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「悪魔の紋章」という都市伝説

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 日露戦争においては、結局、どちらの国も、
「戦争継続が不可能」
 というところでの、講和条約だったので、
「結局。戦争賠償金が取れない」
 ということで、日本は、どうしようもない状態での、講和条約だったのだ。
 それを知らない国民は、暴徒化して、
「日比谷公園焼き討ち事件」
 というものを引き起こした。
「浅はかだ」
 と言われるかも知れないが、果たしてそうだろうか?
 国民とすれば、
「せっかく、国家を救ったといっても、たくさんの兵士が戦死しているのだから、戦争に勝利したのだから、賠償金を得るのは当たり前のこと」
 ということで、怒っているのであった。
 それも、時代の流れからすれば、当たり前のことであろう。
 国民の怒りを買いながらも、日本は、世界から一目置かれるようになり、不平等条約も、そのほとんどが改正され、そもそもの、明治維新がやっとここで、目標を達成したといってもいいだろう。
 だが、日本が、世界に出ていったことで、さらに厳しい状況に置かれていくというのも仕方がないことだったのかも知れない。
 そもそも世界情勢が、目まぐるしく変わっていったり、民族主義を抱える欧州などでは、国家の存亡のために、いろいろな
「同盟」
 が結ばれたことで、
「一つの国が戦争を始めると、その国と同盟を結んでいる国も宣戦布告をしなければならない」
 ということから、
「一つの火種が世界大戦を引き起こす」
 という懸念が、現実になったのが、第一次世界大戦であった。
 そこから、先は、さらに、混沌とした時代が続き、その間に、
「敗戦国であったドイツの動向」
 あるいは、
「株の大暴落に端を発した、世界恐慌」
 さらには、
「ソ連による、社会主義化、ドイツ、イタリアによる、ファシズムの台頭」
 などといういろいろな問題と、日本の国防のための政策として行われた、
「満州事件から、満州国建国」
 という既成事実を、列強が否定したことで、日本は、
「国際連盟を脱退」
 ということで、孤立化してしまったことも大きな影響があり、結局、
「日本は、ファシズムと結託するということになり、いよいよ、戦争へのカウントダウンが始まった」
 といえるだろう、
 中国との、
「宣戦布告鳴き全面戦争」
 に突入していた、大日本帝国は、経済制裁を受けたことで、
「自給自足のできない」
 ということでの、致命的なことにより、
「このままでは、どうしようもない」
 ということになり、結局、アメリカに誘い出されることとなったことで、結局、
「陸軍によるマレー上陸作戦」
 と同時に、
「海軍によるハワイ真珠湾攻撃」
 というのが、引き起こされる形になり、アメリカの思惑通り、
「日本を戦争に引きずり出したことで、アメリカも自国の議員を納得させ、やっと、世界大戦に参戦できるようになった」
 というのが、
「歴史の真実」
 ではないだろうか。
「まんまと戦争に突入させられた日本は、引きずり出された時点で、正直、負けは確定していた」
 といってもいいだろう、
 軍による、
「図上演習」
 においては、
「万に一つの勝利もない」
 ということで、一縷の望みとしては、
「最初に連戦戦勝によって、相手国の戦争反対論を引き起こさせ、講和条約でいい条件で和睦する」
 という作戦しかなかったのだ。
 しかし、戦争嫌気どころか、真珠湾においての、宣戦布告が遅れたことで、アメリカ国民の、
「反日感情」
 を逆なでしてしまったことで、日本という国は、その時点で、
「先を見失ってしまった」
 といってもいいだろう。
 それが、大日本帝国の、
「破滅への道」
 だったのだ。
 結局、最後は、占領していた太平洋を、どんどん、アメリカに奪還され、各地で、
「玉砕」
 という形での、必然的な、
「全滅」
 ということになり、どんどん追い詰められていく。
 アリアナ諸島を取られた時点で、日本のほぼ全体が、爆撃機の射程範囲内ということになり、毎晩のように、日本のどこかで、大空襲が起こり、焦土と化していったのだ。
 何といっても、大日本帝国は、
「絶対に降伏はしない」
 という考えがあり、地上戦になっても、
「国民が最後の一人となっても戦う」
 というような、
「日本本土が、玉砕」
 ということになったことだろう。
 それでも、最終的には、
「無条件降伏を受け入れた」
 一つは、
「天皇の裁可」
 ということもあったし、
「原爆投下」
 ということも、大きかっただろう。
 しかし、一番の問題というのは、
「ソ連の参戦」
 ということであった。
 そもそも、ソ連とは、
「不可侵条約」
 というものを結んでいた。
 だから、日本は、そのソ連に、連合国との間の講和条約の仲立ちをお願いしていたのだった。
 それが、
「最後の望み」
 だったのだが、そうもいかなかったようで、結局、日本は、
「ソ連に裏切られた」
 という形で、無条件降伏を受け入れるしかなかったのだ。
 ソ連は、
「火事場泥棒」
 ともいえるが、かつて、戦後のことを話し合う連合国首脳うによる、
「ヤルタ会談」
 で、事前に話し合われていたことだった。
「ドイツが降伏して、数か月の間に、ソ連は、日本に宣戦布告する」
 ということだったのである、
 だから、ソ連とすれば、
「連合国内における、ヤルタ会談の約束にしたがっただけだ」
 ということになるのである。
 日本は降伏したが、当初あった、
「日本の分割統治」
 が行われなかったのは、幸運だったといってもいいかも知れない。そんなことになれば、
「日本は、戦後ドイツの二の舞」
 ということになるだろう。
 これが、ざっと、
「開国から、大日本帝国の興亡」
 というところであろうか。
 もちろん、
「大東亜戦争の敗戦」
 というものが、大日本帝国の滅亡ということになるのだが、最後は、実際にはひどいものだった。
 戦時中などは、
「治安維持法」
 というものによって、国家総動員にそぐわない人間は、どんどん排除するということで、
「戦争反対論者」
 あるいは、
「社会主義勢力」
 などは、完全に迫害され、特高警察なるものから迫害を受けていたのだ。
 そんな時代の国民生活は、食事においては、
「配給制」
 ということで、食料などは、ほとんどない時代であり、さらに、戦争が泥沼化していくと、今度は、
「兵器を作るための、物資が足らない」
 ということから、起こったのが、
「金属類回収令」
 というものだった。
 家庭にあるいろいろなものを、政府が徴用できるというもので、特に金属類の徴収ということが行われたのだった。
 そんな中で、金属類としては、家庭からは、鍋やフライパンなどのものが、国家に徴用というと聞こえはいいが、
「接収される」
 ということで、それこそ、断れば、
「非国民扱い」
 というものをされて、特高警察の拷問が待っていることになるかも知れないのだ。
 それが、
「国家総動員法」
 であったり、
「治安維持法」
 というもので、つまりは、急ピッチで、
「戦時体制になった時、いかに、政府や軍が、戦時体制を維持できるか?」
 ということが、最優先だったということが分かる。