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黒薔薇研究会の真実

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「平賀源内によるエレキテルなどと言った研究」
 であったり、
「算術と言われるものの研究などでは、世界の一流数学者レベルであった」
 ということも言われているくらいだ。
 大日本帝国においても、兵器として、日露戦争における、
「下瀬火薬」
 であったり、
「伊集院信管」
 などと呼ばれるものが、日本独自に開発され、ロシアのバルチック艦隊を撃破する一つの要因になったのだから、それはすごいことである。
 大東亜戦争前夜に開発された、
「ゼロ戦」
 や、
「隼」
 などという戦闘機の優位性は、
「防御があまりにも甘い」
 という点以外では、世界の最先端を突き抜けるくらいに高度なものだった。
 その証拠に、米軍パイロットの間で、
「ジェット気流と、ゼロ戦に遭遇すれば、逃げろ」
 と言われているほどだったのだ。
 しかも、日本でも、敗戦が色濃くなっていく中でも、
「独自に原爆開発を進めていた」
 という話もある。
 資源の問題などもあり、開発できるまで行くわけはなかったが、それでも、開発を進めるだけの頭脳集団がいたということは、紛れもない事実だったに違いない。
 さらに、かの戦争中のことで、都市伝説のように言われていることとして、
「風船爆弾」
 というものがあると言われているが、その内容を知らない人は、
「なんともバカバカしい」
 ということをいわれていると思うかも知れないが、実際には、
「実に画期的な兵器で、実際に、太平洋を越えて、アメリカ本土を爆撃したということだった」
 ということであった。
 さすがに、戦略上、アメリカ政府は、そのことをひた隠しに隠したといってもいいのだろうが、それだけ、アメリカ政府も、
「日本の科学力を恐れていたのかも知れない」
 ということでもある。
 だから、関東軍における、
「生物、化学兵器研究所」
 というものに注目していて、戦後に起こるであろう、
「東西冷戦」
 というものに目を向けて考えると、
「関東軍研究所」
 というものの、
「研究資料」
 であったり、
「彼らという人材」
 というものも欲していたといってもいいだろう。
 だから、
「あれだけ短期間で、まるで何もなかったかのような証拠隠滅が図れた」
 というもの分かるというものだ。
 しかも、
「ヤルタ会談」
 という、
「戦後の青写真を描いたことでの首脳会議」
 というものがあり、
「戦争終結のために、日本領内への、ソ連軍の侵攻を約束させる」
 という密約を結んだ。
 これは、ソ連の方が圧倒的に有利なもので、何といっても、
「日本に対して戦争をしないといけない大義名分はソ連にはないので、それでも、戦争をさせるということをソ連の連邦民族に、その大義名分を示す必要がある」
 ということであったのだ。
 それができないと、
「ソ連は、日本と不可侵条約を結んでいる」
 ということもあり、それこそ、それなりの、
「大義名分が必要」
 だったのだ。
 戦争なのだから、
「その領土の分け前」
 というものが朝鮮半島や、満州国であるのは分かり切ったことであり、裏を返せば、
「そこまでしないと、降伏させるのに一番難しいのが、日本という国だ」
 ということだったのだろう。
 日本という国は、その後、原爆投下と、さらには、
「水面下で、戦争終結のための仲介をソ連に依頼していた」
 ということから、
「戦争終結」
 というキーワードに、どちらの側からも、そのキーポイントとしては、
「ソ連だった」
 と言ってもいいだろう。
 そういう意味で、アメリカは、ソ連を恐れていた。
「ナチスドイツの科学者たちをベルリンから拉致、あるいは保護して本国で、開発をさせる」
 というようなことをしていたのだから、
「ナチスドイツの科学力と、満州億にある関東軍の研究所、あるいは、そこの頭脳である科学者まで連れていかれてしまっては、冷戦となった時、勝ち目はない」
 ということだっただろう。
 少なくとも、関東軍の科学者たちだけでも、アメリカに連れていかなければ、世界は、
「共産国で溢れてしまう」
 ということになるであろう。
「次の戦争への火種」
 を作ってしまうと、
「戦争によって、世界が全滅するまで、同じことが繰り返される」
 ということを懸念するしかないであろう。
 それを考えると、
「大日本帝国の頭脳」
 というものをアメリカに終結させることで、日本を、民主主義国家に生まれ変わらせて、「アジアにおける、社会主義への防波堤にしよう」
 と考えたのであろう。
 その時に、
「研究所がやっていた実験」
 というものが、どれほどのものなのか、想像を絶するものがあったに違いない。
 戦後、その研究所の映画が製作され、それを見た人間は、それこそ、
「嗚咽」
 というものを感じたに違いない。
 今の時代の、
「戦争というものを知らない日本人」
 であっても、その映画を見れば気持ち悪いと感じることであろうが、実際に、
「戦争経験者」
 という人が見ると、
「これほど悲惨でひどいものはない」
 と思うことだろう。
「原爆資料館」
 というものも、相当にひどい有様であるが、こちらの人体事件というものの悲惨さは、
「この世のものではない」
 と感じることになるであろう。
「大量殺戮」
 という意味では、原爆も、この研究所で行われていたことも、同じであろう。
 しかも、ナチスドイツの、
「ホロコースト」
 に至っては、
「けた違いの恐ろしい計画」
 ということであろう。
「いい悪い」
 という道徳的な問題を別にすると、
「戦争というものは、残虐性ありき」
 ということになるであろう。
「そんな残虐性というものを持っているのが人間だ」
 ということから、そういう発想を持った連中が、K大学というところで、そういう、
「殺人」
 などの方法であったり、ミステリー小説などに使うトリックなどというものを研究しようという目的で作られた、一風変わったサークルがあった。
「黒薔薇研究会」
 という名前のもので、彼らは、
「男のみのサークル」
 ということで結成されたのであった。
 だから、
「男同士」
 ということで、その隠語としての、
「薔薇」
 という言葉を一部に使っていたのである。
 彼らは、実質的に、
「サイコパス的なところのあるサークル」
 ということで、カルトな研究をしていた。
 そんなサークルにおいて、部員は、十数名くらいであったが、その実際の発起人としては、
「最初は、4人だった」
 と言われていて、彼らが、このサークルにおいての、
「法度」
 と呼ばれるようなものを作っていたのだ。
 彼らは、その基本として考えていたのは、それぞれ共通で好きなものとして、
「新選組」
 というものの存在から、
「サークルの規則」
 というものを、
「法度」
 という表現を使っていたのだ。
 新選組というものには、
「鉄の法度」
 と呼ばれるものがあった。
 そむけば、そのすべてにおいて、
「切腹」
 というものが課せられることが決まっていた。
 中には、
「それは当然のことである」
 というものもあったであろうが、モノによっては、
「理不尽な」
作品名:黒薔薇研究会の真実 作家名:森本晃次