「悪魔の紋章」という都市伝説
とも考えられる。
この、
「石ころ現象」
というものは、
「奥に入れば入るほど、曖昧なものになっていくのではないか?」
といえるのではないだろうか?
さすがに、
「自殺の名所」
というもので、
「進むも地獄、戻るも地獄」
ということで、気が付けば、どこにいるのか分からなくなっているのが、
「樹海」
というところなのだろう。
「自殺の名所」
としては、樹海よりも、もっとメジャーなものとしては、
「断崖絶壁」
と呼ばれるところである。
こちらも、樹海とは、大いに共通点があるというべきか、
「長年にわたって、自然の力で、石というものが、断崖絶壁と言われる、
「自然現象」
を作り出したということであろう。
ただ、こちらは、火山に関係があるわけではなく、そこにあるのは、海であり、打ち付ける波によって、石が積年によって、変形していき、最終的に、断崖絶壁を作り出しているということであろう。
この場合の、
「最終的」
というのは、今の時代を中心に考えるからであって、今度数千年と経っていくと、形をまた変えるかも知れないと考えられるからだ、
ただし、それも、
「地球というものが、存在していれば」
ということで、逆にいえば、
「人類や、他の生物は死滅していて、自然だけが残っている」
という、それこそ、
「国破れて山河在り」
の、
「山河」
ということになるのであろう。
そういう意味では、このような、
「断崖絶壁」
だけではなく、前述の、
「樹海」
にだっていえること。
こちらも同じような自然現象で作り上げられたものであるから、
「自然現象」
と呼ばれるもの、いや、それだけではなく、
「人工的に作られたものは、人類が滅亡したとしても残っているのか?」
それとも、
「自然現象が、なくなってしまったことで、人類が死滅するのか?」
ということは、そのどちらについても考えられることだ。
いや、もっといえば、
「自然現象に関係なく。人間が自ら作り上げたものが、ブーメランとなって、人類の滅亡に拍車をかけることになる」
というのかということだ。
それは、
「文明の利器」
と言われるもので、考えられるものとしては、
「フランケンシュタイン症候群」
というものに基づいた、
「ロボット開発」
によるものであったり、すでに開発されているもので、今では、
「パンドラの匣」
と称されるという意味での、
「核兵器」
などというのが、その一つではないだろうか。
さらに、もっと恐ろしいものとして、
「実際にあったのではないか?」
と言われる、
「バイオテロ」
である。
「故意か、自然現象か、どちらかに構うことなくできあがった、ウイルスによって、人類が死滅してしまう」
という、SF小説っぽい話ではあるが、一番恐ろしく、さらに、信憑性があるものだ。
最後には、苦しんで、人がバタバタと死んでいくのを見るのは、生き残った方としても地獄である。
そういう意味で、このバイオテロというのも、
「進むも地獄、戻るも地獄」
ということになるのであろう。
自殺の名所としての、
「断崖絶壁」
と言われるところで、
「下を見てしまうと、その時点で、平衡感覚を失ってしまい、谷底に一直線に落ちてしまう」
と言われそうな断崖絶壁であるが、
「なぜか、そんな恐ろしいところに、つり橋が掛かっている」
ということであった。
そのつり橋」
というのは、
「いつ誰が作ったのか?」
ということである。
見ているだけで恐ろしいそんな場所に、どうやら、少なくとも、明治時代からはあったであろうこの橋は、
「どうやってつけられたのか?」
ということである。
「どうして明治時代からあったのかというのが分かったのか?」
というと、明治年間の白黒写真が残っていて。そこに、つり橋が架っているからだった。
ただ、これは、断崖絶壁に限らず、キャンプ地などの田舎の、開発されたところにも、昔から、つり橋が架っていたということは分かっているので、それを思えば、そのつり橋がどういうものかということは、どこでも同じことであり、そこには、
「昔の人の、並々ならぬ知恵というものがあった」
ということになるのであろう。
それを考えると、
「今の時代においての科学力は、本当に先人による知恵の底力が結集されたものではないか?」
と感じるのは、無理もないことに違いない。
考えてみれば、日本人というのは、先人に、偉大な人が多かったというのは、その科学力や学問が、
「学校というものが、寺子屋以外には存在しなかった日本において、世界水準だったものがたくさんある」
というのもすごいものだといってもいいだろう。
それが、
「算術」
であったり、
「物理学の世界」
などにも言えることであった。
そもそも、江戸時代というのは、日本では、
「鎖国中」
だったではないか、そんな時代に、オランダから蘭学として、そして、中国からの朱子学というものが入ってはきていたが、それら発明は、どちらかというと、
「日本独自の発展」
といってもいいだろう。
子供たちが、今の受験戦争においての、算数の試験問題のようなものを作って、それを、神社などに、奉納しているというのだから、それは、すごいものだといっても過言ではないだろう。
日本という国が、明治以降も、弱小国であったにも関わらず、
「日清戦争」
あるいは、
「日露戦争」
に勝利できた要因の一つに、
「日本人独自の発想」
というものが大きかったというのは、間違いではないに違いない。
日本人というものが、どれほど優秀な人種であるかということは、
「江戸時代の算術」
ということから見ても言えることであろうが、無理矢理開国させられ、当初は、
「尊王攘夷」
ということで、
「外国人打ち払い」
という発想だったものが、
「四国連合艦隊」
による、
「関門海峡砲撃事件」
であったり、
「薩英戦争」
などというものがあったことで、主力の藩が、
「外国にはかなわない」
ということで、
「外国に追い付け追い越せ」
とばかりに、それまでは、外国勢力を受け入れるしかなかった時代から、
「不平等条約改正」
ということで、真剣に、
「殖産興業」
であったり、
「富国強兵」
という状況を作り上げるということで、国家がすべて、そっちの方向に動き出した時、ある意味、
「明治維新が終焉を迎え、近代国家としての、大日本帝国が成立した」
といってもいいだろう。
そんな中で、
「憲法制定」
「帝国議会の制定」
さらには、
「陸海軍の整備」
というものができたのが大きかったであろう。
日本は、
「立憲君主の国」
ということでの足場固めができ、そこから、世界に進出していくことになる。
ただ、その
「世界への進出の第一歩」
というのは、
「安全保障の確立」
ということであり、その仮想敵国として、どうしても無視できないのが、
「ロシアの存在」
ということであった。
そのために、絶対に不可欠だったのは、朝鮮の独立と、日本の影響力によって、
「防衛線を築く」
作品名:「悪魔の紋章」という都市伝説 作家名:森本晃次