作らないのに、何を結婚生活などあるというのか?」
 ということである。
 確かに、
「少子高齢化というのは避けて通れない問題になっている」
 ということであるが、
「子供を作るということは、何をどういう方向で考えても、自分たちにとって、何がいいことなのか?」
 と考えるのだ。
 今の時代でも、ある一定の年齢から若いという人たちは、
「年金というものがもらえるのだろうか?」
 ということになるのだ。
 何といっても、サラリーマンであれば、給与から自動的に天引きされていて、毎月国に、預けているのだ。
 そう、
「年金というのは、税金というわけではなく、老後の資金として、国に預けているわけで、必ず返ってくるはずのお金なのだ」
 それが、昔から培われてきた、
「年金制度」
 というわけである。
 国が無駄遣いをせず、税金でうまくやっていける政府を作っていれば、
「税金のみで、老後の福祉も万全」
 という社会を作れたかも知れない。
 もちろん、
「絵に描いた餅」
 ということであろうが、それは決して無理なことではないだろう。
 かつての政府が、どんどん無駄遣いをしたことで、
「何世代にもわたっても返せないだけの借金を、この国はしている」
 ということなのだから、
「そのしわ寄せは、結局国民が追うことになる」
 ということである。
 それを考えると、
「日本が、亡国になる」
 ということは、最初から分かっていたことであろう。
 そもそも、
「年金制度も、いずれ、崩壊する」
 という話もあったようで、それまでに何もしてこなかったことと、バブルの崩壊が、その道のりをまったく崩壊させたことが大きいかも知れない。
 共稼ぎということになると、
「保育所が必要になるということ」
 そして、
「保育所に誰もが気軽に預けられる安心安全な社会」
 というものができなければ、
「子供を作る夫婦がいなくなる」
 ということ、
 そしてさらには、
「結婚する理由がなくて、独身者が増えてくる」
 ということ、
「今までの時代は、その青写真の通りに進んでいる」
 ということは、
「これから先の日本というのは、少しでも悪い方を考えると、そっちに勝手に行ってしまう」
 ということになるであろう。
 結婚しないのも当たり前で、
「成田離婚」
 というような言葉が流行り、離婚率が急激に高まった。
 その理由が、
「不倫をした」
 というれっきとした理由というよりも、
「一緒にいる理由がなくなった」
 などという曖昧なところが多かったりする。
 それが離婚の原因だということになると、
「誰が結婚などするというものか」
 ということである。
「子供を作って、老後は子供に養ってもらうか?」
 などというと、
「そんな不謹慎な」
 などと言われていた。
 それだけ、
「老後に不安がなかった」
 ということからだ。
 昔の定年というと、
「55歳」
 だった。
 そして、年金もその年から出るので、定年退職した、それなりの会社に勤めていた人は、まわりから、
「これからは、悠々自適な第二の人生ですね」
 と言われていた。
 そして、
「退職すれば、どこか行かれますか?」
 と聞かれて、
「そうだな、女房と一緒に、世界一周でもするか」
 と笑って言っていたが、それもまんざら冗談でもない時代だった。
 それだけ、お金に困っている時代でもなく、本当にそれだけのことができた時代だったのだ、
 今そんなことを言えば、聞いた人は、
「何を寝ぼけたことを」
 ということで、言った人間の人間性を疑うレベルであろう。
 それだけ、世の中は変わってしまったということで、しかも、結婚しない人が増えてくると、世の中も、
「そういう時代にあったサービスを提供するところも多いだろう」
 少し前は、
「結婚相談所」
 が流行ったこともあったが、何しろ、入会金などが高いということで、
「お見合いパーティ」
 などというのも流行った。
 最近では、
「マッチングアプリ」
 などというものもそうなのだろうが、その中には、
「出会い系」
 ということで、
「本来の結婚相手を見つける」
 というよりも、
「気軽にアバンチュールを楽しむ」
 という形の、よからぬ目的の人も多かったりする。
 ただ、それよりも今の若者というと、もっと深刻なようで、
「草食系男子」
 というものがあるようで、
「性的目的がまったくない」
 という人で、
 女性と知り合っても、付き合ったとしても、
「セックスなどをしない」
 という人である。
 それらの人は、
「もちろん、結婚に興味もなく、二十歳を過ぎても、童貞や処女」
 という人も多いのだ。
 だから、男性だけでなく、女性も、性的興奮があるのかないのか、それとも、
「セックスよりも、他に楽しみがある」
 ということなのか、昔であれば、考えられないという漢字であった。
 当然、
「子供が少なくなった」
 というのは当たり前のことだ。
 ただ、政府も、黙っているわけではなく、
「少子化大臣」
 をおいて、いろいろ考えている。
 政府としては、
「補助金を出せば、子供を作るだろう」
 という、まるで、
「お花畑的発想」
 になるのだろうが、果たしてそうなのだろうか?
 そもそもの、
「保育園問題」
 について、マスゴミは何も言わなくなった。
 何かいうとすれば、
「子供が事故で死んだ」
 ということで調べてみると、
「無認可保育園だった」
 ということであったり、せっかく作ったマニュアルがあるのに、
「そのマニュアルを無視した」
 ということで起こった事故だったりして、
「何かないと騒がない」
 ということで、
「何かないと動かない」
 という警察と同じようなものではないか?
 ということである。
 そんな社会になってくると、
「やはり、亡国に向かうしかない」
 ということになる。
 その第一段階というべきか、
「世界的なパンデミック」
 がもたらした、
「緊急事態宣言」