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警察に対する挑戦

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 こんな綱渡りのものに対して、普通のサラリーマンの半年分くらいの給料を持っていかれるというのは、実に大きな買い物としてもリスクが大きすぎるだろう、
 車だと思えばいいのだろうが、車のように、買えば、10年以上という期間、利用できるものであれば、その価値は、
「値段並みの、費用対効果がある」
 ということになるが、
「出版のような、ばくちに掛けるには、あまりにも高額すぎる」
 となるわけだ。
 それを、しかも、
「借金をしてまで」
 というのは、あまりにもひどすぎる。
 借金をするということは、それだけでリスクなのに、リスクを背負ってでもするのであれば、少なくとも、プロになれる確率が少しでもあればいいのだが、そんなことはない、
「よくこんなからくりに騙される人が多い」
 と感じるのだが、言われてみれば、その人も、途中で、
「これは詐欺だ」
 と思ったからこそ、諦めがつき、必要以上の期待をしなくなったから、冷静に、このっからくりを見ることができたのだが、普通の人は、出版社から、おだてられ、褒めちぎられると、舞い上がってしまうだろう、
 特に小説というものが、そういう特徴があるというもので、
「小説というのは、書けるようになるまでに、一定の努力が必要だ」
 ということだ。
 マンガであれば、
「絵がうまい」
 ということが前提となるが、
 小説の場合は、
「文章なので、うまい下手はあっても、誰にでもできる」
 という感覚があるのかも知れないが、実際にやってみると、なかなか最後まで書ききれないものである、
 まず小説家への道の第一段階は、
「作品を書き上げる」
 ということから始まるのであった。
 というのは、
「小説を書き切る」
 ということができないことで、
「小説家になりたい」
 と思った人のほとんどが、諦めてしまうのが、このステップであった。
 だから、
「文章塾」
 などという、文章の書き方講座なる、
「ハウツー本」
 というものを読んでいくと、必ず言われていることとして、
「作品を最後まで書き上げる」
 ということであった。
 実際に書いていると、
「自分の納得がいく作品に仕上げる自信がない」
 ということで、途中で諦めてしまうという人がほとんどであろう。
 そういうことが続いていく間、小説を一度も書き上げたこともないまま、
「俺には小説家としての素質がないんだ」
 と考えてしまうだろう。
「素質のあるなし」
 というのは、何ともいえないが、
「最後まで書き切ることができない」
 ということは、それだけ、
「小説を書くということに向いていない」
 と思わせるのであった、
 実際に、書き上げることができないのだから、そう思うのも当たり前のことであろう。しかし、本当は、
「書き上げてしまうと、そこから見えてくるという違った景色があるであろうに」
 と、一度でも小説を書き上げたことがある人は、そう思うのだ。
 書き上げることで、それまでになかった自信を持つことができるわけで、
「どうして、今まで書き上げることができるということに、意義があるということに気づかなかったんだろう?」
 と思うのだ、
 何度も挑戦しながらも、途中で諦めていた自分の気持ちがどこにあるのか、それを考えさせられるというものであった。
 小説を書き上げることができると、今度は、そこからが、自分の世界であり、一度書き上げてしまうと、それまでできなかったことが、まるでウソのように、たくさんの作品を生むことができるようになるだろう。
 実際に、
「プロになる」
 というところまでは目指すわけではないが、
「趣味」
 として、
「小説を書き続けれればいい」
 という考えの下、ひたすら書いている人もたくさんいるのだ。
 実際に、
「プロになろう」
 という思いはとっくの昔に捨てたけど、自分の中で、
「これだけは負けない」
 というものを身に着けたいと思い、ひたすら書き続けている人もいる。
 そこから生まれるものとして、
「書くスピード」
 というものに、特化した、
「素人作家」
 を目指したいというものであった。
「あくまでも、趣味で書いているのだから、そういう目標があってもいいのではないか?」
 という考えである。
 だから、まず考えたのは、
「他の作家、プロ、アマチュア問わずであるが、その人たちの生涯作品がどれだけあるか分からない中で、自分としては、誰にも負けないくらいの作品数を誇りたい」
 という目標を持っているということであった。
 小説家というものは、何もプロである必要はない。
 だから、
「自費出版社に原稿を送って、その評価を得る」
 という考えは、アマチュア作家であれば、それだけで十分だというころである。
 そのことに気づくと、最初の会社が、
「とんでもないところだった」
 というだけで、他の会社に対しては、そんなひどいことをいうところはなかった。
 むしろ、
「どんどん作品をお送りください」
 と、ひょっとすると、内心では、いら立っているのかも知れないが、
「来るものを拒む」
 ということは、他の会社にはなかった。
 それだけにありがたいもので、少し、
「悪いかな?」
 とも思ったが、相手も、
「やっていることは、詐欺に他ならない」
 ということなのだから、
「お互い様」
 というところではないだろうか?
 それを考えると、結局は、詐欺ということで、社会問題になって消えていった出版社であったが、結局は、
「他がやっているんだから、こっちも便乗して」
 という考えに収まってしまったというのが、浅はかというか、これだけ大きなリスクになる可能性があるのが分からなかったのだろうか。
 それとも、それだけ、作家になりたいという人が多く、騙し切れると思っていたのであろうか?

                 神社の死体

「自費出版社の社会問題」
 というものが、問題になっていたが、その時に、
「にわか作家」
 と呼ばれていた。
 いわゆる、
「あわやくば、作家になれるかも?」
 という考えの人たちは、
「実際には、そんなに世の中甘くはない」
 ということを知ると、続々と、
「小説家になる」
 というような夢を捨てていくのだった。
「小説家としてデビューすることがどれほど難しいか?」
 というのを思い知ったということであろうが、
「それよりも、他の楽しい趣味を探した方がいい」
 という、それこそ、
「にわか」
 だったということであろうか。
 そういう意味では、
「小説界隈」
 と呼ばれるところに残ったのは、
「元々、小説が好きで、何があろうと、小説家になろう」
 と思って頑張っている人か、
「ただの趣味で、文章を書くのが好きだという人」
 の、大まかに分けると、その二つになるのではないだろうか?
 それでも、まだ、
「小説家になりたい」
 と思っている人も若干数はいるようで、中には、
「紙ベースにこだわらず、ネット配信でもいい」
 と考えるようになったアマチュア作家が、
「投稿サイト」
 と呼ばれるところに掲載し、そこで、販売したり、
「最初は無料で」
作品名:警察に対する挑戦 作家名:森本晃次