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黒歴史

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 それによって、毒の回り方が遅かったりするだろうから、
「死亡推定時刻をごまかす」
 という考え方もあるわけで、桜井刑事は、そのあたりのこともしっかり考えている。
 だからこそ、
「事件を推理する」
 ということもできるのだろうと思っている。
「事件というものは、まるで生き物のようだ」
 と考えることもあった。
 それは、
「犯人も人間だ」
 ということから考えられる。
「刑事が推理するように、犯人も、できるだけ完全犯罪に近い犯罪計画を立てる」
 ということになるのだろう。
 そもそも、犯罪捜査の中で、状況証拠として一番の問題となるのは、
「動機」
 ということになるだろう。
 一番大きいのは、復讐であろうか?
 この復讐というのも、その度合いには、
「天と地ほどの差がある」
 といってもいいかも知れない。
 というのは、
「自分の近しい人、肉親であったり、恋人が殺された」
 ということでの、何とも言えない、絶えることのなく湧き上がってくるという、憎しみからくるものもあれば、
「自分が好きになった相手が、振り向いてくれない」
 ということで、それを相手のせいにすることで、憎しみという感情が湧いてくるというもので。この場合は、
「逆恨み」
 というものが大きかったりするであろう。
 一概には言えないが、恋愛関係の縺れにおいて、相手を殺したくなるほど恨むというのは、そもそも、異常性癖であったり、ストーカー気質のように、
「相手の気持ちを考えない」
 ということから、相手に愛想をつかされたりしたことでの、こちらも、
「逆恨み」
 ということが大きいといえるのではないだろうか?
 恋愛感情の縺れというのは、お互いに譲ることができないほど、歪んでしまった人間関係を抑えることができなくなった場合に起こることで、
「相手を信じられなくなった」
 あるいは、
「相手を、見誤っていた」
 という場合に起こるのだ。
「本当は自分も悪いのかも知れない」
 と最初は思うかも知れない。
 だから、抑えることもできていたのだろうが、それができなくなってしまうと、
「それまでのストレスが一気に相手に対して、自分が耐えてきたことが、すべて理不尽に思えてくることだろう」
 そうなってしまうと、
「恋愛の縺れは、愛情から、一気に、憎しみに変わっていく」
 ということになる、
 つまりは、
「愛情の裏には、憎しみというものが控えている」
 といってもいいのかも知れない。
「一人の人間の中に、善と悪がある」
 ということで、小説として、
「ジキル博士とハイド氏」
 というものがあった。
 それは、
「一人の人間の中で、何か一つのスイッチが入ると、善と悪がまるで、どんでん返しのように、簡単にひっくり返る」
 ということになるのだろう。
 それが、
「二重人格」
 さらには、
「多重人格性」
 といってもいいのではないだろうか?
 そんな人間というのは、今に限ったことではなく、太古の昔からいたであろうが、
「二重人格」
 であったり、一人の人間の中で、
「躁と鬱が存在している」
 などということが、最近言われるようになったということなのであろうか?
 昔からあるにはあったが、それが問題になるということがなかっただけのことではないだろうか?
 どんなに昔のことであっても、歴史というものが、いかに違う世界を形成したとしても、本質である人間が変わったということになるのであろうか?
 それを考えると、最近よく言われる
「精神疾患」
 というもので、
「うつ病」
 であったり、それに躁状態よいうものが絡んで、それが、ジェットコースターのように、上がったり下がったりするという、
「躁うつ病」
 というもの、今では、それを、
「双極性障害」
 といって、
「脳の病気だ」
 ということになると言われる。
 双極性障害というのは、昔言われていた
「躁うつ病」
 というものとは、明らかに違っていて。
「これは脳の病気」
 ということで、
「自然治癒ということはありえない」
 と言われるのだ。
 だから、
「医者にキチンとかかっての、投薬治療」
 というものが必要不可欠ということになるのである。
 患者が勝手な判断で、
「楽になった」
 ということで、投薬をやめたり、医者に行かなかったりすると、
「また、症状が悪化してくる」
 ということになるというのだ。
 だから、
「双極性障害というものを侮ってはいけない」
 ということになるのだ。
 というのは、
「双極性障害では、自殺に走る人がいる」
 ということであり、
「では、一番自殺に走る可能性があるのは。どの時ですか?」
 と聞かれば、普通であれば、
「うつ状態の時」
 と答えることだろう。
 しかし、実際には、
「うつ状態から躁状態になる時」
 だというのだ。
 その理由として、
「躁状態になると、なんでもできると錯覚してしまう」
 のだという。
 つまり、
「うつ状態の時は、死にたいと思ったとしても、それをできるだけの精神状態ではないのだ」
 しかし、躁状態であれば、それまでうつ状態で
「何もできない」
 と思っていただけに、躁状態になると、
「病気も治ったと、勝手に思ったり」
 逆に、
「今なら自殺だってできる。思い切って楽になるということもできる」
 ということで、それまで鬱で閉じ込められていた気持ちが破裂する形で、
「自殺に走る」
 ということになるのだろう。
 それが、自分を苦しめることに繋がり、
「楽になりたい」
 という気持ちが、行動と伴う時があるとすれば、
「躁状態への入り口になる」
 ということである。
 だからこそ、
「双極性障害というのは恐ろしい」
 ということになるのだろう。
 精神疾患というと、それだけではあなく、おっとたくさんある。
 しかも、一つの精神疾患を持っている人は、それに伴う形で、いくつかの精神疾患を併用する形で持っていたりするものだ。
 たとえば、
「自律神経失調症」
 であったり、
「パニック障害」
 さらには、
「統合失調症」
 などと、名前としては似ているが、まったく違うものもある。
 そんないくつもある病気だから、当然薬の数もたくさんあったりする。
 だから、薬のケースを日付や曜日で分けて、うまく飲むようにしているといってもいいだろう。
 昔、
「インフルエンザの特効薬」
 ということで話題になったものに、
「タミフル」
 というものがあった。
 今では、副作用も抑えられるのか、実際に病院で特効薬として処方されているようだが、年くらい昔であれば、
「自殺をしてしまう」
 ということで、
「タミフルは危ない」
 と言われ、使用禁止ということにもなったであろう。
 しかし、今では普通に使えるということで、それだけ、特効薬として使えるようになったということであろう。
 ただ、考えてみれば、数年前に巻き起こった、
「世界的なパンデミック」
 というものがあったが、それは、ワクチンというものが、発生から1年くらいでできたが、それを全世界で、使うことになった。
 臨床試験もまともにやっていないので、
「本当に大丈夫なのか?」
作品名:黒歴史 作家名:森本晃次