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三角形の関係

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 という意味で、それが深刻化されるであろう年を問題という言葉の前に持ってきた。たとえば、
「2024年問題」
 などと呼ばれるもので、そのうちに、
「毎年のように、〇〇年問題と呼ばれるようになる」
 ということである。
 たとえば、会社で雇っている従業員などを見ればどうだろう?
「バブル経済」
 から、それが崩壊したことによって、どうなったのかというと、それまでが、
「事業を拡大すればするほど儲かる」
 という時代だったのだが、崩壊してしまうと、
「拡大すればするほど、負債が増えて、にっちもさっちもいかない」
 ということになるのだ。
 そうなってしまうと、その後どうなるのかというと、
「収入が得られないのであれば、経費節減をするしかない」
 ということで、事業縮小すれば、いらなくなるのが人間というわけで、その頃から言われ出した言葉として、
「リストラ」
 という名の、人員整理が行われているのであった。
 しかも、
「人を切りすぎると仕事にならない」
 ということで、どうするかというと、
「安い値段で、雇う」
 ということで、責任を押し付けることはできないが、雑用だけであれば、安い値段でさせるという、
「パート、アルバイト」
 を雇うところが増えてくる。
 その時に言われるようになったのが、
「会社同士で、人材派遣を行う」
 という、人材派遣会社の出現であった。
 それが、派遣社員の始まりであり、途中、
「派遣切り」
 などという問題もあったが、今では、そんな時代を乗り越えてか、再度、派遣社員というものも、相変わらずの人気となっているようだ。
 ということは、昔からの、社会の仕組みといえる、
「会社の人材の在り方」
 というのも、まったく変わってくる。
 というのは、昔から言われていた、
「年功序列」
「終身雇用」
 ということは、崩壊してしまった。
 アメリカの合理主義のように、
「優秀な人材は、引き抜いてきて、いらない人材は、人員整理する」
 というやり方となったので、昔のように、
「毎年、一定数新卒の学生を雇って、育て上げて、そのまま会社経営をいずれは、担ってくれるようになる」
 というのが当たり前だったのに、それが、そのうち、
「どうせ育てても、他から引き抜きにあって、他に行ってしまうのであれば、教育するだけ無駄である」
 ということになるだろう。
 だから、新卒でとることおなくなり、途中で人員がいる時は、派遣社員などを雇ったり、外注による、
「アウトソーシング」
 などで、賄うということをやって、今までやり過ごしてきたといってもいいだろう。
 しかし、どこの会社もそうだが、
「肝心なことを忘れているのではないだろうか?」
 というのも、
「まるで、バブルが崩壊した時のようだが、あれだけたくさんの人が経済界にもいたであろうに、誰一人として、バブルの崩壊を予想する人がいなかったのだろうか?」
 ということである。
 今回のこの問題も、
「ちょっと考えれば分かる」
 というもので、ひょっとすると、
「中学生でも普通に考えれば分かりそうなものだ」
 といってもいいだろう。
「いや、中学生くらいの素直な頭じゃないと見えてこないことなのかも知れないな」
 ともいえるのではないだろうか?
 この問題は、
「〇〇年問題」
 と同じところから端を発しているのではないだろうか?
 前述のように、終身雇用がなくなった時点で、ありえることなのだ。
 というのは、
「ただでさえ、少子高齢化ということで、若い世代の働き手は減っているのだ」
 ということである。
「だったら、積極的に若い人を入れて、少しでも教育しておかないとどういうことになるのか?」
 ということである。
 ここまで書いてくれば、誰だってわかりそうなものである。
 というのは、
「会社における、平均年齢が、どんどん上がってくる」
 ということだ。
 もう分かったであろう。
 つまりは、ある程度までくれば、
「社員の平均年齢が。50歳を超えているとすれば、少なくとも、5年くらいで、定年退職の年齢を迎える」
 ということである。
 専門的な技能を必要とする仕事であれば、新人を慌てて入れても、一人前になる頃には、ほとんどの社員が、定年退職」
 ということだ。
 しかも、ただでさえ、若者は少ない。今の時代に正社員で入って来ようという人も少ないだろう。
 若者も、
「どうせ、正社員で雇うところも少ない」
 というのは分かっているからだ。これが、結局、
「深刻な人手不足」
 という問題を引き起こし、
「企業が成り立っていけるのか?」
 ということになっていくのである。

                 軍師

 けやき並木のあるこの街は、戦後しばらくは、あまり開発されなかった。まずは何といっても、県庁所在地である都心部の、復興が最優先で、戦後十年以上も、バラックが残っていて、その分、まだまだいろいろなものが不足していたのだ。
 建築物資はもちろんのこと、食料も満足になく、配給も、ほとんど滞っていて、闇市が蔓延る世の中になっていたのだった。
 毎日のように、バタバタと、栄養失調で死んでいく。今の時代に、
「栄養失調」
 などという言葉、聞いたこともなく、もし、
「栄養失調で、人が死んだ」
 ということであれば、まzy間違いなく、別の犯罪が絡んでいるということになる。
 例えば、親が遊ぶのが大切で、子供に満足に食事を与えていなかったり、
「しょせん、老人だから」
 と、適当に食事を与えておらずに、死に至らしめるなどという、
「虐待」
 ということでの、家族を死に至らしめるという、普通であれば、
「ありえない犯罪」
 といってもいいだろう。
 そういえば、そこに、人の洗脳というのが絡んでいる犯罪もあった。
 相手の人が普通の主婦で、
「自分のいうことならなんでも聞く」
 とでもいうように、洗脳することに成功すると、自分のためになることしか、命令しないようになった。
 相手が、洗脳されたのは、洗脳したとされる人に、
「特別な能力が備わっているからなのか?」
 それとも、
「洗脳される人が、相手が誰であれ、ちょっと説得力のある人の言葉であれば、すぐに市が経ってしまう」
 というような、
「洗脳されやすいような人だ」
 ということになるのか、そのどちらなのかは別にして、
「最終的に、どこかで何とかならなかったのか?」
 ということであった。
 奥さんは、完全に、この女の傀儡であった。
 どうやら、あとで分かったこととしては、この操った女は、前にも似たようなことをしたことがあったということで、その時には、
「犯罪として明るみにでなかったことで、何とか助かった」
 ということであったが、ひょっとすると、その時に成功したことで、味を占めていたのかも知れない。
 さすがに、それを取り調べでいうと、
「罪を認めたことになる」
 ということから、
「口が裂けてもいえない」
 ということになるだろう。
 だから、警察では、何も言わず、
「黙秘権を行使していた」
 ということであった。
「私は、今回の事件にかかわりはない」
 と言い続けた。
 事件というのは、
作品名:三角形の関係 作家名:森本晃次