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無限の数学

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 また、パチンコライターは、ユーチューブであったり、有料放送などのパチンコ番組に出演し、
「パチンコ実践」
 というものを配信することで、生計を立てているのであった。
 そんな配信や、雑誌で得た情報に、さらに、、パチンコ店では、設置してある台の出玉傾向などを解放することで、客に情報を与えている。
 もちろん、スロットなどでいう、
「出玉設定」
 などというものを客に教えるわけもなく、パチンコ店でも、
「設定を知っているのは、設定を行った店長だけ」
 ということになっているのだ。
 そうでもなければ、
「お金で買収されたり、男性店員であれば、女性客から、色仕掛けで落とされたりする」
 ということで、
「設定を教えかねない」
 ということからであった。
 ちなみに、この設定というのは、基本的に、スロットにしかないものである。
(一時期、パチンコにも設定つきの機種というものがあった)
 スロットの設定というのは、六段階になっていて、数字が大きいと、一口に言えば当たりやすいということになるだろう。
 ただ、
「設定が高いからといって、必ず勝てる」
 というものではない。
 そもそも、設定というのは、確率の問題といってもよく、例えば、大当たりで、ビッグの確率でいえば、
「設定1であれば、だいたい250分の1であり、設定6になれば、100分の1になる」
 ということである。
 それも、あくまでも、
「だいたい」
 ということで、あくまでも、
「平均すれば、言われている数字になるように、作られているのが設定というもので、これも、時と場合によるというものだ。
 というのも、
「連荘する時などは、平均すると30分の1くらいになるわけであり、それがちょうど当たらない時期に当たってしまえば、1000ゲームやっても、当たらないということになる場合だってあるというわけである」
 だから、当たらないモードであれば、
「いくら回しても当たらない」
 ということで、
「果てしなく負ける」
 という、地獄の展開に入ってしまうということになるのであった。
 しかし、当たる時は面白いように当たるのだ。
「一日中当たりっぱなし」
 ということは、何十回と通っていれば、そんな日だってあるだろう。
 それが、
「1年に何度か」
 というものであっても、いや、
「それくらいだからこそ、却って希少価値ともいえる」
 ということであり、そんな状態を味わってしまうと、その感覚が本当に夢のようで、それを求めてやり続けるのだ。
「負けたことよりも、勝ったことの方が印象に深い」
 と考えることで、
「パチンコに嵌ってしまう」
 ということになるのだ。
 スロットの設定というのは、スロットの挙動の中には、
「設定が高いと出やすい演出というものがあり、そして、その演出が出ると、あたりが多くなる」
 などという特徴があり、その特徴を、ライターが調べて、配信したり、雑誌に投稿したりしているのだ。
 だから、それらの配信や雑誌の情報というものも、知っておかなければ、金銭的に、致命的になるということになるだろう。
 せっかく、
「お金儲けは関係なく、楽しみたいだけ」
 と思っていても、負け続けて、お金が続かないということになると、それこそ、
「パチンコ依存症」
 ということになり、
「借金してでも、パチンコに嵌ってしまう」
 というような、最悪の形になってしまう。
「パチンコ屋に設置してあるATMの機械からは、一日に最高、いくらまで」
 という形で、
「依存症にならないように」
 ということをしている。
 しかし、それは、パチンコ屋にある機械に限られたことであり、近くのコンビニや銀行のATMの制限ではない。
 もちろん、それは当たり前のことであり、
「それでは何にもならない」
 ともいえるが、中には、
「銀行やコンビニまでいくことを思えば、今日は辞めるか」
 という人もいるかも知れない。
 もっとも、そういう人は結構少ないことであろう。
 それくらいのことができるくらいなら、
「最初からは待ったりはしない」
 ということになるかも知れない。
 そもそも、パチンコ屋には、以前からATMがあったわけではない。
「あると便利だけどな」
 という客の声にこたえる形になったのか、その時、
「依存症」
 という問題もあったので、その、
「妥協策」
 ということで、
「出金制限」
 というものを作ったのではないだろうか?
 パチンコには、設定というものがあるわけではないが、そのかわり、
「その機種の大当たり確率」
 というものが、公開され、台のところに書かれていることが多い。
 これも、スロットと同じで、
「あくまでも、平均」
 ということである。
 だから、連荘モードの時は面白いように当たるが、当たらない時は、徹底的に当たらない。
 大当たり確率が80%近くある」
 と言われる、
「鉄板」
 と言われるような演出が外れてしまったりすると、かなりショックになるだろう。
 そういうものを見せられると、
「これは、もう今日は当たらない」
 と考えてしまうのは無理もないというもの。
 本当に当たらないといってもいいだろう。
 ただ、これもなんとも言えないというもので、パチンコには、基本的に設定がないので、スロットのように、
「設定推測要素」
 なるものがあるわけではないので、もっと大変だといえるだろう。
「スロットの設定推測要素を見抜く」
 ということを楽しみにスロットを打っている人は多いだろう。
 何といっても、設定は店長しか知らないのだ。だから、それを、自分で見抜くということが楽しみということで打つのが、
「ギャンブラーとしての醍醐味だ」
 と思う人だってたくさんいるに違いない。
 しかも、閉店してから次の日に、
「前日の設定が何であったのか?」
 ということは誰にも知らされない。
 なぜかというと、
「台の挙動は、店が公開していて、店に設置してある情報機械を見れば、何番の台が時間ごとにどれだけ出ているかという情報は分かるのだ」
 という。
 つまり、その情報からだけでも、客は設定推測ができるというもので、その情報を元に、店長は、翌日の設定を変更するのだから、
「長年通い続けて、店や店長の性格や特徴を分かっていれば、その機械による情報だけでも設定推測ができるのに、そこに、前日の設定が分かってしまうと、容易に客が設定を看破することができることになる」
 というものだ。
 そこまでさすがに、お店もサービスはしないだろう。
 そうなると、店も利益を出すことができず、潰れでもしてしまうと、遊びに来ている客としても、
「死活問題だ」
 ということになるだろう。
 そういう意味では、
「客としても、そんな方法はいらない情報だ」
 ということになるのかも知れない。
 また、この大当たり確率というものは、パチンコ、スロットともに、いわゆる、
「完全確率」
 というものである。
 これは、どういうことなのかというと、例えば、
「大当たり確率が300分の1だった」
 としよう。
 つまりは、知らない人が見ると、
「300回回せば、必ず当たる」
 と思うことだろう。
 しかし、実際には、
作品名:無限の数学 作家名:森本晃次